2006年06月15日

ipodでマーラー

マーラー:交響曲第1番SHURE E4Cが好調なので(現在は3段キノコ使用・・・スポンジに比べて低音はよく出るが高音が曇る感じがする),iPodに懐かしいところでバーンスタインのマーラー交響曲全集を入れて聴いている。
ER-6iに比べて,低音がズンズンくるのは快感だが,iPod付属のイヤホンから替えたときのビックリ感はER-6iの方にありそうだ。E4Cの普通に良い音に対して,ER-6iの繊細さ,透明感は際だっている。だから,ER-6iとE4Cは使い分ける楽しみがある。
いずれにしても遮音性は抜群。普通のイヤホンを使っていて「電車でクラシック」をあきらめた方でも,これに替えれば大丈夫(耳に合えば・・・ですが)。
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2006年06月13日

Pen Books 101本の万年筆(中島茂信)

Pen Books 101本の万年筆「Pen Books 101本の万年筆」(中島茂信)を読む。雑誌「pen」連載の「一本の万年筆」をもとに書き下ろしを加えてまとめたもの。
万年筆コレクター・すなみまさみち氏のコレクションより,ウォーターマンNo.7から並木製作所海國萬年筆に至る万年筆101本を,原寸大写真と解説の見開き2ページで紹介している。今回の書籍化にあたって,『パイロット本社にも現存されていないという幻の逸品「海國壱號」(1922年)』も加えた。
マニア向け限定品ばかりでなく,カジュアルなものも取り上げられているのは嬉しいが,書店で手にとって綺麗な写真に感心しながらも,ちょっと購入を躊躇した2940円という値段は,やはりマニア志向ですな。
posted by 南野靖一郎 at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月11日

岩波文庫6月の新刊

ギリシア案内記〈上〉岩波文庫6月の新刊
・インカ皇統記 (2)〔全4冊〕 (インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)
・小説の方法 (伊藤 整)
・文法の原理 (中)〔全3冊〕 (イェスペルセン)
・山上宗二記 付茶話指月集 (熊倉功夫校注)
「小説の方法」の文庫本は,河出市民文庫,新潮文庫から出ていたが,いずれも50年ほど前のものなので,久々の文庫化を歓迎。日本ペンクラブ電子文藝館も参考になる。
岩波文庫6月の復刊
・アドルフ (コンスタン)
・ギリシア案内記 全2冊 (パウサニアス)
・晩年の父 (小堀杏奴・・・森鴎外の娘さんですな)
この中では,2世紀後半のギリシャ旅行ガイドブック「ギリシア案内記」が面白い。『名所旧跡を案内し,そこに伝わる行事,宝物,ゆかりの神話を語る。他の文献にはない伝承を数多く伝えており,現代の旅行者にとっても秀抜な旅行案内であると同時に,古代ギリシア研究に不可欠な基本資料』で,古代オリンピックの蘊蓄なども当時の眼で書かれている。
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2006年06月08日

SHURE E4C イヤフォン

SHURE E4C-J ヘッドフォン(ホワイト)iPodとともに半年以上,Etymotic Research ER-6i カナル型イヤフォンを愛用してきたが,細身の音にもそろそろ飽きてきたので,通勤の楽しみを増やすべく,SHUREのE4C(黒)を購入。サウンドハウスで2万3千円ほど。サウンドハウスおなじみの野菜の段ボールに入って届いたE4Cの赤いパッケージは,これ以上開けるのがめんどくさいプラ梱包があるのか,と思うほど。少なくとも無傷で開けることはできない(溶着してあるから当たり前だが)。気が短い人なら,本体まで壊しかねないな・・・。
聴くのはもっぱらオーケストラとオペラ中心のクラシック,女性ヴォーカルなので,あまり刺激的でなく,広がりのある音が欲しいわけだが,E4Cなかなかいい感じだ。ER-6iより繊細さには欠けるものの,力のある音で,低音も程よく出ている。細身の楚々とした女性がよいか,ある程度肉付きの良い女性がよいか,これは贅沢な悩みだ。
私の場合,耳かき不要といわれるほど耳の穴が大きいので,Lサイズのフレックススリーブを使用。電車の中でも,音が出ていないときに走行音とアナウンスが少し聞こえる程度。ER-6iの3段キノコほどの遮音性はないが,突っ込みが浅いため,長時間の使用でも耳への負担は小さい。耳の後ろにケーブルを廻すことに違和感はあるが,イヤフォン自体の付け外しは簡単だ。
オーバーヘッドタイプのヘッドフォンを含めて,適材適所ということになるのだろうが,当面E4C中心で聴くことになりそうだ。
posted by 南野靖一郎 at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年06月05日

リンボウ先生の文章術教室(林 望)

リンボウ先生の文章術教室画家が絵画の技法書,書家が習字のお手本,演奏家が楽器奏法の本を出すのは当たり前。ところが,小説術,作文術に限っては,功なり名を遂げた文豪でなければ許されない雰囲気がある。谷崎潤一郎,川端康成,三島由紀夫,丸谷才一・・・。ちょっと気の利いた文章などオレでも書ける,という意識がそうさせているのだろう。
これら文章術を読み,各々の作家の文体や着想の秘密を探るのも面白いが,自らエッセイや評論を書こうという人に,実践的な文章術を指南しているのが,小学館文庫の新刊「リンボウ先生の文章術教室」(林 望)。ここでのリンボウ先生は,文豪ではなく国語教師。
文章の客観性,品格,ユーモア,悪口など,まっとうな文章を書く上でポイントとなる点を挙げて,カルチャースクールや大学での生徒の作品添削の実例を示しながら,よい文章とは何かを示している。生徒の文章を拙いと言うのは簡単だが,添削結果を見ると,毎日ブログを更新しているような人にも参考となる点が多々あるかと思う。
2002年に単行本で出たときは「文章術の千本ノック」。これは売れなかったそうで,今回文庫化に当たってわかりやすいタイトルに変えている。
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2006年06月01日

仏像のひみつ(山本 勉)

仏像のひみつ朝日出版社「仏像のひみつ」(山本 勉著,川口澄子イラスト)が面白い。
本書は,昨年東京国立博物館で開催されたイベント「親と子のギャラリー 仏像のひみつ」の展示案内が好評だったので,それを本としてまとめたもの。
『仏像は、やせたり太ったりする! 仏像の中には何かがある? 知らずに接してきた仏像のほんとうの姿、その本質を簡潔につかまえる。東京国立博物館の人気展示をまとめた一冊。4つのひみつを知れば,仏像ってこんなに面白い!』
その4つの秘密とは,仏像たちにもソシキがある! 仏像にもやわらかいのとカタイのがいる! 仏像もやせたり太ったりする! 仏像の中には何かがある! ということで,仏像の偉さによる区別,いろいろな造り方,時代による形の変化,中の構造などをわかりやすく解説しています。
まぁ,子供を意識した展示・・・といいながら,執筆者も結構楽しんでますな。
posted by 南野靖一郎 at 08:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 2006年

2006年05月31日

朝日新書

『朝日新聞社では今秋,「朝日新書」シリーズを創刊します。21世紀にふさわしい先進さ,だれもが幅広く「知」を楽しめるわかりやすさ,いつでもどこでも読める手軽さが身上の,もっとも新しい新書です。このニューフェース「朝日新書」の顔,ブックカバーのデザインを募集します。通勤電車の行き帰りに読む,カレ氏待ちのカフェでページをめくる,背広のポケットにすっぽり,旅のバッグにしっかり・・・そんな「朝日新書」をイメージして下さい。』ということで,岩田一平編集長によると朝日新書の入稿作業がいよいよ始まったとのこと。
しかし,朝日新書って今まで無かったのか,不思議な感じ。 よく見かける朝日選書と,昔出した朝日文化手帳という新書判のシリーズ,大昔(昭和24年)のB6判朝日文庫はありましたが,新書は初めてなのですね。
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2006年05月27日

岩波文庫でひろがる映画の世界

岩波書店では,「岩波文庫でひろがる映画の世界」と題して,5月25日より全国の書店でフェアを実施中。
『毎年必ずといっていいくらい,何本かの映画が「岩波文庫」の中から撮られています。「テス」「灰とダイヤモンド」「破戒」「雪国」等,文庫の書名が映画のタイトルになったものは,もちろん数多くあります』ということで,今回は60点73冊を選び,〈岩波文庫で拡がる映画の世界〉フェアを企画。あわせて,以下の品切れ書目も復刊された。
東海道四谷怪談(鶴屋南北),野菊の墓(伊藤左千夫),白痴(ドストエーフスキイ),灰とダイヤモンド(アンジェイェフスキ),ロダンの言葉抄(高村光太郎),ローザ・ ルクセンブルクの手紙(L.カウツキー編),世界をゆるがした十日間(ジョン・リード)。
『各冊に映画のタイトルと公開年,監督,主演俳優と簡単な説明の入った特製帯を付けます』ということなので,帯フェチ(異帯コレクター)の方は,どうぞ。
posted by 南野靖一郎 at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年05月25日

ipodでブルックナー

ブルックナー:交響曲第4番今週はむちゃくちゃ忙しいので,せめて気持ちだけでも落ち着けようと,通勤電車の行き帰りにipodでブルックナーを流しっぱなし。
1曲について十数種類の演奏が入っているから,もう何が何だかわかりません・・・ということはなくて,手探りで聴いていても,朝比奈とチェリビダッケとベームは区別がつきますな,さすがに。
ところで,Webでブルックナーファンのページをみると,好き嫌いがはっきりしている朝比奈さんなどにくらべて,ベーム先生は最近話題にもあがらないのは残念。私の高校時代は,ベーム先生全盛期でしたが,そのときは年寄り趣味のように思えてあまり馴染めませんでした。
あれから30余年・・・「ロマンティック」を聴いていると,ほんとにしみじみとしてきて涙が出ます。これで良いのだ,という悟りの境地ですね。そもそも,ブルックナーについて語り始めたら,もう立派な中年男。ipodの良いところは,ブルックナーみたいな1曲1時間超えの長尺ものでも,3時間かかるオペラでも一気に聴けるところ。CDウォークマンみたいにごそごそと交換する必要もない。流行もんは嫌いというクラシックファンにこそ使って欲しいと思います。
ん? これ昔のジャケットの方が格好良かったなぁ。
posted by 南野靖一郎 at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年

2006年05月23日

文法の原理(上)(イエスペルセン)

文法の原理 (上)地味なカバーだが,岩波文庫の新刊「文法の原理(上)」(イエスペルセン)を読む。
『わたしの真剣な努力は,すべての言語の文法の根底にある大きな原理を正確に浮き彫りにし,もって堅実な心理学と穏健な論理学と言語史の確固たる事実に基く文法学に寄与することである』ということで,編集部では「易しいですよ」と宣伝しているようだが,半信半疑で読み始めてみる。
たしかに,多くの簡単な例文をもとに英文(がメイン)の構造とそこから導かれる意味を明らかにしていく過程が,自他共に認める英語ダメ人間でも,結構楽しく,わかった気にさせてくれる。
岩波文庫のイエスペルセンといえば,以前出た「言語」を思い浮かべますが・・・と書いていて確かめたら,「言語」が出たのは25年前。もうそんなに経ったのか・・・まあ,岩波文庫を時代の尺度にしているわけではないですが,色カバー付きの岩波文庫は「最近の本」という感じですな,いまだに。
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2006年05月22日

インカ皇統記(1)(インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)

インカ皇統記 (1)岩波文庫の新刊「インカ皇統記(1)」(インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)を読む。
本書は,インカ帝国の王女と,征服者たるスペイン人との間に生まれた著者(アメリカ大陸最初の混血児の一人と呼ばれている)が,古老の話や各地の資料をもとに,インカ帝国成り立ちから崩壊までを記している。
他の歴史研究家の著作とは異なり,インカ帝国で生まれ育ち,母の関係でインカの内情に通じていた著者の手によるものだけに,資料として重要(この辺,著者も盛んにPRしている)。
第1の書と第2の書を収めた第1巻では,新世界の発見,インカ王の起源,インカの町や教育,王族,偶像崇拝,生贄や儀式,占星術や医術などついて述べる。
歴史常識に欠ける私の場合,大人の社会科のお勉強,といった感じになるが,読みやすい訳なので,完結までがんばってみたいと思う。
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2006年05月18日

行きつけの書店

岩波文庫5月の新刊4冊を買ってjきた。
10年来行きつけの書店では,岩波文庫の新刊を一組しか注文していないらしく,私が新刊を買ってしまうと,その後補充される形跡がない。他の書店で買ったので,今月はここで買わないよ・・・ということになると,その本はずーっと(何年も)残ったままだ。
ホントは岩波置きたくないんだけれど,いつも買ってくれる人がいるから・・・という感じなので,なるべくその書店で買うようにはしているのだが,小さい書店ので,いつなくなるのかも心配なのだ。
ところで,「ハリー・ポッターと謎のプリンス」( シリーズ第6巻)が出たんですね。なかなか書店での出足はいいとのこと。我が家ではこのシリーズ,カミサンしか読んでいないのですが,買ったのかな。
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2006年05月16日

大人の写真。子供の写真。(新倉万造,中田燦)

大人の写真。子供の写真。エイ文庫の新刊「大人の写真。子供の写真。 」を読む。
大人代表写真家・新倉万造と子供代表(将来はモデルになりたい)6歳児中田燦が,日本各地を旅して,同じものを写真に撮る。撮られた写真には,大人の視点と子供の視点がどんな風に表れているのか。
最初書店でパラパラと眺めたときには,ただ二人の写真が見開きで並べてあるだけで,ふ〜んと棚に戻してしまったのだが,何となく気になって,じっくり読んでみることにした。
近所の町並み,動物,学校・・・写真に表れた大人の視点は見せる視点であり,子供の視点は見る視点である,といえるだろうか。とにかく,子供は自分が見たいものを大胆かつあっさりと撮る。物理的な視点の違いのおもしろさもあるが,一番は,被写体となる人物がカメラに向ける表情の違い。
大人に撮られるときの警戒心や緊張とは違い,「お嬢ちゃん,ちゃんと撮れてるかな」といったリラックスした,あるいはどうぞご自由にという自然な表情がよい。
写真に添えられているコピーライターのコメントもほのぼのとしていて,とても懐かしい気持ちになる。燦ちゃんは,そのコピーライターのお嬢さんだそう。
内容見本はここ
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気づいたら,カメラ馬鹿。(郡山総一郎)

気づいたら、カメラ馬鹿。エイ文庫の新刊「気づいたら,カメラ馬鹿。」(郡山総一郎)を読む。
そんな写真家いたっけ・・・と思ったら,この方,2004年の「イラク日本人人質事件」で人質となった3人のうちの一人。フリージャーナリストを名乗っていたと思うが,そのフリージャーナリストになったいきさつがまず書かれている。
著者は以前,フリージャーナリストでは食べていけないので,アルバイトをしてお金を貯め,『仕事と言うよりは趣味で行ってます。イラクの現状を伝えたいというのもありますが,それよりも,自分で見たい,いったい何が本当に起こっているのか,それが知りたいという好奇心で,イラクに行きました。』と語っていたが,このあたり,当時自己責任を問われたように,「まじめな」カメラファンには少々無責任野郎だと感じられるかもしれない。
掲載された写真は,紛争地域のものやエイズ取材などが中心で,カメラ自体に関する話は別段目新しいものはない(こういう人でもフォトジャーナリストになれるのか,という別な意味での興味はある)。ということで,立ち読みでも充分だった,と少々後悔。
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2006年05月15日

岩波文庫5月の新刊・復刊

岩波文庫編集部のホームページが,なかなか5月分に変わりませんが,今月出るのは, 「インカ皇統記 (一)〔全4巻〕」,「戦争と平和(新訳) (四)〔全六冊〕」,「芭蕉俳文集 (下)〔全2巻〕」,「文法の原理 (上)〔全三冊〕」の4点。
私,勘違いしていて,「戦争と平和」は前回と同様4分冊だと思っていました。確かにこんなペースじゃ話が終わらないなぁとは思っていたのですが・・・。4分冊になったときは昔の8分冊の方が読みやすかった(すぐに読み終わり1冊ごとに区切りがつくので次への励みになった)と思ったのですが,6分冊とは微妙ですな。
イエスペルセンは,20年以上前に,岩波文庫から「言語」が出ています。「文法の原理」は岩波書店版からの文庫化。「インカ皇統記」も岩波書店の大航海時代叢書エクストラ・シリーズからの文庫化ですね。
復刊の方はかなり多くて,
「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」(プルタルコス) 1996年発行
「自註鹿鳴集」(会津八一) 1998年
「世界をゆるがした十日間 全2冊」(ジョン・リード) 1957年
「東海道四谷怪談」(鶴屋南北) 1956年
「野菊の墓 他四篇」(伊藤左千夫) 1951年
「灰とダイヤモンド 全2冊」(アンジェイェフスキ) 1998年
「白痴 全2冊」(ドストエーフスキイ) 1994年
「マラルメ詩集」(鈴木信太郎訳) 1963年
「吉田松陰」(徳富蘇峰) 1981年
「吉野作造評論集」(岡 義武編) 1975年
「ローザ・ ルクセンブルクの手紙」(カウツキー編) 1963年
「ロダンの言葉抄」(高村光太郎訳) 1960年
といった内容です。
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2006年05月11日

続 高慢と偏見(テナント)

続高慢と偏見ちくま文庫の新刊発売。今月の(岩波でいうところの)赤帯は,「ノヴァーリス作品集(2)」,「完訳グリム童話集(6)」,「続 高慢と偏見」の3点。
ん? 「続 高慢と偏見」って,オースチンのあれかいな,と思うと,これはエマ・テナントが高慢と偏見の続編として書いた「ペンバリー館」のことですね(「続・風と共に去りぬ」みたいなものです)。単行本で出したときは,「ペンバリー館−続・高慢と偏見ジェイン・オースティン」というタイトルでしたが,文庫本では,モロに「続 高慢と偏見」。勘違いしそうですな。
テナントは,1937年ロンドン生まれ。雑誌編集者の傍ら作家活動をしています。「ペンバリー館」はあまり評判がよくなかったようで,とくにオースチンファンからは酷い言われようですが,ご自分で確かめたい方は,ぜひこの文庫本で。
ちなみに,オリジナルの「高慢と偏見」は現在,ちくま文庫岩波文庫河出文庫から出ています。
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2006年05月10日

大空ポケット文庫

まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~生活雑貨編~情報誌やムックなどの製作をしている神田の出版社・大空出版から,大空ポケット文庫「まだある。」シリーズ「生活雑貨編」が出ました。
「まだある。」シリーズとは,『60〜70年代,いわゆる高度成長期に発売された商品の中から,思わず「え? これ,まだあるの?」と叫んでしまうモノを100点セレクト』し,カラー写真で紹介するもの。レトロ系ロングセラー商品カタログという訳ですね。
第1弾「食品編」では,お菓子やインスタント食品,ジュースなど,第2弾「文具・学校編」では。文房具や学用品をとりあげ,第3弾の本書では,定番雑貨,商店街の「金物屋さん」「荒物屋さん」「よろず屋さん」で見かけたモノ,「薬局」「化粧品屋さん」「電気屋さん」で売っていたユニークなアイテムなど,「昭和の暮らし」を彷彿とさせるものを取り上げています。
とりあえず,大空ポケット文庫のホームページが面白いので,ご覧下さい。扱っている書店はまだ少ないようですが,Amazonで購入できます。
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2006年05月09日

日本プラモデル興亡史(井田 博)

日本プラモデル興亡史−子供たちの昭和史最近では,プラモデルといえば,ガンダムや萌え系のフィギュアを思い浮かべるますが,私の子供の頃(昭和40年代)は,戦車や戦艦,飛行機,自動車,それからなんと言っても「サンダーバード」1号,2号・・・(ジェットモグラがお気に入り。秘密基地も欲しかったな)などなど,乗り物系がメインでした。
文春文庫の新刊「日本プラモデル興亡史−子供たちの昭和史」(井田 博)は,模型屋の主人として業界に精通し,のちに日本初のプラモデル専門誌「モデルアート」を創刊した1920年生まれの著者が,日本のプラモデル史を私情を大いに交えて語ったもの。
世代的には私より一世代前になりますが,Uコンやスロットルレーシングなど,懐かしい話題も多く,ファンやメーカーの視点でのプラモデル本が多い中,売り手としてプラモデル普及に尽力してきた著者の体験はとても興味深く読みました。最近は起業ばやりですが,この当時は起業家だらけですね。
国産プラモデルの発売からもうすぐ50年。かつて群雄割拠したメーカーや玩具問屋,小売店の移り変わりについてはとくに詳しく書かれており,コレクターにとっても貴重な資料になっているようです。
※元本は2003年文藝春秋刊。
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2006年05月08日

無印良品のふしぎ

無印良品のふしぎ無印良品,好きなんです。職場近くの有楽町店は大型店舗なので,いろいろ見て回っているうちに,すぐ時間がたってしまいます。まあ,無印という名の一つのブランド志向なわけですが。
そんな無印良品の商品一つ一つに付けられた名前の秘密をまとめたのが,新刊「無印良品のふしぎ」(ピエブックス)。ボール紙風でバーコード付きの商品シールを配した装丁も面白いけれど,中身も普通のカタログ本とはちょっと違う。
無印良品って,商品に奇をてらった名前ではなくて,単純明快,ストレートに機能を明らかにした名前を付けていますね。だけど,それが結果として,妙に長ったらしい名前になったりします。
私がよく見ている文房具関係でも,「選べるリフィルペンポリカーボネイト軸中性(ゲルインキ)ボールペン」で,その替芯が「選べるリフィルペン中性(ゲルインキ)ボールペン用リフィル」・・・そのまんま。セーターだと,「綿ミドルゲージ細編使いヘンリーネック五分袖セーター」とか。逆に一種類しかない商品は思いっきり簡単で,「スピーカー」,「CDラジオ」。無印では,一軒家まで売っているんですよ。
本書は,担当者への聞き書きスタイルで,商品名だけでなく,サイズなどヴァリエーション展開の考え方に触れていて,無印ファン以外でも楽しめます。
※ピエブックスは,写真集,デザイン書,ポストカードブックなどビジュアルメインの出版社。ピエとは,PIE=円・丸い,地球,世界。世界のさまざまなデザイン・アート・文化を世界に紹介したい,届けたい。やさしく,可愛らしさをこめた親しみのある書籍づくりをめざしたい・・・という思いをこめたブランドネームとのこと。P.I.E.=Pretty(かわいい)International(国際的な) Emotion(感動)。
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2006年05月06日

万年筆「赤と黒」

Lapita (ラピタ) 2006年 06月号 [雑誌]本日発売のラピタ6月号を買ってきました。
午前11時,ショッピングセンター内の大型書店では10冊ほどが山積み(かさばるから当たり前ですが)となっており,私のように慌てて買いに来た人はいないかとしばらく眺めていましたが,手に取る人もいませんでした・・・。
さっそく,おまけの万年筆「赤と黒」に付属のカートリッジを入れて書いてみよう,としましたが,インクが出てきません。じれったいので,一度カートリッジを引き抜き,水洗い。再度カートリッジを押し込むと,今度はスムーズに流れてきました。
ラピタのカエルマークが刻印されたペン先は,海外のF相当だと思います(無印アルミ万年筆とほぼ同じ)が,とくにひっかかりもなく,書きやすいものです。
手帳用に相応しいミニサイズですが,キャップ部の太さがあるため,私のシステム手帳のペンホルダーには刺さりませんでした。
ついでに本誌の記事について。付録連動企画・大特集「Made in Japanの逸品万年筆」では,相性でセレクトするメイド・イン・ジャパン万年筆&ペーパー大図鑑と題して,手作り万年筆を含む国産各社の代表的なモデルと万年筆向けの便箋,原稿用紙を紹介。記事自体は目新しいことは書いてありませんが,綺麗な写真と実際の筆跡が載っているので,連休中の目の保養としては良さそうです。
※「万年筆評価の部屋」に5本購入!してバラツキを確かめた記事やミニ檸檬との比較記事があります。
posted by 南野靖一郎 at 13:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年