2013年11月03日

「じつは、わたくしこういうものです」(クラフト・エヴィング商會)

じつは、わたくしこういうものです (文春文庫)
クラフトエヴィング商會 坂本 真典
文藝春秋 (2013-10-10)
売り上げランキング: 94,370

久しぶりにクラフト・エヴィング商會の文庫化、「じつは、わたくしこういうものです」(文春文庫)。

18人の人物が架空の仕事師に扮して、その不思議な仕事について語るというフォト童話。もともとは、雑誌「太陽」に連載されたものに撮り下ろしと書き下ろしを加えて単行本化したもの。

たとえば、1曲の長さが数秒という驚くほど短い音楽をつくる「秒針音楽師 若林弓子 28歳」。手のひらに収まってしまうくらい小さなバイオリンを弾いている彼女のポートレートと落ち葉の上に乗った小さな譜面の写真と彼女の言葉「この世のあらゆることは、すべて“部分”というか…“かけら”なんだと思っています」。ほかに、「コルク・レスキュー隊」「ひらめきランプ交換人」「月光密売人」「時間管理人」「冷水塔守」など不思議な仕事人が続々登場。いつもどおりのセンスで、手作り感あふれるエヴィング商會のウソとホントが入り混じった仕掛け本だ。
posted by 南野靖一郎 at 11:57 | TrackBack(0) | 2013年