2006年08月19日

岩波文庫8月の新刊

詩本草岩波文庫8月の新刊は,「詩本草」(柏木如亭),「小説の認識」(伊藤 整),「曖昧の七つの型(下)」( ウィリアム・エンプソン),「津田左右吉歴史論集」(今井 修編)の4点。
重版再開は,「果てしなき逃走」(ヨーゼフ・ロート),「荀子(全2冊)」,「随園食単」(袁 枚),「マルクス 経済学批判」。
「詩本草」は,江戸時代の漢詩人,柏木如亭による旅とグルメのエッセイ。柏木如亭は市川寛斎門下。家業である幕府小普請方大工棟梁を嗣ぎましたが,吉原での遊蕩に家産を傾け,32歳で弟に家業を譲り,江戸を離れて遊歴詩人として各地を旅する後半生を送ることとなります。江戸のちょい悪オヤジの放浪記ですが,荷風曰く「燈下一読するに明清名家の文をよむが如し。蓋し江戸詩人詩話中の白眉なるべし」。楽しみです。岩波書店から「遊人の抒情−柏木如亭」という評伝も出ていましたが品切れのようです。 「随園食単」はこれに絡んでの重版ですね。
岩波書店によると,『来年は岩波文庫創刊80年で,その記念出版の準備を始めています。詳細は来月のホームページでお知らせします』とのこと。
posted by 南野靖一郎 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年08月15日

アフリカ農場物語(上)(シュライナー)

アフリカ農場物語〈上〉世間はお盆休み・・・のようです。私は相変わらず仕事中。合間を縫って,久しぶりに大磯ロングビーチで泳いできました。適度に日焼けするつもりでしたが,結構ひりひりきています。
職場のエアコンが不調で,仕事しながら熱中症のおそれがでてきました。そんな中で,岩波文庫の新刊,というにはちょっと遅くなったシュライナーの「アフリカ農場物語(上)」など読んでいます。シュライナーは1855年生まれ,南アフリカの女流作家。現地で家庭教師などしながら創作活動を始め,1881年ロンドンに移って作家活動を続けました。本書は1883年に出版され,当時から好評だったとのこと。1880年代の女性解放の機運の高まりとともに,シュライナーは急進主義者,フェミニズムの作家として知られるようになりました。正直,あまり興味のわかない話ですな。これも暑さでぼーっとしているせいかしら。
ほかに雑誌Penの9/1号を。「古い時計を手に入れる」特集で,一千万以上というヴィンテージものから手に入りやすいもの(といっても数十万ですが)まで,眺めているだけで癒されます。よく見に行っているタイムトンネルという時計屋さんのページも,綺麗な時計がたくさんあり,目の毒なのですね。
posted by 南野靖一郎 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年08月10日

今日,ホームレスになった13のサラリーマン転落人生

今日、ホームレスになった―13のサラリーマン転落人生いやな本を読んだ。新風社の新刊 「今日,ホームレスになった13のサラリーマン転落人生」(増田明利)。
かつて企業で活躍したサラリーマンが,不況による自主退職やリストラによる首切りで,心ならずも路上生活者となる。いま,ホームレスの40%は元サラリーマンだという。みんな辞めるときにはあまり悲観的ではない。それまで企業で実績を積んできたのだから,どこか引き取り手はあるはずだ。だけど実際には40歳を超えると年齢の壁が立ちはだかる。
サラリーマンは気楽な稼業・・・とは言えなくなって久しいが,一度バブルを経験し,その後はずっと浮かび上がれずにいる我々の世代にとって,彼らの苦悩は本当に他人事ではない。最初から氷河期だった30代はもっと苦しいのかもしれないが。
サラリーマンからホームレスになった人たちの叫びは,「どんなに会社に居場所が無くなろうとも辛い仕打ちに遭おうとも,絶対に辞めちゃ駄目だ!」 職があるだけマシだと思って,耐えていこうではありませんか。
第25回新風舎出版賞受賞作品。
posted by 南野靖一郎 at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年08月06日

文法のl原理(下)

文法の原理〈下〉岩波文庫の新刊「文法の原理(下)」(イェスペルセン)を読む。今月で完結。
本巻には,時間と時制,直接話法と完結話法,発話の分類,叙法,否定,結論を収める。言語学などというのは,私とはもっとも縁のない学問だと思っているが,一方では日常の生活の中で,無意識にあるいは意識的に使っている言葉・文章の構造が,このように巧みに分類整理されると,なるほど言語というのは面白いものだ,という気持ちになる。
取り上げられているのは当然欧文であるが,平易な文例を用いて丁寧に説明されているので,英語はさっぱり・・・という人でも,結構楽しく読むことができるだろう。
posted by 南野靖一郎 at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年08月02日

戦争と平和(5)

戦争と平和〈5〉もう8月になってしましましたが,ようやく梅雨明けとのこと。寝不足気味なので,通勤電車の中ではもっぱら居眠り。なかなか読書も捗りません。
そんな中,岩波文庫の新刊「戦争と平和」(5)を読みました。
いよいよナポレオン軍のモスクワ侵攻。血湧き肉躍るスペクタクル・・・となるはずですが,どうも盛り上がりません。訳が平易で丁寧な代わりに,迫力が無いのですね。勢いづいて読んでいると,途中のコラムで話の腰を折られるのも気になります。
まあ,これまで何度か通読した話ですから,これも一つのやり方,と余裕を見せてはいますが,ちょっと読み続けるのに骨が折れますね。
本巻には,ナポレオン軍の侵攻,退却経路の地図と,モスクワ中心部の地図が掲載されています。これには,モスクワ大火で消失した地域と現在のモスクワ中心部との対比,ナターシャたちの避難経路などが描かれており,理解の助けとなりました。
posted by 南野靖一郎 at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月29日

鳴海仙吉

鳴海仙吉暑い日が続いていますね。いつになったら夏休みがとれるのか,といった感じ。早朝出勤,深夜帰宅なので多少はラク,というのは負け惜しみですかね。
そんな中,岩波文庫の新刊「鳴海仙吉」(伊藤 整)を読みました。
詩人で評論家である主人公鳴海仙吉は,終戦直後,東京から故郷の小樽へ移り住みます。そこでの生活を,手記,詩,評論,戯曲など,さまざまな形式を繰り出しながら描いた自伝的小説で,本書には,著者の息子である礼氏による詳しい解説がつけられており,本書執筆の経緯と当時の著者の身辺状況がよくわかります。
伊藤礼氏といえば最近,「こぐこぐ自転車」なる自転車エッセイを出しています。70歳近くなって一念発起,自転車で体力作りをはじめ,ついには古希・還暦の仲間を引き連れて北海道自転車旅行を敢行したとのこと。一方では,下手の横好きといいつつ,文壇名人戦三連覇という碁の達人でもあります。(「パチリの人」)
posted by 南野靖一郎 at 10:20| Comment(3) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月26日

中経の文庫

こぐこぐ自転車ビジネス書や学習参考書などの出版でおなじみ, 中経出版が9月から文庫市場へ参入するとのこと。
「中経の文庫」シリーズと題して,9月に創刊。同社の既刊書に,2割程度の書下ろし作品を加えて文庫化し,通常13Qの活字を14.5Qにして年配の読者にも読みやすいものとする。当初は月10点,それ以降は6点ずつを刊行予定。
ポイントは,巻頭に見開で「あらすじ」を掲載。また,カバー表紙自体に「刷り帯」を配するとのこと。
posted by 南野靖一郎 at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月23日

出版業界最底辺日記

出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」いわゆるエロ漫画雑誌というのは,どういう人が作っているのだろう,ふつうの出版社や編集者とは違うようだが・・・という疑問に答えてくれる本。
ちくま文庫の新刊「出版業界最底辺日記」の著者塩山芳明氏は,エロ漫画下請け編集者。いわゆる編集プロダクションを主宰して,出版社から1冊の漫画本の企画,編集,経理まで,すべてをほとんど一人で請け負っているのだ。本書は10年以上にわたるそんな編集者の日常を描いた日記で,大手出版社の横暴,いい加減な著者,変人だらけの編集者など,業界内部事情を実名満載で露骨にさらけ出している。
もっとも,ここに出てくる漫画家は,エロ漫画ファンにはおなじみなのかもしれないが,私など名前を聞いたことのない人ばかり。そんな漫画家たちの驚異のやっつけ仕事ぶりも笑えるし,それをなだめすかして,どうにか発行を続ける編集者も滑稽かつ涙ぐましい存在だ。
出版界のしくみが裏側からわかる本として,漫画ファン以外にもお薦め。
posted by 南野靖一郎 at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月19日

機械式時計【解体新書】

機械式時計 解体新書―歴史をひもとき機構を識る「機械式時計【解体新書】」(本間誠二監修)を読む。
最近は腕時計をしている人が少なくなった。一日中携帯電話を手放さない人もいるようだから,時間を知るだけならそれで充分だ。一方で,ファッションとしての時計,メカ好きのための時計は生きながらえていて,とくに高価な機械式時計の人気が高まっているという。
私も(高価ではないが)機械式時計の愛好者で,電気で動く時計なんかインチキだ・・・と思ってはいるものの,その機械式時計の時刻合わせ用には,電波腕時計を使っている。実用性で言えば,ソーラー式の電波時計に勝てるものはない。
本書は,機械式時計の歴史,作動原理,性能,複雑な機構の組み込みなど,時計の仕組みを知りたい人のために多くの図表を使ってわかりやすく説明されている。Webサイトでも,時計のメカを紹介しているところはいろいろあるが,やはりこうやって一冊にまとめられていると便利だ。ただ,後半の代表的なメーカーやモデルの紹介は,その辺のムックと変わらないので,無くてもよかった。
本書で不思議なのは,本間氏が監修となっているのに著者が誰だかわからないこと。編集部編なのか,適当にメーカー資料を寄せ集めてきたのか。それと,2001年に初版が出ているはずなのに奥付の発行日が2006年6月14日としか書いていない。普通なら第×刷ということなんだろうけれど,こういうやりかたは胡散臭い出版社だと思われるのでよろしくない。いわゆる実用書出版社にありがちな・・・あ,大泉書店か。
posted by 南野靖一郎 at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月16日

岩波新書の歴史

岩波新書の歴史―付・総目録1938~2006遅ればせながら「岩波新書の歴史」(鹿野政直)のご紹介。
岩波新書新赤版1000冊突破記念として,1938年〜最新刊までの総目録を附した岩波新書史。ただし,本書は岩波書店による社史ではなく,現代思想史の研究者たる著者が『岩波新書という窓を通して,戦中戦後思想史を眺めたもの」である。
もちろん,既刊2500冊あまりの書誌データだけでなく,「新書」の誕生にまつわるエピソード,定価の変遷,昔の読者アンケートの結果など,興味深い情報も多い。各版の刊行の辞もまとめて収録されている。500ページを超える大部の書であるが,岩波ファン,新書ファンにはお薦め。
posted by 南野靖一郎 at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月15日

岩波文庫7月の新刊

7月の岩波文庫新刊が,そろそろ書店にならぶ時期ですな。
今月は,「鳴海仙吉」(伊藤 整),「アフリカ農場物語(上)」(オリーヴ・シュライナー),「戦争と平和(5)」(トルストイ),「文法の原理(下)」(イェスペルセン)の4点。重版再開は,「唐宋伝奇集(全2冊)」,「キプリング短篇集」,「音楽と音楽家」,「家族・私有財産・国家の起源」となっている。
ところで,岩波文庫版イェスペルセンの「言語」。上巻が1981年に出て以来,下巻は音沙汰なしだったが,『新しい訳者による下巻の訳稿が出来上がり準備を進めております。刊行の際には、ただいま品切れの上巻も復刊いたします。もうしばらくお待ちください』とのことで,いよいよ刊行間近。ただし,訳者の三宅鴻氏は2003年に逝去している。
岩波文庫の主な未刊本リストからは脱出ということになるらしい。
posted by 南野靖一郎 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月11日

インカ皇統記(2)

インカ皇統記〈2〉最近はもっぱら電波時計を常用していて,あまり使っていない機械時計をオーバーホールに出した。思ったよりOH代金がかからなそうなので,またぞろ新しい時計が欲しくなる病を発病しそうで危ない。
岩波文庫「インカ皇統記(2)」(インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)。本巻は,第3〜第5の書を収めており,第3の書では太陽の神殿とそれにかかわる神官や儀式,第4の書では,処女たちの館,結婚と家庭,子育て,公娼,第5の書では土地をはじめとする財産について,など,インカの具体的な生活風習についての記述が多く,楽しく読めた。
ちなみに,訳者牛島信明氏は,昭和15年大阪生まれ。岩波文庫の読者にはドン・キホーテの訳でおなじみだが,スペイン文学,ラテンアメリカ文学の研究家で,東京外国語大学名誉教授。平成14年に亡くなっている。
posted by 南野靖一郎 at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月06日

山上宗二記  付茶話指月集

山上宗二記―付・茶話指月集岩波文庫の新刊「山上宗二記  付茶話指月集」を読む。
利休が秀吉のために自害したことは知られているが,その弟子,山上宗二(やまのうえそうじ 1544-90)も秀吉によって殺されている。鼻と耳を削がれて・・・。宗二はとても押しの強い人物で敵が多かったらしく,信長の死後に仕えた秀吉の不興をかったようだ。
そのような人だけに,茶の湯にたいしても,ひたむき・頑固。本書は,壷や茶碗,花入などの茶道具,床の間に掛ける墨蹟や画幅に関する蘊蓄はもとより,茶人としての心得などをまとめており,利休茶道の神髄をつたえる秘伝書となっている。
茶道の歴史後半の「茶話指月集」は,利休没後100年を経て編纂された,茶人のエピソード集。ほかに,「山上宗二記」の翻刻も付いている。
ということで,面白そうな内容なのだが,現代語訳ではないので,注に頼っても素人には読みにくい。別に参考図書として,宗二研究で知られる桑田忠親の「茶道の歴史」(講談社学術文庫)がお薦め。
posted by 南野靖一郎 at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年07月03日

小説の方法(伊藤整)

小説の方法なんだかバタバタしているうちに,もう7月。映画ポセイドンを見てきたせいで,またタイタニックも見たくなり,DVDを引っ張り出したりしているうちに休日も終わってしまった。
岩波文庫の新刊「小説の方法」(伊藤整)は面白いのだが,通勤電車でベルティーニの美しいマーラーを聴きながら読んでいると,ついウトウトと眠ってしまい,なかなか捗らなかった。
詩人であり小説家であり翻訳家(「チャタレイ夫人の恋人」裁判でもおなじみ)でもある伊藤整は,日本と西洋の小説の違いを「仮面紳士」と「逃亡奴隷」という言葉で説明している(本書の付録に所収)。
「仮面紳士」というのは,たとえば英国紳士のように表面は紳士的だが,中にどろどろとした欲望を秘めているもので,これが西洋の小説の姿。一方,日本の小説は,一般社会からはみ出して文壇に逃げ込んだ「逃亡奴隷」のような,自主性のない私小説。
伊藤整の理論は,かなり強引だが,説得力がある。以前,これも岩波文庫で出た「変容」を読んだときには,若者(当時の私)には難しい作品だ,と思ったが,もう一度読み直してみようかしら。
posted by 南野靖一郎 at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月29日

爆笑問題の「文学のススメ」

爆笑問題の「文学のススメ」爆笑問題の「文学のススメ」が文庫化された(新潮文庫)。
爆笑問題の二人+真鍋かをり嬢による話題の作家たちとの対談集。日本テレビ「爆笑問題のススメ」をまとめたもので,放送されなかった部分や書き下ろしも加えられている。
作家の面々は,花村萬月,平野啓一郎,岩井志麻子,松尾スズキ,倉田真由美,藤田宜永,江川達也,中村うさぎ,団鬼六・加藤鷹?といったところで,文豪というには読んだこと無い!という人も多いだろうが,作家のお言葉よりセクハラトークを連発の太田・田中コンビの掛け合いが面白い。あわせて,読書家・児玉清と爆笑問題とのコラムもあり,本好き太田と本嫌い田中の読書遍歴も興味深い。
まじめな読書家にお薦め。こんな調子ですよ。
posted by 南野靖一郎 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月27日

新風舎文庫

夕映え少女新風舎文庫の新刊「夕映え少女」(川端康成)が書店の棚に並んでいた。新風舎って,文芸社と同じ自費出版社だと思っていたが,著名作家の本もいくつか出しているようだ。
新風舎文庫は,文庫サイズだがハードカバーを付けた「豪華本」仕立て。川端の短編集なのだが,中身は・・・昭和52年に集英社から出た文庫そのまま。解説もまったく変わらず。これで1200円。
地味な本が復刊されるのは歓迎。しかし,こんなんでいいのかね。
posted by 南野靖一郎 at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月22日

自暴自伝(村上"ポンタ"秀一)

自暴自伝――ポンタの一九七二→二〇〇三マーラーといえば,ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」での交響曲第5番が有名だが,私が好きなのは,やはり映画「仮面のアリア」で使われていた第4番のアダージョ。雨がしとしとと降り,若いオペラ歌手同士が愛を確かめ合う場面・・・。心に染みますな。
湿っぽい空気の中,音楽を聴きながら昨日読んだ文春文庫の新刊「自暴自伝」は,ドラマー村上"ポンタ"秀一の自伝(元本は2003年刊)。
ポンタは,1951年生まれ。セッションドラマーとして,沢田研二,泉谷しげる,山下達郎をはじめ,アイドル歌手や演歌歌手まで,多くのアーティストのレコーディングに参加したほか,自身のバンドPONTA BOXを結成し,海外でも活躍。
本書はドラマーとしてのデビューから現在に至る30年間の思い出話をまとめたもので,おなじみの歌手やグループの裏話もたくさんあり面白いのだが,JAZZのひとらしく,事実なのだろうが,ちょっと眉唾ものに思えてしまうところも多い。聞き書きなので,編集でマイルドにまとめてはいるものの,この饒舌に馴染めない人もいるだろう。
楽器を知っている人には日本を代表するミュージシャンでスーパースターなのだが,知らない人には裏方の一人ということで,このギャップは大きい。本書を面白く読めるのは,楽器少年か,あるいは競演したミュージシャン達と同時代を生きてきたオジサン世代か。
posted by 南野靖一郎 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月20日

小学館ルルル文庫 創刊準備中

小学館では,来春創刊予定の「ルルル文庫」について,ブログで情報を発信中
ルルル文庫のコンセプトは,「ファンタジック,ドラマチック,ロマンチック」。キャッチフレーズは,「恋と冒険は乙女のたしなみ!」。 乙女のハートに直撃といわれては,オジサンとしてはハナから戦意喪失。
「第1回小学館ライトノベル大賞」で佳作以上に入選した場合は,ルルル文庫創刊一年の内にラインナップに必ず入っていただきます!!とのこと。ルルル文庫のブログには,作品を書くための指導までしています。
そこでは,創作に入るまえにやったほうがいい大きなポイントを2つ提案。しっかりとした異世界の設定(世界構築)と魅力的なキャラクター作り。どんな時代か,どんな衣装か,どんな宗教か,どんな通貨単位か,どんな食べ物か,どんな国々か・・・などなどを細かく決めることが重要。というか,そちら系の作品が主力なんですね。ここは。
こんなにお手軽で素人っぽくていいのか,と思いますが,綿密な作戦に基づいているんでしょうな・・・たぶん。
posted by 南野靖一郎 at 07:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月19日

2006年夏 岩波文庫一括重版

岩波文庫「夏の一括重版」は7月7日発売予定。28点35冊。
懐かしさでいえば,19世紀末に南米の大草原で育ち,自然を愛した博物学者ハドソンの自伝小説「はるかな国 とおい昔」(寿岳しづ訳,1937年刊),ミンナ・フォン・バルンヘルム(1962年),キリストにならいて(1960年)あたりになるだろうか。
■ 千載和歌集  久保田 淳 校注
■ みみずのたはこと(全2冊)  徳冨 健次郎
■ 北村透谷選集  北村 透谷/勝本 清一郎 校訂
■ 提婆達多  中 勘助
■ トリストラム・シャンディ(全3冊)  ロレンス・スターン
■ はるかな国 とおい昔  ハドソン
■ 大転落  イーヴリン・ウォー
■ ミンナ・フォン・バルンヘルム  レッシング
■ フェードル・アンドロマック  ラシーヌ
■ いやいやながら医者にされ  モリエール
■ メリメ怪奇小説選
■ 未成年(全3冊)  ドストエーフスキイ
■ イプセン 野鴨
■ イプセン 幽霊
■ イプセン ヘッダ・ガーブレル
■ 童子問  伊藤 仁斎/清水 茂 校注
■ 霊の真柱  平田 篤胤/子安 宣邦 校注
■ 不幸なる芸術・笑の本願  柳田 国男
■ 覚書  幕末の水戸藩  山川 菊栄
■ 酒の肴・抱樽酒話  青木 正児
■ インカの反乱  ティトゥ・クシ・ユパンギ 述
■ ベーコン随想集  渡辺 義雄 訳
■ ディドロ ダランベール編 百科全書  桑原 武夫 訳編
■ キリストにならいて  トマス・ア・ケンピス
■ 自然発生説の検討  パストゥール
■ 価値と資本(全2冊)  J.R.ヒックス
■ 租税国家の危機  シュムペーター
■ 理論経済学の 本質と主要内容(全2冊)  シュムペーター
posted by 南野靖一郎 at 07:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 2006年

2006年夏 岩波文庫一括重版

岩波文庫「夏の一括重版」は7月7日発売予定。28点35冊。
懐かしさでいえば,19世紀末に南米の大草原で育ち,自然を愛した博物学者ハドソンの自伝小説「はるかな国 とおい昔」(寿岳しづ訳,1937年刊),ミンナ・フォン・バルンヘルム(1962年),キリストにならいて(1960年)あたりになるだろうか。
■ 千載和歌集  久保田 淳 校注
■ みみずのたはこと(全2冊)  徳冨 健次郎
■ 北村透谷選集  北村 透谷/勝本 清一郎 校訂
■ 提婆達多  中 勘助
■ トリストラム・シャンディ(全3冊)  ロレンス・スターン
■ はるかな国 とおい昔  ハドソン
■ 大転落  イーヴリン・ウォー
■ ミンナ・フォン・バルンヘルム  レッシング
■ フェードル・アンドロマック  ラシーヌ
■ いやいやながら医者にされ  モリエール
■ メリメ怪奇小説選
■ 未成年(全3冊)  ドストエーフスキイ
■ イプセン 野鴨
■ イプセン 幽霊
■ イプセン ヘッダ・ガーブレル
■ 童子問  伊藤 仁斎/清水 茂 校注
■ 霊の真柱  平田 篤胤/子安 宣邦 校注
■ 不幸なる芸術・笑の本願  柳田 国男
■ 覚書  幕末の水戸藩  山川 菊栄
■ 酒の肴・抱樽酒話  青木 正児
■ インカの反乱  ティトゥ・クシ・ユパンギ 述
■ ベーコン随想集  渡辺 義雄 訳
■ ディドロ ダランベール編 百科全書  桑原 武夫 訳編
■ キリストにならいて  トマス・ア・ケンピス
■ 自然発生説の検討  パストゥール
■ 価値と資本(全2冊)  J.R.ヒックス
■ 租税国家の危機  シュムペーター
■ 理論経済学の 本質と主要内容(全2冊)  シュムペーター
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