2010年09月15日

実業之日本社文庫の創刊

実業之日本社は,10月5日に「実業之日本社文庫」を創刊する。

同社増田社長は,創業113年の歴史を誇る同社の「悲願の創刊」だと決意をみせ,初回9点のうち東野圭吾著「白銀ジャック」は100万部の売上げ目標を掲げている。なお,創刊に先立ち,創刊告知用文庫サイズの無料小冊子「文庫ゼロ号」を20日ごろ書店に配付予定。

出版の進行状況については,編集部のtwitterを参照
http://twitter.com/jippi_bunko

ちなみに,週刊漫画サンデーなどの漫画誌を持っている同社では,これまで実業之日本社漫画文庫を発行しており,今回は文芸作品の文庫が初登場ということ。

※今週は札幌に出張中であります。なかなか爽やかな天気で,忙しい仕事の合間を縫ってリフレッシュできればと思っています。
posted by 南野靖一郎 at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年

2010年09月07日

岩波文庫「2010年秋」の一括重版

岩波文庫「2010年秋」の一括重版
26点30冊特製帯付き(2010年11月10日発売)

■ 神皇正統記 北畠 親房/岩佐 正 校注
■ 斎藤茂吉歌論集 柴生田 稔 編
■ 芸術論集 緑色の太陽 高村 光太郎
■ 野上弥生子随筆集 竹西 寛子 編訳
■ 鏑木清方随筆集― 東京の四季 山田 肇 編
■ 歴史小品 郭沫若/平岡 武夫 訳
■ タゴール詩集 ― (ギーターンジャリ) タゴール/渡辺 照宏 訳
■ 旅の日のモーツァルト メーリケ/宮下 健三 訳
■ ブッデンブローク 家の人びと(全3冊) トーマス・マン/望月 市恵 訳
■ とどめの一撃 ユルスナール/岩崎 力 訳
■ オブローモフ主義とは何か? 他1篇 ドブロリューボフ/金子 幸彦 訳
■ 無関心な人びと(全2冊) モラーヴィア/河島 英昭 訳
■ エスピノーサ スペイン民話集 エスピノーサ/三原 幸久 編訳
■ 霊の真柱 平田 篤胤/子安 宣邦 校注
■ 一年有半・続一年有半 中江 兆民/井田 進也 校注
■ パスカルにおける 人間の研究 三木 清
■ 維新旧幕比較論  木下 真弘/宮地 正人 校注
■ 朝鮮民芸論集 浅川 巧/高崎 宗司 編
■ ワーグマン日本素描集 清水 勲 編
■ ヨーロッパのキリスト教美術(全2冊) エミール・マール/柳 宗玄,荒木 成子 訳
■ 社会学の根本問題 ジンメル/清水 幾太郎 訳
■ 創造的進化 ベルクソン/真方 敬道 訳
■ 食卓歓談集  プルタルコス/柳沼 重剛 編訳
■ 古い医術について 他八編 ヒポクラテス/小川 政恭 訳
■ シュムペーター 経済学史 中山 伊知郎,東畑 精一 訳
posted by 南野靖一郎 at 12:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年

2010年09月06日

岩波文庫で著者別番号が振られていない書目リスト

著者別番号がないということは,1974年以降,復刊・重版していないということですが,復刊されない理由は様々で,単に内容が現在の状況に合わない,というだけではなく,その後新訳が出たり,収録作品を変えて出ていたりして,復刊する意味が無くなったものもあります。いずれにしても,レアな書目には違いないので,古書店で見つけたら買っておく方が良いかも。 → 岩波文庫の整理番号
【思想・哲学・教育・宗教関係】 タイトルと刊行年
・錦里文集(全2冊) 前編1953 後編未刊
・靖献遺言 1939
・中臣祓講義 1944
・経済要録 1928
・幼学綱要 1938
・福沢撰集 1928
・兆民選集 1936
・興国史談 1948
・内村鑑三随筆集 1932
・新日本図南の夢 1942
・学記/大学 1943
・孔子伝 1937
・近思録 1940
・伊太利亜文芸復興期の文化(全2冊) 1931 1939
・世界史的諸考察 1972
・世界人類史物語(全2冊) 1934
・道具と人類の発展(全2冊) 前編1954 後編未刊
・自然に於ける美/芸術の一般的意義 1940
・芸術の始原 1936
・芸術におけるわが生涯(全3冊)  1953 1954 1956
・意志と表象としての世界 正篇第1巻1941 以下未刊
・過去と現在(全2冊) 1941
・人間に就いて(全2冊) 1939 1940
・ヘーゲル哲学の批判 1933
・人間的余りに人間的(全2冊) 上巻1937 下巻未刊
・七大哲人 1928
・哲学とは何か/イマヌエル・カント 1937
・永遠の相下に 1935
・人間の精神 1939
・心理学原論 1934
・社会学上より見たる芸術(全3冊) 1930−1931
・ヘーゲル論 1934
・史的一元論(全2冊) 1963
・芸術と社会生活 1965
・哲学の根本問題 1938
・カントとマルクス(全2冊) 1937 1938
・言語活動と生活 1941
・真理とは何か 1940
・形而上学 1940
・アウグスティンの懺悔録 1929
・イエス 1932
posted by 南野靖一郎 at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年

2010年09月01日

発禁となった岩波文庫

(公開資料 日本労働年鑑 特集版 太平洋戦争下の労働運動による)

1938年2月に岩波書店は「岩波文庫」の白帯(社会科学部門)、とくにマルクス主義のものを「自発的に」絶版にせよとの命令を受けた。

そのうち、「今後の増刷を見合わせる分」としては、マルクスの「猶太人問題を論ず」「資本論初版抄」「賃銀・価格および利潤」「賃労働と資本」「哲学の貧困」、エンゲルスの「住宅問題」「自然辯証法」「反デューリング論」「原始基督教」、両者共著の「フォイエルバツハ論」「芸術論」「ドイッチェ・イデオロギー」、レーニンの「唯物論と経験批判論」「ロシアに於ける資本主義の発展」、カウツキーの「基督教の成立」「資本論解説」、ルイゼ・カウツキーの「ローザ・ルクセンブルグの手紙」、ローザ・ルクセンブルグの「経済学入門」「資本蓄積論」、リヤザノフの「マルクス・エンゲルス伝」等があり、また刷本があっても増製本を見合わせる分としては、マルクスの「フランスに於ける内乱」、エンゲルスの「家族・私有財産及び国家の起源」「空想より科学へ」、レーニンの「帝国主義」「何を為すべきか」「カール・マルクス」「ゴオリキーヘの手紙」等があった。

この時はまだ発売禁止処分ではなかったが、40年9月には発禁を命ぜられ、紙型も押収されて正式に処分を執行された。なお文学ものについては、前年秋にジイドの「ソヴエト旅行記」が削除を、38年2月には田山花袋の「蒲団・一兵卒」が軍人侮辱の理由で、つづいて「アミエルの日記(六)」が「日本のミカドの勅書」の字句で次版から削除を命ぜられた。

39年4月には、武者小路実篤の著作「その妹」が廃兵の問題で一部削除を命ぜられた。さらに芥川竜之介の「侏儒の言葉」が軍人侮辱のかどで次版改訂、徳富蘆花の「自然と人生」も「国家と個人」の篇が削除、フロベールの「ボヴァリー夫人」が削除および次版改訂となった。

40年1月に津田左右吉の著書の件で岩波書店主岩波茂雄は検事局に呼び出されて尋問され、2月には津田の著書「古事記及日本書紀の研究」「神代史の研究」「日本上代史研究」「上代日本の社会及び思想」の4著が発禁処分をうけ、つづいて3月に津田と岩波とは出版法第20条に該当するものとして正式に起訴に決定した。この事件は41年に21回の公判があり、42年5月に津田禁錮3ヵ月、岩波禁錮2ヵ月、いずれも執行猶予2年間の第一審判決があり44年11月の控訴審は時効により免訴となった。

40年7月には、内務省は左翼関係出版物をすべて一掃する方針をきめ、30余社の出版物130余種を発禁処分に附し、同時に出版元および新古書店を一斉検索し、発禁書の押収をおこなった。41年3月には右の大禁止処分にもれたものを追加処分し、たとえば岩波文庫では、ローザ・ルクセンブルグの「資本蓄積再論」、ソレルの「暴力論」が発禁処分となった。

→ 発売禁止ならびに削除処分となった岩波文庫一覧
posted by 南野靖一郎 at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年

2010年08月15日

岩波文庫稀少書目価格(ギリシャ・ラテン関係)

岩波文庫稀少書目価格
(絶版廃刊文庫専門書店InterBook調べ)

ギリシャ・ラテン関係
■アプレイウス/呉茂一・国原吉之助訳 黄金のろば上下揃い 1973,6刷 4,700円
■ウェルギリウス アエネーイス上下揃い 1976初版 5,000円
■聖トマス(トマス・アクィーナス)/高桑純夫譯 聖トマス 形而上學叙説(形而上学叙説) 有と本質とに就いて 1948,6刷 1,500円
■聖アンセルムス/長澤信尋譯 プロスロギオン 1942(昭和17)初版 1,500円
■エピクテートス 人生談義上下揃い 1983,8刷 4,500円
■クセノポン(クセノフォン)/松平千秋訳 アナバシス 敵中横断6000キロ 1993初版 3,500円
■タキトゥス 年代記上下揃い 1981初版 3,200円
■トゥーキュディデース 戦史上中下全3巻揃い 1967,3刷 5,800円
■ディオゲネス・ラエルティオス ギリシア哲学者列伝上中下全3巻揃い 1995,10刷 4,500円
posted by 南野靖一郎 at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年

2010年07月03日

MovableTypeからWordPressへ


MovableTypeからWordPressへ引っ越し。6年以上使っていたMovableType。テンプレートもあちこち手を入れてしまったので,version upもままならず,この際WordPressを使うことに。単純にインポートしただけだけど,思ったよりはまともに移っていて,助かりました。まだ殺風景で落ち着きませんが,とりあえず記念に最後のスクリーンショットを。
posted by 南野靖一郎 at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年

2010年03月29日

「スマッシュ文庫」創刊

おしえて!マーメイド (スマッシュ文庫)
PHP研究所より,3月10日にスマッシュ文庫が創刊になった。
スマッシュ文庫とは,版元によると,ゆとり世代の方にもオススメの「友情」「恋愛」「幸福」という3大テーマを掲げたライトノベルの新レーベルで,既存のライトのベルファンだけでなく,活字が苦手という方にも読みやすいよう,さまざまな工夫を施していきますとのこと。
第1弾は,人形姫をモチーフにした笑って泣けるラブストーリー「おしえて!マーメイド」と,おバカ度200%の爆笑ファンタジー「試験にでる竜<ドラゴン>退治」。
アキバ総研によると,秋葉原のアニメショップ各店のスタッフからは,「読みやすいように挿絵が多いのが特徴」,「ゆとり世代の方にもオススメのレーベルですね」といったコメントがあったらしい。
PHP研究所 http://www.php.co.jp/bookstore/
アキバ総研 http://akiba.kakaku.com/hobby/1003/11/190000.php
posted by 南野靖一郎 at 11:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 2010年

読みやすくなった岩波文庫 重版(改版)

岩波文庫はこれまで,主要書目に対して,注やルビをつけ,活字を大きくゆったり組むなど,読みやすくするための工夫をしてきました。今回は,以下の13点を対象として,4月21日に重版,改版されたものが刊行されます。
私のような老眼入ってる人間にとって,読みやすくなることは歓迎だが,若い頃は,活字がゆったり組んであると損したような気分になったものだが....
■ 上田敏全訳詩集 上田 敏 訳/山内 義雄,矢野 峰人編
■ 歯車 他二篇 芥川 竜之介
■ 青年と学問 柳田 国男
■ 風土−人間学的考察 和辻 哲郎
■ ブッダ最後の旅−大パリニッパーナ経 中村 元訳
■ 死に至る病 キェルケゴール/斎藤 信治訳
■ 悲劇の誕生 ニーチェ/秋山 英夫訳
■ プラグマティズム W.ジェイムズ/桝田 啓三郎訳
■ 闇の奥 コンラッド/中野 好夫訳
■ 若きウェルテルの悩み ゲーテ/竹山 道雄訳
■ アドルフ コンスタン/大塚 幸男訳
■ ベートーヴェンの生涯 ロマン・ロラン/片山 敏彦訳
■ ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 会田 由訳
posted by 南野靖一郎 at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年

2010年01月25日

2010年〈春〉の岩波文庫リクエスト復刊

2010年〈春〉の岩波文庫リクエスト復刊(2月23日発売予定)
■ 風土記 武田祐吉編(前回重版'97年)
■ 古事記伝(全4冊) 本居宣長撰/倉野憲司校訂('03年)
■ 胆大小心録 上田秋成/重友毅校訂('89年)
■ 桐一葉 沓手鳥孤城落月 坪内逍遥('93年)
■ 日本橋 泉 鏡花('96年)
■ 俳諧師 続俳諧師 高浜虚子('91年)
■ 淫売婦 移動する村落 他5篇  葉山嘉樹('94年)
■ 石橋忍月評論集 石橋忍月('88年)
■ 古泉千樫歌集 土屋文明,橋本徳寿編('00年)
■ アエネーイス(全2冊) ウェルギリウス/泉井久之助訳('90年)
■ エリア随筆 ラム/戸川秋骨訳('88年)
■ トム・ブラウンの学校生活(全2冊) トマス・ヒューズ/前川俊一訳('96年)
■ スケッチ・ブック アーヴィング/高垣松雄訳('92年)
■ 阿呆物語(全3冊)  グリンメルスハウゼン/望月市恵訳('86年)
■ 白馬の騎手 他1篇 シュトルム/茅野蕭々訳('88年)
■ 天と地との間 オット・ルートヴィヒ/黒川武敏訳('92年)
■ 憂愁夫人 ズーデルマン/相良守峯訳('95年)
■ 蜜蜂マアヤ ボンゼルス/実吉捷郎訳('91年)
■ ツールの司祭 赤い宿屋 バルザック/水野 亮訳('93年)
■ シャルル九世年代記 メリメ/石川 剛,石川登志夫訳('88年)
■ 三つの物語 フローベール/山田九朗訳('91年)
■ ヂェルミニィ・ラセルトゥウ ゴンクウル兄弟/大西克和訳('92年)
■ ムツイリ 悪魔 レールモントフ/一条正美訳('90年)
■ 作り上げた利害 ベナベンテ/永田寛定訳('88年)
■ 能作書 覚習条条 至花道書 世阿弥/野上豊一郎校訂('97年)
■ 垂加翁神説 垂加神道初重伝 村岡典嗣校訂('96年)
■ 社会主義神髄 幸徳秋水('92年)
■ 日本の労働運動 片山 潜('77年)
■ 文芸講話 毛 沢 東/竹内 好訳('79年)
■ ギボン自叙伝― わが生涯と著作との思ひ出 村上至孝訳('97年)
■ 聖トマス 形而上学叙説― 有と本質とに就いて 高桑純夫訳('90年)
■ 哲学の本質 ディルタイ/戸田三郎訳('91年)
■ 衣服哲学 カーライル/石田憲次訳('04年)
■ イエス伝 ルナン/津田 穣訳('98年)
■ コペル ニクス 天体の回転について コペルニクス/矢島祐利訳('00年)
■ 自然認識の限界について 宇宙の七つの謎 デュ・ボア・レーモン/坂田徳男訳('88年)
■ ロンバード街― ロンドンの金融市場 バジョット/宇野弘蔵訳('94年)
posted by 南野靖一郎 at 19:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 2010年