2012年10月21日

時計の小話(磯崎輝男)


いつも配信されてくるメールマガジン「時計の小話」に、これまでの400件に及ぶコラムを一冊の書籍にまとめて出版したという話が載っており、さっそく注文し読んでみた。

「時計の小話」の著者は石川県にあるイソザキ時計宝石店の店主、磯崎輝男氏。マイスター公認時計師の資格を持ち、機械式時計の修理を専門としている。収められたコラムもスイスや日本の機械式時計に関する話題が中心で、時計のメカニズムやメンテナンスについて、長年の経験に基づいた実践的な話がとくに興味深い。もちろんマニアックな方だけでなく、商売としての「時計屋」のあり方やロレックス、セイコーなど各時計ブランドの技術的評価、裏話など、広く時計に関心のある方なら楽しく読める話もたくさんある。

私自身、学生時代はクォーツも使っていたが、ここ30年ほどは機械式時計を愛用している。格別高級なものではないが、それでも他の力を借りずに、一個の機械として完結している機械式時計には独自の世界があり、これに惹きつけられるとなかなか抜けられない。本書を読むと、また分不相応なものに手を出しそうな衝動にかられるが、そういう毒のある本である。
posted by 南野靖一郎 at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 2012年
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