2007年03月18日

京都本「らくたび文庫」創刊

恋する京都コトコトから3月9日,文庫本サイズの「らくたび文庫」が創刊された。コトコトは,京都本のガイドブックなどを手がけてきた編集プロダクション「桜風舎」が昨年12月に立ち上げた出版社。
「らくたび文庫」はオールカラー88ページ。ワンコイン文庫の名の通り,価格は各巻500円。創刊時は10冊を同時刊行し,以降6月より毎月2冊のペースで刊行し,5年間で100冊の刊行を目指す。各巻2万部を発行予定。全国の書店や京都および近郊(大阪,滋賀)のコンビニエンスストア,駅売店などで販売。
各巻の内容は,京都の観光を主とし,「自分たちの住む町・京都をもっと楽しんでほしい」という狙いで,京都在住者のみならず,観光客もターゲットに。「らくたび」っていうのは,「洛中を旅する」ということらしい。
創刊を記念した京都市内の書店での店頭販売キャンペーンでは,同書を1冊購入すると京都の老舗和菓子屋「甘春堂」の和菓子,4冊以上購入するとで「竹笹堂」特製のらくたび文庫オリジナルブックカバーが進呈された。
posted by 南野靖一郎 at 09:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 2007年

2007年03月11日

コミック市場

出版科研によると,コミック市場が5千億円を割ったとのこと。雑誌低落とはいうものの,5千億というのは大したもの。
もっとも野村総研では,いわゆる「オタク市場」では,同人誌即売会参加者数や雑誌購読率から推計したコミック市場を100万人1千億円としているから,コミックファンの5分の1がオタク,ひとりあたり10万円という計算となるか。たしかに,「マニア消費者層の市場に対する影響力と消費規模は,もはや「ニッチ」とは言えなくなっています」という感じですな。
私自身,年甲斐もなく,歌舞伎町あたりの漫画喫茶に出入りしています。単にタバコ吸いながら雑誌や本をのんびり読める場所が漫喫というだけなんですが,こういう人はコミック市場的にどうなんでしょうかね。「裾野のひろがり」っていうやつですか。
posted by 南野靖一郎 at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年03月05日

雑誌のコーヒー特集

_ates (アテス) 2007年 03月号 [雑誌]ここのところ,コーヒー(というよりカフェ)を取り上げた雑誌が目に付きますね。その中で,_ates(アテス)の『やっぱり気持ちいい!コーヒーのある生活。』と,最近出たBRUTUSの『COFFEE&PEACE』を読みました。
ブルータスは,これまでの同誌のカフェ特集とあまり代わり映えしないものの,コーヒーの教科書と銘打って,淹れ方のコツやエスプレッソマシンなどの道具と使い方,有名バリスタの店を紹介。アテスは食の雑誌らしく,世界各国のコーヒー文化やコーヒーに合うフードなどを取り上げている。こちらは写真が綺麗なのも嬉しい。
BRUTUS (ブルータス) 2007年 3/15号 [雑誌]「ワインとコーヒーにはこんな共通点がありました」という記事もありましたが,シガー(葉巻)の雑誌を読めば,シガーとワインは似ている(どちらも熟成のプロセスが大事で気むずかしい)と書いてあるし,なにか蘊蓄を語ろうとするときに引き合いに出されるのは,いつでもワインですな。
posted by 南野靖一郎 at 20:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 2007年

2007年03月01日

「岩波文庫の80年」(岩波文庫編集部)

岩波文庫の80年新刊「岩波文庫の80年」(岩波文庫編集部)をいろいろ眺めていました。本書は,岩波文庫の刊行順全リスト(教科書判,ワイド判含む)と索引,各種資料を収めています。資料については,岩波文庫好きの方なら,すでに承知のことばかりでしょうし,初期の歴史についても,雑誌「文庫」からの転載なので,目新しいものではありません。
それでも,あらためて80年分のリストを見てみると,その年々の自分の出来事と絡めて,いろいろ思い出すことがありますね。最近は,1年前に出た本でも,こんな本買ったっけ?などと,すっかり呆けてしまっていますが,学生時代に出て読んだものなど,30年も前のことなのに,どこで買ってどんな風に読んだのかなどということまで,意外に覚えています。読書に年齢は関係ないとはいうものの,やはり旬の時季はあるのでしょう。
あの「50周年記念目録」から30年も経ってしまったのかと思うと,時の流れのはやさに吃驚します。100周年まで元気でいられるか自信はありませんが,岩波文庫にはいつまでも新しい刺激を与えてくれるような存在であって欲しいと思っています。
posted by 南野靖一郎 at 08:28| Comment(3) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月28日

煙草の蘊蓄

煙草の蘊蓄―タバコを知ってタバコをやめる新刊ではないが,前から気になっていた「煙草の蘊蓄―タバコを知ってタバコをやめる」を入手。Wow toものや際物っぽい本が多い彩図社というところから出ている文庫本。
レトロ調漫画の表紙に,大人の嗜好品研究会とくれば,なにやら怪しげな本かとおもいきや,中身は,タバコの歴史や喫煙法,税金,健康問題まで,なかなか真面目に語られており,役に立つ。副題の「タバコをやめる」というのも一種の言い訳で,これは愛煙家に向けた本だ。
私自身は,愛煙家というほど吸ってはいないが,タバコ愛好家関係の本は,すっかり見かけなくなってきているので,珍しさもあってお薦め。
posted by 南野靖一郎 at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月25日

携書とは?

水はなんにも知らないよ文庫,新書はおなじみだが,新書サイズの単行本は携書と呼ぶのか?
ディスカバー・トゥエンティワンは2月22日,携帯電話のように気軽に持ち歩けるシリーズ「ディスカバー携書」を創刊した。ターゲットは30代の男女で,「単行本のコンテンツをより手軽に」をコンセプトとし,新書サイズの単行本としてシリーズ化していくとのこと。価格は税込1050円。
ディスカバー・トゥエンティワンっていうのは馴染みのない出版社かもしれないが,コーチング業?で知られる伊藤 守が設立し,現在の社長は干場弓子。ビジネス本メインに,これまで500点あまりを刊行している。もっとも,ミリオネーゼだとか,美貌とお金と幸せを手に入れる仕事術だとか,あまり書店ではお近づきになりたくない本ばかりだ。
ちなみにこの携書,2月出たのは,「水はなんにも知らないよ」(左巻健男),「なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由」(森川友義),「嶋浩一郎のアイデアのつくり方」(嶋 浩一郎)。全国300書店でのみ先行販売とのことだが,これなら探さずに済ませそうだ。
posted by 南野靖一郎 at 21:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月21日

夜の来訪者(プリーストリー)

夜の来訪者♪きっときっと 又来てね 素敵な私の 夜の訪問者〜 といえば,小川順子の「夜の訪問者」。久しぶりに思い出したが,私が高校生の時,もう30年以上前のヒット曲だった。
もちろん,読んだのは岩波文庫の新刊「夜の来訪者」(プリーストリー)。日本でも1951年以来,たびたび上演されてきた有名な戯曲だ。
お金持ちの工場主の屋敷に,主人と妻,娘と息子,娘の婚約者が集まって一家団欒,幸せな家族の図。そこへ,突然,警部が若い女性の自殺の報をもって飛び込んでくる。警部の尋問により,その女性の自殺とこの一家との関わりが明らかになるにつれ,お互いに知らなかった家族それぞれの裏事情がわかってくる。
それだけなら,真実を語らざるを得なくなった家族の動揺と責任のなすりあいがうまく描かれていて面白い,ということなのだが,取り調べを終えた警部が帰ると,家族の間に新たな疑惑が浮かんでくる・・・。
1時間もあれば読めてしまう短い話で,どんでん返しというよりは唐突な幕切れ。やはり舞台で見てみたい。
posted by 南野靖一郎 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月18日

岩波文庫の80年

今月の新刊「岩波文庫の80年」(岩波文庫編集部)は,1927年7月の創刊から2006年12月までの岩波文庫刊行順全書目リストと索引.「ワイド版岩波文庫総目録」,「岩波文庫略年表」,「岩波文庫略史」,「岩波文庫論」(岩波茂雄),「岩波文庫の定価の基準の変遷」,「岩波文庫の整理番号について」等を収録した岩波文庫資料集。文庫ファンにとっては楽しみな本だ。
ちなみに創刊以来2006年12月までに刊行された岩波文庫総点数は5401冊とのこと。そもそも売価が安い文庫本ゆえ,お金の点では全点そろえるのも難しくないだろう。しかし,頻繁に復刊される本がある一方,戦前から一向に復刊,改版されないものも多い。他社の戦前版に比べれば残っている可能性は多いものの,戦後60年を過ぎて専門古書店でもなかなかお目にかかれない書目が増えてきた感じがする。
今回の資料集を眺めながら,自分の書棚を再点検してみようかと思う。こんな本が買ってあったのか・・・という意外な岩波文庫が出てくる可能性大。単に,ずぼらなせいかもしれないが。
posted by 南野靖一郎 at 11:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月17日

吾妻ひでおの逃亡日記

逃亡日記吾妻ひでおの新刊「逃亡日記」を読む。
「失踪日記」で日本漫画家協会賞,文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞,手塚治虫文化賞マンガ大賞を総ナメした著者が,あらためてその生い立ちから漫画家修業を経て,失踪,復活に至る波乱の半生を語ったもの。
といっても堅苦しいものではなく,吾妻氏の前口上によると「別冊漫画ゴラクに連載してたインタビューコラムに語り下ろし書き下ろし漫画 おまけをつけ 私の生い立ち 漫画家になるまで他むにゃむにゃなことを適当にまとめたものです・・・てかこれ「失踪日記」の便乗本じゃないのっ!」
失踪の地を再び訪ねる口絵,公務員のお父さんがなぜか4回結婚しており,まだ会ったことがない兄弟がいるらしいといったエピソード,若い頃の石ノ森先生や手塚先生への思い,奥さんお嬢さんへのアンケート,年表など取り混ぜながら,漫画家の裏話的に面白く書かれているものの,やはり鬱でアル中の吾妻先生には得体の知れないところがあるとの感を強くもつ。これは一つの男のあこがれかもしれぬ。
posted by 南野靖一郎 at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月16日

集英社文庫30周年企画説明会

「新文化」に吉祥寺ブックス・ルーエの花本氏による「『集英社文庫』30周年企画説明会に出席して」というレポートがありました。
『「集英社文庫」の背表紙は文庫担当の書店員を泣かせがちでした。日に焼けやすく色が落ちてしまうからです。焼けていない新刊と混在した棚は見た目があまりよろしくありません。特に唯川恵さんのピンクの背は白っぽくなりやすく,入れ替え作業に忙殺されてきました。そんな集英社文庫が30周年を迎えるにあたって,背表紙デザインを一新してくれることになりました。色合いも統一してくれるとのことで喜んでおります。先日都内で関東圏の書店員を集めた30周年の企画説明会がありまして,参加させていただきました。』 
以下は「ルーエからのエール」をご覧ください。
posted by 南野靖一郎 at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月13日

気まぐれコンセプト クロニクル

気まぐれコンセプト クロニクル「バブルへGO!」 見に行きたいね。バブル世代のまっただ中にあって,大した恩恵も受けなかった代わりに,大損もこかなかった私としては,バブルは単純に懐かしい時代なんですな。
書店で平積みになっていた分厚い「気まぐれコンセプト クロニクル」。あのホイチョイ・プロダクションズが25年間にわたりビッグコミックスピリッツに連載した4コマ漫画を集大成したもの。ジュリアナなど,当時の流行もの,いやトレンディなキーワードに,いちいち脚注がついているのも楽しい。ひどい目にあった人もたくさんいたはずだから,あまり笑ってばかりでは申し訳ないんですが。
ホイチョイといえば,懐かしい『見栄講座』や『東京いい店やれる店』。全部いまだに我が書棚にならんでいるのも少々気恥ずかしい。これはこれでそろそろ歴史的記録になりつつあるんでしょう。
映画主演の阿部寛さんは,バブル絶頂期のマンション投資の借金が,ようやく片付いたと言ってましたが,貧乏な我が家でさえ,別荘雑誌など買い込んで,結構本気になってたんですよ,あのときは。
posted by 南野靖一郎 at 20:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 2007年

今日はこのワイン!? 24のブドウ品種を愉しむ

今日はこのワイン!―24のブドウ品種を愉しむ日本放送出版協会生活人新書の新刊「今日はこのワイン!? 24のブドウ品種を愉しむ」を読む。
ワイン造りにつかわれるブドウの品種をもとに,その特徴をまとめた真面目な本。赤ワイン12種と白ワイン12種を産地別に分類してあり,役に立つことは間違いないが,本書を手にとって帯を見たとき,なんで桜塚やっくんがワイングラスを持って・・・。
「飲む前に買いなよ!」とでも推薦文句を書いているのかと思いきや,これは著者の野田幹子さんらしい。失礼しました。
posted by 南野靖一郎 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月10日

アスキー新書創刊

アスキーから,3月13日に「アスキー新書」が創刊される。『IT・ビジネス・遊び心をテーマ』とした新シリーズで,読者層は30〜50代男性を想定。
創刊ラインナップは,角川歴彦「ウェブ2・0時代の著作権」のほか,坂村 健,フィリップ・トルシエ,谷川貞治らの作品を予定。4月以降は,毎月10日を発売日とし毎月数点ずつ刊行。歴史・科学など他社の新書シリーズが扱うジャンルも,独自の切り口で新書化したいとのこと。
著者のひとり,角川歴彦(かどかわ つぐひこ)は角川春樹の実弟。角川書店副社長を務めたが,1992年に経営路線の対立で辞任。メディアワークスを創業。翌年,角川春樹が社長を解任されたため角川書店に復帰し,社長となった。当時ゴシップネタとなったこの辺のゴタゴタは,角川家の一族を参照。現在アスキーは角川傘下だ。
ちなみに,昨年相次いだ新書の創刊をまとめると,3月ソフトバンク新書,4月PHPビジネス新書,7月MYCOM新書,サンガ新書,9月ゴルフダイジェスト新書,10月朝日新書,11月幻冬舎新書,といったところ。
posted by 南野靖一郎 at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

扶桑社新書創刊

だめんず症候群扶桑社は,2月28日に「扶桑社新書」7点を創刊する。
創刊書目は,「だめんず症候群」(倉田真由美),「スキミング」(松村喜秀),「偽装国家」(勝谷誠彦),「亡食の時代」(産経新聞社「食」取材班),「大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか」(竹山隆範),「親より稼ぐネオニート」(今一生),「「脱・談合知事」田中康夫」(チームニッポン特命取材班)とのことで,「SPA!」の執筆陣が中心。
扶桑社によると,不定期刊行,本体価格680〜740円。初刷は1万5千〜2万部。
田中康夫の東京ペログリ日記に,「扶桑社から2月末に刊行予定の新書に関して,チームニッポン特命取材班と打ち合わせ。談合の首謀者へのインタヴューを始めとして読み応え充分な中味を聞き,最終章として収録する僕の原稿を踏ん張らねば,と自身を自分で叱咤激励。敢えて喋り口調の文体で書き下ろすのが良いのでは,と提案し、スタッフの同意を得る」など編集状況の記載あり。
posted by 南野靖一郎 at 14:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月07日

響きと怒り

響きと怒り (上)Lapitaの3月号は「書斎創りを愉しむ」特集だというので,さっそく読んでみたが,書斎をインテリアスタイルとして捉え,「書斎の風格を上げるハイブランドのステーショナリーの紹介」ときては,カビくさい書庫に閉じこもっている小生は,あぁそうですかとしか言いようがなく,一緒に載っている「もう一度オーディオ!」や「バレンタインは"チョコ+万年筆"で」の方が楽しかった次第。
岩波文庫は,フォークナーの新刊「響きと怒り」を読んでいるところ。本書には巻末に詳細な場面転換表が付いていて,錯綜する時間の流れを巧く整理してくれている。最初はそれを眺めながらポツポツと読んでいたのだが,次第に物語の勢いに流されるように,一気に読み進んでしまうこととなった。前衛的で難解といわれているが,フォークナー自身が一番愛したこの作品,とにかく刺激的で面白い。ただし,原文ではイタリックで書かれているという場面転換部がゴチック体なのは,少々目に付きすぎて読みづらいのが残念。
posted by 南野靖一郎 at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年02月05日

立原道造詩集

立原道造全集〈1〉詩1、短歌・俳句、物語1、戯曲今月は北原白秋の詩集が出ましたが,岩波文庫版「立原道造詩集」も復刊されているんですね。筑摩書房から刊行が始まった「立原道造全集 全5巻」に便乗したわけではないでしょうが。
私自身は,30年ほど前に買った角川版全集に親しんでいますが,今回の筑摩書房の第5次全集は,建設図案,色彩画,デッサンなどの写真図版を豊富に収録,旧全集に未収録の詩篇,随想,日記,中学時代の作文,小学時代の戯文などを新たに収録,詩・物語・随想・翻訳については,生前に自らの意思で発表したものと未発表のものに区分し,それぞれ年代順に収録,生前未刊行の創作ノートなどでは,歌稿の推敲の併記は原文の形をいかして再現し,一部の原文の抹消も註記の上起こしたとのこと。造りも良さそうだし,学生時代ならすぐに手に入れたところでしょうが,この歳になって,どうしようかなぁ,というのが正直なところ。
今読んでも立原の詩は美しく瑞々しいし,その生き方に魅力を感じてはいるものの,やはり「青春のよき思い出」といった感じが強く,少々気恥ずかしさがあるのです。もちろん,詩が恥ずかしいのではなくて,その時代の自分が恥ずかしいのですね。
posted by 南野靖一郎 at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年01月29日

北原白秋詩集

北原白秋詩集 上 (1)岩波文庫の新刊「北原白秋詩集」を読む。全2冊で,上巻には初期の詩集『邪宗門』と『思ひ出』,下巻には後期の『水墨集』と『海豹の雲』などが収められている。
白秋は1885年生まれ。福岡から上京し,早大に入学。「明星」に詩や短歌を発表し,耽美派,新浪漫派と呼ばれる文学グループに属して活躍。1942年没。白秋というと叙情的な詩や童謡の作詞家というイメージだが,女性関係はいろいろ複雑で,3度の結婚をし,その中でも27歳の時,姦通事件として隣家の人妻共々収監された事件は,当時の社会にセンセーションを巻き起こした。
岩波文庫からはこれまで,白秋詩抄,白秋抒情詩抄,白秋愛唱歌集,北原白秋歌集が出ている。解説によると,先に「抒情詩抄」が編まれたのは,抒情小曲などを当時,純粋な詩とは区別して扱う風潮があったからで,今回はそれも含めて一つの詩集としてまとめたとのこと。作品自体は,当然すでに親しんでいるものばかりなので,あらためて2冊を購入する意味があるか,と躊躇するかもしれないが,80年記念帯も付いていることだし,解説も充実しているので,ぜひ。
北原白秋自筆原稿。肉筆ものを買いたい人は青木書店へ。
posted by 南野靖一郎 at 09:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 2007年

2007年01月25日

チョコレートのソムリエになる

チョコレートのソムリエになる集英社文庫の新刊「チョコレートのソムリエになる」(小椋三嘉)を読む。
著者はチョコレート&食文化研究家。チョコレート第一人者として,高級ブランドのためにショコラのコラボレーションやプロデュースも手掛けているとのこと。
バレンタイン時期をねらったものだと思うが,チョコレートの種類,効能,テイスティングなどについて,要領よくまとめられており,眺めるだけの本ではない。チョコレートはお菓子というより,ワインやシガーと同じ嗜好品という著者は,食べ方,味わい方にもこだわりがある。
最近はカカオ99%,100%などというチョコも登場し,本格的な味が手軽に味わえるようになったが,私自身好みは,昔からミントチョコなので,近くのスーパーで売っているアメリカものを買い込んでいる。これの封を切ると,かなり強いミント風味が流れ出すので,ハーブの好きなウチのウサギがゲージから飛び出してきて食いつきそうになるのだが,チョコだとわかって悔しがるのも,面白い。
著者のHPはこちら・・・
posted by 南野靖一郎 at 12:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 2007年

東京焼肉通読本

東京焼肉通読本エイ文庫の新刊をもう一冊購入。「東京焼肉通読本」(東京生活編集部編)。
焼肉の基礎知識と都内のお薦め焼肉店をオールカラーで紹介。この手の本としては,解説やコラムが多く,比較的読みであり。いやいや,それにしても最近焼肉食べていませんな。とくに高級なヤツ。まあ,私の場合ひと皿千円超えれば文句なしに高級なんですが。
ちなみに,エイ文庫はこれで135点目。隔月刊なので,いつ書店に並ぶのかわかりにくいのですが,年間20点程度をぼちぼち出しながら,結構充実してきた観がありますね。
posted by 南野靖一郎 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年

2007年01月22日

悦楽GR

エイ文庫の新刊「悦楽GR」を読む。
デジタルカメラばかりのご時世だが,デジカメの本にはとんと興味がわかず,銀塩カメラの本が出るとなると読まずにはいられない。まあ,デジカメなんてケータイと同じで,自分にとっては便利なのが第一。趣味性はあえて求めずといったところ。あまり愛着が涌かないのだ。
本書は銀塩カメラの名品,リコーGRの歴史やメカを解説したもの。チョートク先生の肝いりで,コンパクトカメラとしては本格派,プロのサブ機と呼ばれたGRも,2003年に生産終了。こうあらためて眺めてみると,すぐに陳腐化するデジカメと違って,やはり古くても味がありますな。
私自身は,鮮やかなコンタックスT2とTVSを愛用していたので,GRはちょっと渋すぎる,と思っていたのだが,今になって思えば,使い勝手はGRのほうが良さそうで,一度手に入れておけばよかったなという後悔も。
といいつつ,現在の普段使いのカメラは,デジカメ。このあたり我ながら軟弱で情けないのだが,最後の銀塩世代としては,ウチたくさんある古いカメラのムックをめくりながら,往年のGRやT2を愛でておくこととしよう。
posted by 南野靖一郎 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年