2011年08月13日

講談社が選書メチエと学術文庫を電子書籍化


講談社は8月12日、「選書メチエ」と「講談社学術文庫」の電子書籍用アプリ「選書メチエ&学術文庫」(無料、iPhone、iPod touch、iPad対応)を公開した。電子書籍の販売価格は各1000円で、現在8点5冊を配信中。今後は毎月1冊のペースで作品を追加していくとのこと。

講談社によると、人文学術系書籍を集めたアプリの配信は国内初めてで、哲学、歴史、政治経済、社会科学、自然科学などの分野に普段なじみの薄い読者にも関心を持ってもらうことが、アプリ公開の目的の1つだと説明している。

電子化第一弾のタイトル
【選書メチエ】
■ 〈育てる経営〉の戦略 ポスト成果主義への道/高橋伸夫
■ 経済倫理=あなたは、なに主義?/橋本 努
■ 階級社会 現代日本の格差を問う/橋本健二
■ 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか/小谷 賢
【学術文庫】
■ マルクス・アウレリウス「自省録」/鈴木照雄
■ 日蓮「立正安国論」/全訳注著:佐藤弘夫
■ 『資本論』を読む/伊藤 誠
■ イザベラ・バードの日本紀行(上・下)/イザベラ・バード 訳:時岡敬子
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2011年08月11日

食育と読育のコラボイベント「よむよむ・もぐもぐ広場」開催


文字・活字文化推進機構では、「絵本・日本プロジェクト」の一環として、9月23日に親子参加型の無料イベント「よむよむ・もぐもぐ広場」を開催する。

当日は、絵本の人気キャラクター集合、絵本作家によるお話とサイン会、絵本の読み聞かせ、しかけ絵本教室・ペーパークラフト教室、キッコーマンによるしょうゆ作り体験コーナー、カルピスの歴代絵本陳列などのイベントを実施予定。

会場は東京新宿区の飯田橋レインボービルで午前10時〜午後4時。参加希望者はホームページから事前申込みが必要。
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2011年08月10日

電撃文庫ぶっちぎり!メディアジャック!!フェア


アスキー・メディアワークスでは、10日から10月31日まで「電撃文庫ぶっちぎり!メディアジャック!!フェア」を開催。全国の書店、雑誌、ウェブ、ラジオなどでメディアをジャック≠キる。

書店イベントとしては、8月20日MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店、21日紀伊國屋書店札幌本店、9月24日星野書店近鉄パッセ店、あおい書店博多本店で著者サイン会を開催。川原 礫、abec、竹宮ゆゆこ、駒都えーじらが来場。10月2日には秋葉原で「電撃文庫 秋の祭典2011」を行い、ラジオの公開録画など行う予定。また、モバイルゲーム「電撃文庫モバイルコレクション 〜つなげよう!希望の絆!!〜」では、ゲーム内の日本全国地図を回遊したり、電撃の「希望の種」を育てたりすることで、フェア限定のレア待受がもらえる。

ほかに、この期間、電撃文庫等の対象商品購入者には「電撃文庫ストーリートレカ」、応募券を集めて抽選で「著者直筆サイン入りぶっちぎりポスター」プレゼントなどもある。詳しくはアスキー・メディアワークスのサイトを参照。

→ アスキー・メディアワークス
posted by 南野靖一郎 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

2011年08月09日

神保町漫楽園が9月で閉店

東京神田神保町で17年間続いた「最初で最後の純粋な漫画喫茶」神保町漫楽園が、9月で閉店する。閉店のお知らせには、「011年 9月末日をもちまして、漫楽園は閉店することになりました。10月1日より、ビル解体工事のため、撤退しなくてはならなくなりました。諸事情が重なり、経営継続を断念することになりました。長い間ご愛顧下さったお客様・マンガファンの皆さまには大変お世話になりました。毎日来て下さっているお客様には本当に申し訳なく、また残念に思います。残りの時間、漫楽園にて、どうか稀少な漫画などをお楽しみください。店主」のメッセージが。

→ 神保町漫楽園
posted by 南野靖一郎 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

2011年08月08日

甲府市の三省堂が撤退しジュンク堂大型店がオープン

甲府市の岡島百貨店では、これまでテナントとして入っていた三省堂が9月15日に閉店し、かわりにジュンク堂が10月中旬にオープンする。ジュンク堂の売り場面積は2600平米で山梨県内最大規模となる。創業75周年を迎えた岡島百貨店が、専門書の品ぞろえに定評があるジュンク堂に出店を要請したとのこと。

この広さは、ジュンク堂藤沢店と同規模で、最近大型化しているジュンク堂店舗の中では中型店だが、甲府市の人口20万人は藤沢市の半分以下なので、かなりのチャレンジであり、地方書店の集約化が一層進んでいることが伺われる。

→ 丸善&ジュンク堂書店
posted by 南野靖一郎 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

講談社が全社員にソニー「Reader」配布へ


新文化紙によると、講談社は8月11日にソニーの電子書籍デバイス「Reader」を同社役員と社員の計944人に配布するとのこと。同社は今年6月に「Reader」向けに書籍(700タイトル)、コミック(1400タイトル)の提供を開始している。野間省伸社長は「全社員が電子書籍端末に触れ実際に使用することで、新しい発見を得て仕事に活かしていくことを望む」と話している。
posted by 南野靖一郎 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

2011年08月07日

大口径ヘッドフォンMDR-XB1000

SONY ステレオヘッドホン XB1000 MDR-XB1000
ソニー (2011-02-10)
売り上げランキング: 19411

深夜まで比較的大音量で聴きまくるので、昔からヘッドフォンやイヤフォンをいろいろ買ってきたが、その中でもこれはなかなかユニークなヘッドフォンだ。

まずその大きさにびっくりするが、ドライバーユニットが70mmでフルレンジスピーカを両耳にぶら上げている感じ。イヤパッドも巨大で、しかもふかふか。耳全体を包み込む感じで、大きさの割には重さを感じさせない。自分はメガネをしているせいもあり、締め付けのきついヘッドフォンは辛いが、これなら大丈夫。当然、耳からユニットまでの距離も十分離れている。ただし、気密性はあまりなく、かなり音漏れする。やはり小さなスピーカー感覚だ。

この大きさなので、さすがに低音はダイナミックで迫力がある。中高音もキンキンくることなく、全体に聴きやすい音だ。MacBookやiPhoneではややパワー不足の感じはあるが、それほどアラを出さず、無難に鳴ってくれる。

以前から愛用しているMDR-7506とは対照的な音だが、価格も下がってきているので、ヘッドフォン好きな方には一聴をお勧めしたい。
posted by 南野靖一郎 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

三省堂書店 大丸東京店8月末で閉店


三省堂書店は、平成23年8月末日をもって、大丸東京店(東京都千代田区丸の内、大丸東京店11階)を閉店すると発表した。

大丸東京店は、1999年9月にオープン。カフェが併設され、コーヒーを飲みながら本が選べる書店として当時は話題になった。新大丸のグラントウキョウノースタワーが出来たときにリニューアルオープンしたが、丸善の新店舗など周辺の大型店に対してスペース的に中途半端な感があった。三省堂書店は昨年11月にアトレ秋葉原内に新店舗を出店している。

→ 三省堂書店
posted by 南野靖一郎 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

2011年08月04日

入浴剤付きのバンダイ「ほっと文庫」


8月3日にバンダイ「ほっと文庫」が発売された。

これは、角川書店とバンダイのコラボ企画で、赤川次郎、あさのあつこ、有川浩、桐生操、西加奈子、森見登美彦の30ページの短編書き下ろし作品に入浴剤をセットしたもの。入浴剤は、それぞれの作品中に登場する“色”と“香り”をイメージしたものを組み合わせており、赤川次郎「三毛猫はジャスミンの香りがお好き」(何でも書くな^^;)にはジャスミン、あさのあつこ「桃の花は」には桃、有川浩「ゆず、香る」にはゆず、桐生操「姫君とバラの香り」にはバラ、西加奈子「はちみつ色の」にはハチミツ、森見登美彦「郵便少年」には森の香りが1包ずつ付いている。価格は各399円で、ドラッグストアや量販店などで販売。

ただし、本は防水加工していないので、お風呂で読むとヨレヨレになります。ご注意。
posted by 南野靖一郎 at 21:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 2011年

2011年08月03日

定額ハーレクインカフェ

NTTソルマーレは、iPhone、iPad向けのハーレクインコミックス定額電子書店「定額ハーレクインカフェ」を8月1日に開設した。

定額ハーレクインカフェは、米アップル社が提供するApp Storeの定期購読機能を利用した電子書籍の定額サービスで、25冊のハーレクインコミックスが月額2100円で読み放題。毎月1日には25冊が新しく切り替わる仕組みとなっており、iTunesストアからアプリをダウンロードして利用する。同社では、Android端末向けにもサービスを予定しているとのこと。

8月に配信されているタイトルは以下の通り。消された真実(篠崎佳久子/リンダ・コンラッド)、遅すぎた再会(橋本多佳子/レベッカ・ウインターズ)、恋とワインと伯爵と(瀧川イヴ/アン・メイジャー)、恋のルールを忘れたら(小越なつえ/ヴィッキー・L・トンプソン)、スパイスはひかえめに(伊勢崎とわ/デイ・ラクレア)、すてきなショータイム(宮本果林/ローリー・フォスター)、エメラルド・ファイヤー(狩野真央/サンドラ・マートン)、妖婦を演じて(岡田純子/リン・グレアム)、プリンセスの隠れ家(荻丸雅子/ジュリア・ジェイムズ)、悲しみに包まれて(大沢まき/バーバラ・マクマーン)、キプロスの花嫁(和澄ふさこ/ジェニファー・テイラー)、純白のウエディング(藍まりと/ダイアナ・パーマー)、だまされた花嫁(麻生歩/テレサ・サウスウィック)、月夜の告白(高山繭/ルーシー・ゴードン)、一夜だけのプリンセス(橋本多佳子/マリオン・レノックス)、天使と恋と億万長者(真崎春望/パトリシア・セアー)、許されない愛(真崎春望/パトリシア・セアー)、嘘みたいなプロポーズ(夏海 鈴/アンナ・デパロー)、ブラインド・デート(広瀬美穂子/エマ・ダーシー)、摩天楼の影(別府ちづ子/マリー・フェラレーラ)、雪原のウエディングドレス(宮本果林/メリッサ・マクローン)、ときめきの初舞台(鈴木淳子/トレイシー・シンクレア)、愛はワインに似て(もりひのと/ジャッキー・ブラウン)、誘惑のとき(星合操/ヴァイオレット・ウィンズピア)、青きフィヨルド(冬木るりか/ペニー・ジョーダン)。
posted by 南野靖一郎 at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

樫木式カーヴィーダンスで即やせる!―踊るほどにくびれができる!

樫木式カーヴィーダンスで即やせる!―踊るほどにくびれができる! (GAKKEN HIT MOOK)
Hiromi Kashiki
学研パブリッシング
売り上げランキング: 5

学研パブリッシングの「DVD付き 樫木式カーヴィーダンスで即やせる!」が相当売れているらしい。そもそもカーヴィーってなんなんだ?と思ったら、くびれのことなのね。

私がやってもしょうがないのですが、ちらっと覗いてみると、激しい動きじゃなくて、体を柔軟にして粘りのある動きで痩せようというもの。ストレッチ体操みたい。でついでにDVDも見てみると(^^ゞ、この先生、「いいんじゃな〜い」とか「楽しくやろうよ〜」とか微妙に脱力感のある合いの手入れながら踊るのが面白い。頑張らない感じがウケるんだろうね。

ハロプロのダンスメン中島早貴がこのカーヴィーダンスに挑戦していて、これがさすがに上手いので一度見てみて下さい。
posted by 南野靖一郎 at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

2011年08月01日

岩波文庫の年間発行点数の推移

岩波文庫の発行点数はご承知の通り、現在毎月4点、年間では48点ほどとなっている。この点数になったのは昭和40年からで、それまでは年毎に発行点数は違っていた。

昭和2年の創刊以来、発行点数が多かったのは、太平洋戦争が激しくなる前、昭和10年から16年で年間100から150点を刊行、戦後では昭和26年から29年にかけて年間100点以上を刊行している。一方少なかった方では、終戦の年の昭和20年で7点というのがあるが、その後すぐに立ち直っており、21年には32点を刊行している。これらをグラフに示してみる。
posted by 南野靖一郎 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

あいおい古本まつり

2011年8月27日(土)11:00-18:00、28日(日)11:00-17:00に相生の里(東京都中央区佃)にて「あいおい古本まつり」が開催されます。

14店による古本市のほか、一箱古本市、トークショーなどイベントもいろいろ行われます。詳しくは、あいおいブックラボ、またはTwitterで@booklaboをフォローしてください。

古書目録を希望の方は、住所・氏名・電話番号を明記、80円切手同封の上、〒162-0051 新宿区西早稲田2-1-2 立石書店「あいおい目録係」宛に申込み下さい。ただし、抽選制で郵送、会場受取り可。名簿による発送で店頭配布はありませんとのこと。
posted by 南野靖一郎 at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

リブロ池袋本店 夏の古本まつり開催中


リブロ池袋本店では恒例の『夏の古本まつり』を今年も開催中。会場では、貴重な初版本や限定本、浮世絵・版画から、戦中・戦後・現代までの雑誌や読み物、映画パンフレットに写真集、お買い得な実用書などを展示即売。 

会期:7月30日(土)〜8月4日(木)午前10時〜午後9時 最終日午後7時閉場
会場:西武池袋本店別館2階=特設会場(西武ギャラリー)
問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910

http://www.libro.jp/news/archive/001966.php
posted by 南野靖一郎 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011年

山本文庫(昭和11年)刊行書目一覧

山本文庫は、1936(昭和11)年、山本書店から刊行された四六判半裁、60ページほどの文庫シリーズ(全57点)。海外文学を当時の新進の文学者、作家の訳で収めており、定価は10銭。もともと山本書店は、堀辰雄や立原道造などの出版物を手がけており、この文庫シリーズの訳者も、堀、立原、堀口大學、岸田国士など、錚々たる面々を揃えている。

小冊子ゆえ、他の文庫シリーズに比べて古書店で見かけることは少ないが、戦前文学資料として取り上げられることが多く、古書価は高値で安定している。とくに「新しいイブと古いアダム」は稀覯書として名高く、八木福次郎「古本便利帖」によると、一冊しかないともいわれており、ほとんど市場に現れたことがない。

刊行書目一覧(いずれも昭和11年刊)
■青年文学者への忠言(ボオドレエル、中島健蔵、佐藤正彰)
■小散文詩(ボオドレエル、三好達治)
■地の糧抄(ジイド、辻野久憲)
■アリサの日記(ジイド、山内義雄)
■青春(ジイド、山内義雄)
■ゲーテの言葉(石中象治)
■従軍日記(カロッサ、片山敏彦、竹内道雄)
■謝肉祭(ハウプトマン、大野俊一)
■真珠嬢(モーパッサン、岸田国士)
■ヴェニス物語(レニエ、草野貞之)
■ゾグープ大尉のお茶(ケッセル、草柳瑞穂)
■田園詩(トルストイ、平井肇)
■小鳥の英文学(ジェフリズ、戸川秋骨)
■百花村物語(佐藤春夫)
■愛人への手紙(チェホフ、湯浅芳子)
■ロオレンスの手紙(織田正信)
■ランボオ詩抄(中原中也)
■アムステルダムの水夫(アポリネエル、堀辰雄)
■ドニイズ・花売娘(ラディゲ、堀口大學)

■蜜月・幸福(マンスフィールド、平田禿木)
■雄鶏とアルルカン(コクトー、佐藤朔)
■ターニャ(セイフーリナ、湯浅芳子)
■獅子狩(フィリップ、堀口大學)
■恋する人(リルケ、茅野蕭々)
■ポオ論(ボオドレエル、小林秀雄)
■夜の歌(ニーチェ、登張竹風)
■エピキュルの園(フランス、草野貞之)
■博物誌抄(ルナアル、岸田国士)
■千載一遇(ジェームズ、平田禿木)
■病中日記(ドストエフスキー、中山省三郎)
■愛と死の歌(リルケ、笹沢美明)
■鋸山綺談(ポオ、戸川秋骨)
■北京の菓子(周作人、松枝茂夫)
■ララビアタ(ハイゼ、生田春月)
■晩秋(ダウスン、平井呈一)
■魔法の馬(不詳、日夏耿之介)
■銀の指抜(コペ、大野俊一)
■鏡影綺譚(ホフマン、石川道雄)
■乙女らは何を夢みるか(ミュッセ、戸川エマ)
■婚約(ヘッセ、植村敏夫)
■馬車(ゴーゴリー、平井肇)
■アンジュールへの手紙(ジイド、山内義雄)
■抒情挿曲(ハイネ、阪本越郎)
■勝ち誇れる恋の歌(トウルゲーネフ、神西清)
■午後七時(モルナアル、鈴木善太郎)
■娘への手紙(トウルゲーネフ、神西清)
■愛の封印(デレッダ、岩崎純孝)
■狂癲院(ポオ、内藤吐天)
■鳩の夫婦(マンスフィールド、崎山正毅)
■街々の隅から(カルコ、内藤濯)
■ヒアシンスと花薔薇(ノヴァリス、田中・服部)
■キャンタヴィルの幽霊(ワイルド、西村孝次)
■希臘の舞姫(シュニッツレル、管博雄)

■林檎みのる頃(シュトルム、立原道造)
■二十六人と一人(ゴリキイ、湯浅芳子)
■吸血鬼(バイロン、佐藤春夫)
■新しいイヴと古いアダム(ロレンス、原百代)
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山本文庫(昭和11年)刊行書目一覧

山本文庫は、1936(昭和11)年、山本書店から刊行された四六判半裁、60ページほどの文庫シリーズ(全57点)。海外文学を当時の新進の文学者、作家の訳で収めており、定価は10銭。もともと山本書店は、堀辰雄や立原道造などの出版物を手がけており、この文庫シリーズの訳者も、堀、立原、堀口大學、岸田国士など、錚々たる面々を揃えている。

小冊子ゆえ、他の文庫シリーズに比べて古書店で見かけることは少ないが、戦前文学資料として取り上げられることが多く、古書価は高値で安定している。とくに「新しいイブと古いアダム」は稀覯書として名高く、八木福次郎「古本便利帖」によると、一冊しかないともいわれており、ほとんど市場に現れたことがない。

刊行書目一覧(いずれも昭和11年刊)
■青年文学者への忠言(ボオドレエル、中島健蔵、佐藤正彰)
■小散文詩(ボオドレエル、三好達治)
■地の糧抄(ジイド、辻野久憲)
■アリサの日記(ジイド、山内義雄)
■青春(ジイド、山内義雄)
■ゲーテの言葉(石中象治)
■従軍日記(カロッサ、片山敏彦、竹内道雄)
■謝肉祭(ハウプトマン、大野俊一)
■真珠嬢(モーパッサン、岸田国士)
■ヴェニス物語(レニエ、草野貞之)
■ゾグープ大尉のお茶(ケッセル、草柳瑞穂)
■田園詩(トルストイ、平井肇)
■小鳥の英文学(ジェフリズ、戸川秋骨)
■百花村物語(佐藤春夫)
■愛人への手紙(チェホフ、湯浅芳子)
■ロオレンスの手紙(織田正信)
■ランボオ詩抄(中原中也)
■アムステルダムの水夫(アポリネエル、堀辰雄)
■ドニイズ・花売娘(ラディゲ、堀口大學)

■蜜月・幸福(マンスフィールド、平田禿木)
■雄鶏とアルルカン(コクトー、佐藤朔)
■ターニャ(セイフーリナ、湯浅芳子)
■獅子狩(フィリップ、堀口大學)
■恋する人(リルケ、茅野蕭々)
■ポオ論(ボオドレエル、小林秀雄)
■夜の歌(ニーチェ、登張竹風)
■エピキュルの園(フランス、草野貞之)
■博物誌抄(ルナアル、岸田国士)
■千載一遇(ジェームズ、平田禿木)
■病中日記(ドストエフスキー、中山省三郎)
■愛と死の歌(リルケ、笹沢美明)
■鋸山綺談(ポオ、戸川秋骨)
■北京の菓子(周作人、松枝茂夫)
■ララビアタ(ハイゼ、生田春月)
■晩秋(ダウスン、平井呈一)
■魔法の馬(不詳、日夏耿之介)
■銀の指抜(コペ、大野俊一)
■鏡影綺譚(ホフマン、石川道雄)
■乙女らは何を夢みるか(ミュッセ、戸川エマ)
■婚約(ヘッセ、植村敏夫)
■馬車(ゴーゴリー、平井肇)
■アンジュールへの手紙(ジイド、山内義雄)
■抒情挿曲(ハイネ、阪本越郎)
■勝ち誇れる恋の歌(トウルゲーネフ、神西清)
■午後七時(モルナアル、鈴木善太郎)
■娘への手紙(トウルゲーネフ、神西清)
■愛の封印(デレッダ、岩崎純孝)
■狂癲院(ポオ、内藤吐天)
■鳩の夫婦(マンスフィールド、崎山正毅)
■街々の隅から(カルコ、内藤濯)
■ヒアシンスと花薔薇(ノヴァリス、田中・服部)
■キャンタヴィルの幽霊(ワイルド、西村孝次)
■希臘の舞姫(シュニッツレル、管博雄)

■林檎みのる頃(シュトルム、立原道造)
■二十六人と一人(ゴリキイ、湯浅芳子)
■吸血鬼(バイロン、佐藤春夫)
■新しいイヴと古いアダム(ロレンス、原百代)
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2011年07月31日

芸術家たちの秘めた恋ーメンデルスゾーン、アンデルセンとその時代


"スウェーデンのナイチンゲール"と呼ばれたジェニー・リンド(1820-1887)は、19世紀の最も有名なソプラノ歌手の一人。

幼い頃から歌の才能を発揮したリンドは、10歳の時にステージで歌い始め、その後、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、イギリス、アメリカと世界各地の歌劇場に出演し、成功を収めました。

シューマンやベルリオーズ、ショパンなど彼女の歌に魅せられた音楽家は多く、なかでもメンデルスゾーンとの交流は友情以上の親密なものだったと言われていますが、そもそもメンデルスゾーンに彼女を引きあわせたのは作家のアンデルセンでした。

1843年に若き日のリンドと知り合ったアンデルセンは、すぐに熱烈な恋心を持つこととなりますが、この恋は身を結ぶことはありませんでいた。しかし翌年、リンドはアンデルセンの紹介でメンデルスゾーンに会い、ヨーロッパ各地の歌劇場への足がかりを得ることとなります。

リンドの才能を認めたメンデルスゾーンは、有名な指揮者でもありましたから、自らの演奏会で彼女を積極的に紹介し、リンドの名は次第に高まっていきました。その一方で、二人は次第に親密となり、「メンデルスゾーンほど立派な男でなかったら、彼を熱愛している娘とのアヴァンチュールになすがままに引きずられ、重大事件に発展していっただろう」(伝記作家ヴェルナー)という関係になります。結局、メンデルスゾーンは家族のもとへ帰っていくのですが、その後もリンドは彼の音楽に大きな影響を与えました。

リンドをめぐるアンデルセンとメンデルスゾーンのエピソードは、集英社文庫の新刊「芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代」(中野京子)に詳しく紹介されています。本書は、以前さえら書房から出ていたものの文庫化で、音楽好きの方にお薦めします。
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2011年07月30日

戦争と平和vs罪と罰

ドストエフスキーの「罪と罰」とトルストイの「戦争と平和」は、ロシア文学の代表的な作品で、早くから各社文庫にも収録され、多くの読者を得てきた。いずれも長編であるが、一度読み始めると、とても途中で止めることができない面白さ….だと思うのだが、文庫本の売れ行きを見てみると、両者にはかなりの違いがある。(いずれもAmazonの本カテゴリーの売上順位)
罪と罰〈上〉 (岩波文庫)
ドストエフスキー
岩波書店
売り上げランキング: 4322

「罪と罰」(ドストエフスキー)は、さすがにポピュラーな作品だけあって、「戦争と平和」に対して売り上げ自体は多い。しかし、分冊ごとの売上を見てみると、
■新潮文庫 上 23,477位 下 45,720位
■岩波文庫 上 4,790位  中 16,407位 下 9,666位
■光文社古典新訳文庫 1 4,818位 2 12,870位 3 13,215位
3社とも2巻目以降は明らかに失速しており、最初の巻だけ購入して、2巻目以降は買わない読者が多いことが分かる。とくに以前から全巻が書店に並んでいた新潮、岩波に対して、最近出た光文社の場合は、出た順番に購入する人が多かっただろうから、一層顕著にその傾向が出ている。
戦争と平和〈1〉 (岩波文庫)
トルストイ
岩波書店
売り上げランキング: 196552

これに対して、「戦争と平和」(トルストイ)は、ずっと大部であるから、全体的に順位は低いものの、
■新潮文庫 1 12,610位 2 11,529位 3 30,127位 4 11,961位
■岩波文庫 1 196,552位 2 153,718位 3 157,657位 4 158,751位 5 154,281位 6 154,336位
と両社とも最終巻までコンスタントに売れている。岩波文庫など6巻まではかったように同程度の順位で、読み通したかどうかは別として、最後まで購入した読者が多かったことが分かる。

「戦争と平和」のほうが、読み始める時の「覚悟」が決まっていると言うべきだろうか。
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岩波文庫在庫僅少書目一覧【ロシア文学】

現在、以下の岩波文庫【ロシア文学】が在庫僅少書目となっています。ご注文はお早めに。
カシタンカ・ねむい 他七篇 (岩波文庫)
チェーホフ
岩波書店
売り上げランキング: 270545

■アンナ・カレーニナ 全三冊 中 トルストイ/中村 融 訳 1989年11月16日
■イワン・デニーソヴィチ の一日 ソルジェニーツィン/染谷 茂 訳 1971年8月
■オブローモフ 全3冊 下 ゴンチャロフ/米川 正夫 訳 1976年8月16日
■カシタンカ・ねむい 他7篇 チェーホフ 作/神西 清 訳 2008年5月16日
■カラマーゾフの兄弟 全四冊 2 ドストエーフスキイ/米川 正夫 訳 1928年2月25日
■カラマーゾフの兄弟 全四冊 3 ドストエーフスキイ/米川 正夫 訳 1928年6月20日
■カラマーゾフの兄弟 全四冊 4 ドストエーフスキイ/米川 正夫 訳 1928年10月15日
■完訳 クルイロフ寓話集 内海 周平 訳 1993年9月16日
■検察官 ゴーゴリ/米川 正夫 訳 1928年10月5日
■桜の園 チェーホフ 作/小野 理子 訳 1998年3月16日
■死せる魂 全3冊 下 ゴーゴリ/平井 肇,横田 瑞穂 訳 1977年7月18日
チェーホフ一幕物全集―白鳥の歌・路上他7篇 (岩波文庫 赤 623-0)
チェーホフ
岩波書店
売り上げランキング: 469689

■スペードの女王・ベールキン物語 (改版) プーシキン 作/神西 清 訳 2005年4月15日
■戦争と平和 (二)〔全六冊〕 トルストイ/藤沼 貴 訳 2006年2月16日
■戦争と平和 (三)〔全六冊〕 トルストイ/藤沼 貴 訳 2006年3月16日
■戦争と平和 (四)〔全六冊〕 トルストイ/藤沼 貴 訳 2006年5月16日
■チェーホフ一幕物全集 米川 正夫 訳 1939年2月15日
■罪と罰 全三冊 上〔全3冊〕 ドストエフスキー/江川 卓 訳 1999年11月16日
■罪と罰 全三冊 下〔全3冊〕 ドストエフスキー/江川 卓 訳 2000年2月16日
■何をなすべきか 全二冊 上 チェルヌイシェーフスキイ/金子 幸彦 訳 1978年2月
日本渡航記―フレガート「パルラダ」号より (岩波文庫)
ゴンチャロフ
岩波書店
売り上げランキング: 565973

■日本渡航記 ゴンチャロフ/井上 満 訳 1941年4月15日
■白痴 全二冊 上 ドストエーフスキイ/米川 正夫 訳 1994年3月16日
■春の水 ツルゲーネフ/中村 融 訳 1961年7月25日
■パナーエフ 文学的回想 全2冊 一 井上 満 訳 1953年6月25日
■パナーエフ 文学的回想 全2冊 二 井上 満 訳 1953年9月25日
■悪い仲間 マカールの夢 他1篇 コロレンコ/中村 融 訳1958年1月7日
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岩波文庫在庫僅少書目一覧【フランス文学】

現在、以下の岩波文庫【フランス文学】が在庫僅少書目となっています。ご注文はお早めに。
海の沈黙 星への歩み (岩波文庫 赤 565-1)
ヴェルコール
岩波書店
売り上げランキング: 275565

■愛の妖精 (プチット・ ファデット) ジョルジュ・サンド/宮崎 嶺雄 訳 1936年9月5日
■いやいやながら医者にされ モリエール/鈴木 力衛 訳 1962年1月16日
■インカ帝国の滅亡 マルモンテル/湟野 ゆり子 訳 1992年11月16日
■海の沈黙・星への歩み ヴェルコール/河野 与一,加藤 周一 訳 1973年2月16日
■歌物語 オーカッサンとニコレット 川本 茂雄 訳 1952年2月5日
■危険な関係 全二冊 上 ラクロ/伊吹 武彦 訳 1965年11月16日
■キャピテン・フラカス 全3冊 上 ゴーティエ/田辺 貞之助 訳 1952年9月25日
■キャピテン・フラカス 全3冊 中 ゴーティエ/田辺 貞之助 訳 1952年10月25日
■キャピテン・フラカス 全3冊 下 ゴーティエ/田辺 貞之助 訳 1952年11月25日
■けものたち・死者の時 ピエール・ガスカール 作/渡辺 一夫,佐藤 朔,二宮 敬 訳 2007年9月14日
■ゴプセック・毬打つ猫の店 バルザック 作/芳川 泰久 訳 2009年2月17日
■ゴリオ爺さん 下〔全2冊〕 1997年9月16日
■コンゴ紀行 アンドレ・ジイド/河盛 好蔵 訳 1938年9月15日
■シェリの最後 コレット/工藤 庸子 訳 1994年4月18日
日月両世界旅行記〈第1部〉 (岩波文庫)
シラノ ド・ベルジュラック
岩波書店
売り上げランキング: 137629

■日月両世界旅行記 シラノ・ド・ベルジュラック/赤木 昭三 訳 2005年1月18日
■ジャン・クリストフ 全四冊 1 ロマン・ローラン/豊島 与志雄 訳 1986年6月16日
■ジャン・クリストフ 全四冊 2 ロマン・ローラン/豊島 与志雄 訳 1986年7月16日
■ジャン・クリストフ 全四冊 3 ロマン・ローラン/豊島 与志雄 訳 1986年8月18日
■ジャン・クリストフ 全四冊 4 ロマン・ローラン/豊島 与志雄 訳 1986年9月16日
■自由への道 (一)〔全6巻〕 サルトル 作/海老坂 武,澤田 直 訳 2009年6月16日
■シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン/辰野 隆,鈴木 信太郎 訳 1951年7月5日
■ジル・ブラース物語 全4冊 二 ル・サージュ/杉 捷夫 訳 1953年7月5日
■ジル・ブラース物語 全4冊 三 ル・サージュ/杉 捷夫 訳 1954年1月25日
■ジル・ブラース物語 全4冊 四 ル・サージュ/杉 捷夫 訳 1954年3月5日
■スカパンの悪だくみ モリエール/鈴木 力衛 訳 1954年12月5日
■制作 上〔全2冊〕エミール・ゾラ/清水 正和 訳 1999年9月16日
■制作 下〔全2冊〕エミール・ゾラ/清水 正和 訳 1999年9月16日
■セビーリャの理髪師 ボーマルシェ 作/鈴木 康司 訳 2008年7月16日
■大地 全3冊 中 エミール・ゾラ/田辺 貞之助,河内 清 訳 1953年4月25日
■谷間のゆり バルザック/宮崎 嶺雄 訳 1994年12月16日
■椿姫 デュマ・フィス/吉村 正一郎 訳 1934年8月15日
■哲学書簡 ヴォルテール/林 達夫 訳 1980年9月16日
■とどめの一撃 ユルスナール/岩崎 力 訳 1995年8月18日
■女房学校 他二篇 モリエール/辰野 隆,鈴木 力衛 訳 1957年1月7日
ノディエ幻想短篇集 (岩波文庫)
シャルル ノディエ
岩波書店
売り上げランキング: 198654

■ノディエ幻想短篇集 ノディエ/篠田 知和基 編訳 1990年3月16日
■背徳者 アンドレ・ ジイド/川口 篤 訳 1971年3月16日
■博物誌 ルナール/辻 昶 訳 1998年5月18日
■パリの夜 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ/植田 祐次 編訳 1988年4月18日
■パルムの僧院 全二冊 下 スタンダール/生島 遼一 訳 1952年6月5日
■笛師のむれ 全2冊 上 ジョルジュ・サンド/宮崎 嶺雄 訳 1937年10月15日
■物質的恍惚 ル・クレジオ/豊崎 光一 訳 2010年5月14日
■マラルメ詩集 マラルメ/鈴木 信太郎 訳 1963年11月16日
■モーパッサン短篇選 高山 鉄男 編訳 2002年8月20日
■紋切型辞典 フローベール/小倉 孝誠 訳 2000年11月16日
■陽気なタルタラン ドーデー/小川 泰一 訳 1939年5月6日
■夜のガスパール アロイジウス・ ベルトラン/及川 茂 訳 1991年11月18日
■ライン河幻想紀行 ユゴー/榊原 晃三 編訳 1985年3月18日
■レ・ミゼラブル 全四冊 4 ユーゴー/豊島 与志雄 訳 1987年5月18日
■ロランの歌 有永 弘人 訳 1965年1月16日
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