2003年06月14日

内田百間集成9 ノラや

梅雨の合間,海で子供と一日サッカーや穴掘りをやっていたら,真っ赤に日焼けしてしまいました。来週末は,幕張メッセのワールドホビーフェアに出撃するので,この休み中にやらなければならないこともあったのですが,気力が充実せず,サボりを決め込んでいました。ちくま文庫の新刊「内田百間集成9 ノラや」について。『そもそも私は猫好きと云ふ一般の部類には這入らないだらう』という百間ですが,昭和31年の春,可愛がっていた野良の子猫「ノラ」がいなくなった日から,ずっと涙が止まらず,ノラを思い出すからと好物の鮨も止め,新聞広告を出し,区役所に頼みこんで,死んだ猫を掘り返させて貰ったりもしています。なぜそれほどまでにノラにこだわったのか・・・読み進むうちに,百間の悲しみは,単なる猫好きのそれに留まらない,少々怖ろしさを感じさせるようなものだと思えてきます。「岩波日本語使い方考え方辞典」が欲しいけれど,ここのところ貧乏なので,思案中。
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2003年06月11日

カメラ悪魔の辞典

本格的な梅雨入り。知恵の森文庫の新刊「カメラ悪魔の辞典」(田中長徳)を読む。古今東西の名機,写真用語に関する800語を解説。「悪魔」とはいうものの,別に毒があるわけではなく,いつも通りのチョートク節を,相変わらずだなぁ・・・とあらためて確認する,ファンのための本。とにかく,これだけの項目を考え出した地道な努力に感心。
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2003年06月10日

トーキョー・リアルライフ 42人の消費生活

「トーキョー・リアルライフ 42人の消費生活」(実業之日本社)が発売早々4刷決定とのこと。私もさっそく読みましたが,これは面白い。主に東京近郊に住む42人の若者(10〜30代)に,ひとり1ヵ月ずつ,毎日の消費行動を詳しく記録してもらい,まとめたもので,学生,フリーター,OL,サラリーマン,自営業と,登場する人の職業はさまざま。しかし,皆がその職業からイメージされる生活を送っているとは限りません。むしろ,消費行動は,それとは別の個人的な資質によるところが大きいと感じました。共通しているのは,収入の多寡によらない可処分所得の多さ。もっとも,これは子持ち40男の僻みかもしれません。
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2003年06月09日

ビジネス文章術

日経ビジネス文庫の新刊「ビジネス文章術」(坂井尚)を読む。何事も反省しない小生らしくない,と思われるかもしれないが,日頃なんとなく自分流にやってしまっていることが,細かく例をあげて解説されており,なかなか便利。日頃気になるビジネス電子メールの作成方法については,今回の文庫化で追記された程度であるが,何かと便利な電子メールばかりとなったビジネス文書のやりとりに関して,旧来の文書の有用性を考え直してみるのは大切なことだと思う。
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2003年06月08日

現代民話考

ちくま文庫で刊行が始まった「現代民話考」(松谷みよ子,全12巻)。かつて立風書房から出ていた本書には,インターネット上での復刊リクエストも多かったようで,今回若干増補しての文庫化となった。民話という言葉には,「昔話」というイメージがあるが,ここに収められているのは,現代の「民衆により語られた話」である。よって,その中身は,軍隊時代の思い出話や,学校の怪談,ラジオやテレビにまつわる裏話,怪しい写真など多彩で,あえていえば,「戦争と近代化の過程の暗部」を題材としたものである。
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2003年06月04日

ラピタ

雑誌「ラピタ」には毎号,『この雑誌は30歳以下の読者を想定しておりません。ゆえに,しばしば若者には意味不明な言葉や,見たこともないモノが登場します。とくに説明などいたしませんので,そのつもりでお読み下さい。』という断り書き?が載っている。どのような雑誌でも,ターゲットとする読者の年代というのは決まっているのだろうが,文庫本にしてみると,岩波文庫>新潮文庫>河出文庫>講談社文庫>光文社文庫>幻冬舎文庫>小学館文庫>角川文庫>集英社文庫などという順かな,としょうもないことを考えてみる(もちろん,平均読者年齢の高い順である)。
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2003年06月03日

発掘捏造

新潮文庫の新刊「発掘捏造」(毎日新聞取材班)を読んでいる。報道によりよく知られるところとなったこの事件の詳細経過を振り返ると,なぜこんな簡単な捏造がたびたびなされたのか,学界はそれを見破れなかったのか。門外漢でも,日本の考古学研究のあり方に疑問を感じざるを得ない。本書は,マスコミらしくうまくまとめられているので,この事件を振り返ってみるのには役立つ。立花 隆氏はこう言う。『発掘捏造はメディアの記者自体がだまされたのであり,現場で記者が取材の当然の手続きとして疑いの目を持たなければならないポイントでも持たないまま報道してしまった。それに対するメディアの側の自らの検証というのも過去にさかのぼってやらなくてはならない。ただ,こういう発掘ねつ造みたいなことが発覚すれば,これからは,記者の目も報道する時に違ってくるでしょう。新しいことが起きれば,人間のものの見方も自然に変わってくるし,報道の仕方も変わってくるものです。』
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2003年06月02日

夢野久作ドグラマグラ幻戯

夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫)BRUTUS最新号の時計特集など眺めながら考える。宝飾品,貴金属のではなく,純粋な機械の値段として,1千万円,2千万円の腕時計というのは,抜群の「価格密度」といえるのではなかろうか。というのは本題とは関係なく,学研M文庫の新刊「夢野久作ドグラマグラ幻戯」に注目。
この間の「村山槐多耽美怪奇全集」に続いて,なかなか面白いモノを出してくれるじゃありませんか(1600円という値段もそれなりですが)。「ドグラマグラ」は,夢野久作自らが「幻魔怪奇探偵小説」と呼んだ異色の大作。本書は,その謎に迫るべく編まれたガイドブックで,文庫初収録の「ドグラ・マグラ草稿」や関連作品を収録。これを機会に,怪しい世界に入ってみよう。
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2003年06月01日

私の好きな岩波文庫

早くも6月。雨が上がったのはよいのですが,海からの南風が強く,部屋の中がジメジメ。夜には叔父の通夜に行って来ましたが,蒸し暑くて参りました。さて,「私の好きな岩波文庫」で上位になった書目から,どれか1冊ということになると,私の場合,「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎)でしょうか。これは,私が中学に入った頃,主人公と同年代ということで,熱心に読んだものです(もちろん岩波文庫版ではありませんが)。主人公のコペル少年が,何日も学校休んでいる貧しい友の家を訪れたとき感じたこと,上級生とのいざこざで友が殴られたとき,他の同級生が立ち向かっていったのに,自分は勇気がなくて出て行けなかったこと・・・いまでもいろいろなエピソードが思い出されます。1937年に書かれた本書。私が読んだ1970年までに戦争を挟んで33年経っていましたが,当時物語の背景にはさほど違和感を感じませんでした。そしてそれから再び33年経った今,中学生達は本書を読んで,どのような感想を持つのでしょうか。物語の最後で,主人公と共にいろいろなことを考えてきた読者に対して,著者はこう呼びかけます。「君たちはどう生きるか」。
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2003年05月31日

2003年5月

5月27〜31日


台風の余波で当地にしては珍しい大雨。ニュースで知った親戚からも,水没していないか?との問い合わせあり。幸い,
我が家は被害がありませんでしたが,すぐ近くまで,浸水騒ぎがあったようです。「読者が選ぶ「私の好きな岩波文庫」」
集計結果
が発表されました。全国から29,658通の投票があり,投票された書目数は2,082点(創刊以来の岩波文庫の全書目
(約2,700点)の4分の3,書店に常時流通している書目数(約1,000点)の2倍)。上位100点の内訳は,緑帯が34点,
赤帯が30点,青帯が27点,黄帯が7点、 白帯が2点となっています。1位から10位までは,こころ(夏目漱石),坊っちゃん(夏目漱石)
,銀の匙(中 勘助),吾輩は猫である(夏目漱石),君たちはどう生きるか(吉野源三郎),新版 きけわだつみのこえ
(日本戦没学生記念会編),忘れられた日本人(宮本常一),古寺巡礼(和辻哲郎),罪と罰(ドス トエフスキー),新訂 福翁自伝
(福沢諭吉)といったところ。ここでは緑帯が強く,赤帯は1点だけですね。皆さんの予想は当たっていましたか?


 


5月26日


新橋駅前では,恒例の古本市開催中です。天候に恵まれ,人混みはすごいですが,あまり景気の良さは感じられず,
岩波文庫の古いものも見かけませんでした。光文社文庫の新刊「UFOカメラ」(高齋 正)を読みました。
かつて出ていた講談社文庫のリメイクで,SF雑誌の編集部を舞台に,カメラにまつわるマニアックなネタを小説にしたもの。
20年ほど前に書かれているので,出てくる機材は懐かしいものが多いけれど,ステレオ接写写真,UFO写真や水中写真など,
編集者やカメラマンが四苦八苦しながらアイデアを出して撮影していくプロセスがよく描かれています。SF文壇裏話的なところもあるので,
カメラファン以外にもお薦め。


 


5月26日


雑誌「TITLE」7月号を読む。特集は,『次にくる時計』。松井秀喜やデビッド・ベッカムが愛用する時計や,
各界クリエーターたちの時計選び,今年の各ブランドお薦め時計,時計名人に聞く気になる今年の3本,海外の時計雑誌編集長による業界の動向,
女性誌カリスマ読者モデル・ホテルマン・エアラインで働く人たち・外資系ビジネスマンの時計などなど,なかなか盛りだくさん。出てくるのは,
数百万もする豪華,精緻な機械時計ばかりなので,購入の参考に・・・というわけにはいかないが,まあ機械ものは,
眺めているだけでも楽しいですな。


 


5月22〜25日


週末は,ボロボロになった庭のウッドデッキ(の残骸)を片づけ,昼は息子と近くのレストランへ。ついこの間まで,
ご飯でも麺でも取り分けてやらなければ食べられなかったのに,いまでは大盛りじゃなきゃ足りないくらいにワシワシ食べる。1年生の給食でも,
お代わりの争奪戦が激しいとのこと。私の小学生時代の給食は,コッペパンに脱脂粉乳。たまのごちそうが揚げパン,だったから,みそラーメン,
メロン,チーズケーキといったメニューを見るとビックリ。岩波文庫の新刊「完訳 ナンセンスの絵本」(エドワード・リア)を読む。
ちくま文庫で出ていた柳瀬尚紀訳を改訳し,続編を新たに訳出したもの。全編リメリック(aabbaの5行詩)で書かれた本書を,
柳瀬氏は日本語としてもリメリックとなるよう,苦心して訳している。リアは鳥の細密画で有名な画家。
本書もそれぞれの詩に絵が添えられていて,それだけを見ても楽しい。詩の内容は,風刺じゃない単なるナンセンス,言葉遊び。
私はセンスがないのか,なかなかククク・・・(笑い)というところまではいかなかったのが残念。


 


5月20〜21日


奨励会とは,プロ棋士の養成機関である。この奨励会には,年齢制限があり,26歳までに狭き門を突破し,4段
(ここからプロ棋士と呼ばれる)になれなかった場合には,退会しなければならない。講談社文庫の新刊「将棋の子」(大崎善生)は,
この奨励会でもがき苦しむ若者を追ったドキュメントである。札幌での小学生時代,通っていた将棋会館で,
抜群の強さを発揮していた自分より年下の少年がいた。10数年後,将棋連盟に勤務した著者は,奨励会の会員となった彼と東京で再会し,
親しく交際することとなる。札幌からプロ棋士を目指してやってきた彼を追って,両親も上京。しかし,
思うような成績をあげられない彼は苦しみ,やがて頼りにしていた父と母を相次いで亡くしたことにより支えを失い,ついに奨励会を退会する。
それは,子供の頃からの唯一の目標であったプロ棋士への道を断念することである。彼が北海道へ戻ると連絡は途絶え,
噂も次第にきかなくなった。そしてまた20年が過ぎたある日,将棋連盟の雑誌編集長となった著者のデスクに,
会員の住所変更のメモが乗っていた。それは他ならない彼のもので,これを頼りに著者は北海道にいる彼を訪ねあて,
劇的な再会を果たすこととなる。彼がプロへの道を断念してから辿った運命とは・・・。将棋界は特殊な世界だ。だが,
我々も若い頃の夢や希望が次第に打ち砕かれていき,いまはここにこうして生きている。中年男には,涙なくして読めないつらい本だが,
彼がどんなに苦しいときでも捨てることができなかった将棋の駒に,一縷の望みが託されている。


 


5月19日


今月の新刊は,久々の改訳「ヴァレンシュタイン」(シラー)。岩波文庫のシラーは,群盗,フィエスコの叛乱,たくみと恋,ドン・
カルロス,オランダ独立史,三十年戦史,美と芸術の理論,素朴文学と情感文学について,マリア・ストゥアルト,オルレアンの少女,
メッシーナの花嫁,ヴィルヘルム・テル,とこれまで結構出ていました。『残念なことに現在すべて品切れになっています。
それだけシラーの知名度が落ちているのでしょうが』と岩波に他人事のように言われても・・・,


 


5月16〜18日


まるで梅雨のような鬱陶しい日々が続いています。近くのホームセンターにガーデニング関係の資材を買いに行ったりしたのですが,
この天気ではいつ取りかかれるか・・・。えい文庫の新刊「往年のキヤノンカメラ図鑑」(マニュアルカメラ編集部編)を読みました。
最初期のレンジファインダーカメラから,すでに生産を完了したマニュアル一眼レフのTシリーズ,レンズシャッターのキャノネットまで,
往年のマニュアルカメラを写真とともに詳しく紹介。私自身はオリンパス,コンタックス,ニコンと使ってきましたが,子供の頃,
父がキヤノン党だったため,遠足に持っていったりした懐かしいカメラやレンズをいくつか見つけました。学生時代,キヤノンF−
1を横目で睨みつつ,小型でシンプルなスタイルに惹かれて,オリンパスOMシリーズに流れてしまったけれど,あそこでF−
1を入手していたら,私のカメラ人生(そんな大げさな)はずいぶん変わったものになっていただろうなぁ・・・という感慨とともに読了。


 


5月14〜15日


静岡に出張していました。最近,スーパーみたいに代わり映えのしない書店チェーンばかり,とお嘆きの貴兄に,
雑誌ブルータス最新号の特集「新しいスタイルの「本屋」が気になる!」を。オーナーの趣味が感じられる書店,特定の分野
(とくにビジュアル系)に特化した書店,各界の本好き(知らない人ばかりだけれど)100人のお気に入りの書店,などを紹介。
書店でくれるおしゃれな紙袋や,カバー一覧も楽しい。くわしくは,ここを


 


5月13日


ようやく見ました,映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」。カミサン曰く,原作からカットされたところが多くて残念。だが,
そもそも原作などたいして読んでいない私としては,巧くできているなぁ,と満足。でも見終わってしまうと,要はどんな話だったっけ?
とすぐに忘れてしまうというのは前作と同じ。単に歳のせいか。ハーマイオニ役のエマ・ワトソンが大人になって,より可愛さグレードアップ,
なところはとくに気に入った。今回は石にされちゃったので,あまり活躍できなかったのは残念。


 


5月12日


ちくま文庫から,内田百間「贋作吾輩は猫である」が出た。かつて旺文社文庫や福武文庫でも出ていたのだが,
なんとなく溺れ死んだんじゃないかな・・・と思っていた「吾輩」が,実は生き延びていて,苦沙弥先生ならぬ五沙弥先生の家へと引越し。
相変わらずの面々と面白おかしく暮らす,という百間による続編。今回は名無しではなく,ちゃんと「アビシニア」という名前まである。
百閧ヘ夏目漱石の弟子であり,大の猫好きであった。感動の名作,とはいえないが,百間調の飄々とした猫文学も良いのでは。


 


5月11日


近くの男子中・高校E学園の文化祭に行ってきました。展示より模擬店の方が賑わっているというのはどこでも同じですが,
女子高生の姿が多いのは,学生時代,共学ながら不遇の学生生活を送った当方としては,とっても羨ましい限り・・・と,
自分の子供のような年頃の生徒を相手に愚痴ってどうする。


 


5月10日


東海林さだおの文春文庫新刊「ケーキの丸かじり」が出たなぁと思ってパラパラめくっていたら,12月に出た朝日文庫
「東海林さだおの大宴会」とかなり内容が重複していることがわかった。「ケーキ」は単行本からの文庫化だし,「大宴会」
の方は傑作選なので別にかまわないと言えばそれまでだが,文庫本で丸かじりシリーズを集めていて「大宴会」を買ってしまった人は,「ケーキ」
を買うべきか否か,迷うに違いない。そもそも別の出版社でそれはないだろう,というきもち。


 


5月9日


動物のお医者さん,というTVドラマをやっていますね。コミックスが出るたびに読んできた隠れファンとしては,
これをテレビでやるのは無理があるんじゃないかなー,と危惧しておりました。結果は,やっぱり無理があった・・・と私は思うのですが,
いかが? もっとも我が家族は,私以外,犬猫を天敵と思っている輩ばかりなので,はじめから全然関心をもっていないようです。


 


5月8日


あまり使っていない某国産万年筆から,見事にインク漏れ。ふだんポケットに差しているペンではないので,物的被害はなかったものの,
万年筆の事故で一番いやなのが,このインク漏れですね(次に,書き出しのカスレかな。イライラしてストレスが溜まるから)。最近のペンは,
気圧や温度変化によく対応していて,たとえ飛行機の中でも,昔のようにポタポタ垂れることはなくなり,
とくにカートリッジ式のものなど油断しがちですが,やはりインクのパワーは侮れません。私がスーツのポケットに万年筆を差さないのは,
このインク漏れを恐れてですが,本当は「ポケモンオヤジ」と言われようが,ポケットからキラッと金冠を見せたいと思っているのですよ。
それなら,インクを入れたペンはペンケースに入れて持ち歩き,ポケットにはインクを抜いたペンを入れておけばよい,と考えますね。実際には,
もっと進んでいて,キャップだけの万年筆(というより部品)を買う人もいるらしいですよ,ホント。


 


5月7日


ふるほん文庫やさんレア文庫
(5月分)リスト
を見ていますが,現代教養文庫の小栗虫太郎,谷譲次,久生十蘭,牧逸馬,夢野久作といったところが1冊3千円。
岩波文庫「死の谷(上)」(ノリス)が6千円,サンリオSF文庫は各冊3千円〜3万円,角川文庫リバイバルコレクション「夜はやさし(上)」
(フィッツジェラルド)が6千円, カラーブックス「珍本古書」(高橋啓介)が7千円となかなかの値段。
ほかにも結構持っているのがありそうで,別に売るわけじゃないけれど,ひとりニヤニヤ。


 


5月6日


岩波文庫の別冊というのは,古書店でもよく見かけますが,なんとなく際物扱い?されており,
自分でも全部揃っているのか自信がありません。実際読んでみると非常に役立つものだとわかるのですが・・・。
とりあえずこれまでに出た別冊1〜15のリストを。全部持っていますか?



 1 フランス文学案内 渡辺一夫・鈴木力衛編
   増補 フランス文学案内 渡辺一夫・鈴木力衛編
 2 ロシヤ文学案内 金子幸彦編
   新版 ロシア文学案内 藤沼貴,小野理子編
 3 ドイツ文学案内 手塚富雄編
   増補 ドイツ文学案内 手塚富雄,神品芳夫編
 4 ギリシアローマ古典文学案内
 5 ことばの花束 岩波文庫編集部編
 6 ことばの贈物 岩波文庫編集部編
 7 ことばの饗宴 岩波文庫編集部編
 8 愛のことば 岩波文庫から 岩波文庫編集部編
 9 恋愛について ポケットアンソロジー 中村真一郎編
10 原文対照 古典のことば 岩波文庫から 岩波文庫編集部 編
11 読書のすすめ 岩波文庫編集部編
12 世界文学のすすめ 岩波文庫編集部編
13 近代日本文学のすすめ 大岡信ほか編
14 近代日本思想案内 鹿野政直著
15 読書のたのしみ 岩波文庫編集部編

 


5月3〜5日


みなさん連休はいかがお過ごしでしたか? 私は子供の付き合いで,市内の運動公園でのアスレチックや海でのサッカーなど,
近場で遊んでいました。「岩波世界児童文学集」が刊行されます。『900冊を数えるにいたった岩波書店児童書の刊行書目の中から,
長く読みつがれてきた名作30冊を選んで20世紀児童文学の最高の実りをおさめたコレクションを編みました』とのことで,星の王子さま,
クマのプーさん,ドリトル先生航海記,ホビットの冒険などが含まれています。造本が良ければ,何冊か買ってみようかと思っているのですが・・
・というのも,ドリトル先生など子供に読んであげるときに,文庫・新書判だと扱いにくく「物語全集」
をもう一度買おうかと思っていたところなので。


 


5月2日


岩波現代文庫の新刊「新編 愛情はふる星のごとく」(尾崎秀実)を読む。
ゾルゲ事件に連座し逮捕された尾崎秀実が獄中から妻と娘に書き送った手紙126通を集めたもの。3年間にわたる手紙の最後の1通は,
処刑の日の朝に書かれた。検閲の関係で,思想に関わる記述は少ないが,残された家族へ思い,獄内で読み続けた多くの書物の感想のほか,
ダンディだった尾崎の食べ物や洋服などへの蘊蓄が語られている。終戦直後ベストセラーとなったので,
昔我が家の書架にも父の本として置いてあった記憶がある。今回,妻英子氏,友人松本慎一氏による初版(1946年)当時の解説を収録。
編者の今井清一氏は,尾崎がとくに愛情を込めて手紙を書き送った一人娘楊子さんのご主人。


 


5月1日


岩波文庫の新刊「多情多恨」(尾崎紅葉)を読む。愛妻に先立たれた寂しさで涙にくれる教師を,
親友がしばらく気晴らしに俺の家へこいと誘ったのはよいが,以前は顔を見るのもいやだったそのカミサンと懇ろになってしまう・・・
というなんだか情けないお話。情けないとはいいながら,その話の展開の面白さに惹きつけられ,一気に読んでしまう。「男の涙」
をキーワードに,源氏物語と紅葉の関係をまとめた丸谷才一の解説も楽しい。本書は岩波文庫旧版(戦前)以外,文庫化されていないようなので,
この機会にぜひ。

posted by 南野靖一郎 at 17:12| 2003年

2003年04月30日

2003年4月

4月30日


2年ほど前に出た「満里奈の旅ぶくれ−たわわ台湾」(渡辺満里奈)が文庫化された(新潮文庫)。
SARSの影響で観光的にはピンチの台湾だが,中国茶第一,地元料理第二で飲みまくり食いまくりのこのグルメ旅行記は,台北のほか台南,
高雄,台中と各地の情報も交えて,結構実用的。満里奈と台湾とのタイアップCM企画と考えてしまうと,今ひとつノリ切れないかもしれないが,
まあ彼女のハマリ具合を素直に楽しもう。文庫版をパラパラ見たところでは,新しい情報がかなり追加されているようなので,
これから旅行に行く人には,単行本よりこちらをお薦め。


 


4月28〜29日


曜日の巡り合わせが悪く,なんとなくゴールデンウィークに突入してしまった感じですね。書棚を整理しながら,久しぶり,
といってももう何度読み返したのかわからない河出文庫版「時刻表2万キロ」(宮脇俊三)を,また読むことに。昭和50年代,
もちろんまだ国鉄時代の乗りつぶしの記録だが,新線,廃線により鉄道事情が変わっても,本書の魅力は衰えていない。ほかにも,
懐かしい本をいくつか拾い読みしながらの整理であるから,全然捗らず,結局のところ,少々風を入れただけで終了。連休後半には,
散り散りになっている全集本の確認など,やりたいことはいろいろあるのだが,果たしてどこまでできることやら。


 


4月26〜27日


週末は一足飛びに夏がやってきた!という暑さで,海岸には水着姿もちらほら見受けられました。岩波文庫「道徳感情論」(下巻)
を読み終わったところで,新刊「多情多恨」と「ライ麦畑・・・」の解説本「ライ麦畑をつかまえる!」(青春出版社)に取り組んでいるところ。
「・・・つかまえる」は,主人公ホールデンが学校を出てからの3日間(つまりこの物語の全部),なにをしていたのかを時系列でまとめたもの。
ほかに登場人物辞典やサリンジャーの詳しい紹介などもあり,なかなか楽しく参考になる。地味な体裁の本だが,「ライ麦・・・」
を読んでしまった人に,お薦め。こんな感じで,「罪と罰」や「武器よさらば」なんて出てくれたら面白いのだが。


 


4月25日


書斎館の記事を読んでいたら,なんとなくパーカーの新しいペンが欲しくなり,デッドストックもののデュオフォールド・センテニアル・
パールアンドブラックを入手。私の初パーカーは,30年前,中学生の時,雑誌のおまけのような万年筆を使っていた私に,
父がシンガポールで買ってきてくれたもの。以来,何本かのパーカーを使ってきましたが,
大人になるとカッコつけてモンブランやイタリアものに関心が行ってしまい,ご無沙汰に。久しぶりに使ってみて,
しなやかな書き心地に独りニヤニヤ。


 


4月23〜24日


どうも詩集というのには照れがある。学生時代,立原道造全集を買おうと,大学生協の書店を散々ウロウロして笑われた私にとって,
ワーズワースやブラウニング,ましてやハイネなどの詩集を「下さい」というのは,勇気がいることなのだが,
オンライン書店というのはその点いいですな。そんなわけで,宅急便で届いた岩波文庫新刊「対訳 テニスン詩集」を読む。
岩波文庫のテニスンとしては,戦前から出ているイノックアーデン,イン・メモリアムに次いで3冊目。テニスン(1809-1892)は,
サマズビーの牧師の子として生まれ,ケンブリッジ大学に学ぶ。1827年に最初の詩集,50年に長詩「イン・メモリアム」を発表。
ワーズワースの後継者として桂冠詩人になったビクトリア時代の英国を代表する詩人。名詩選などにはよく取り上げられているが,
テニスンの個人詩集の邦訳は,意外に少なく,今回まとめて読めるようになったのは嬉しい。解説も充実している。


 


4月22日


新刊「カオスだもんね!9 ゲーム編」(水口幸広)を読む。週刊アスキー連載のレポートマンガも,いよいよ第9巻。
当然1巻からずっと読んできました。今回の話題は,ミズグチ画伯が自ら製作に携わったネットゲームを初体験,100円ライターの秘密,
宇宙食の試食,ガンプラ,ベイブレード・・・などなど。不思議な担当編集者ふーみんの話題も満載で,相変わらず楽しい。ちなみに,
週刊アスキー誌は,パソコンの情報誌ですが,このマンガにはパソコンの話題はありません。


 


4月21日


朝日新聞社の新刊「手紙の文章教室」は面白い。「小説トリッパー」に連載されたもので,嵐山光三郎,青山南,みうらじゅん,
伊佐山ひろ子・・・といった面々が,手紙への思いや,作例?を披露。自然体で書くことは難しいが,「なんでもない葉書というのは,
じつのところ一番上等なる手紙であって,少なくとも手紙を書いている数分間は,相手のことが心の中にあった」という嵐山氏のことば
(氏の作例は,借金の督促なのだが)に頷いている。


 


4月18〜20日


ここのところ,週末になると天気が悪くなり,残念ですね。岩波文庫の新刊「三人妻」,改版なのでどうしようかと思っていたが,今回,
単行本初版の武内桂舟の口絵が収録されたとのことで,買うことに。当時の財界人の醜聞にヒントを得て作られたといわれますが
(三菱批判の政治小説だという話も),明治期の色道小説というか,豪快で面白い話。


 


4月17日


「キャッチャー・イン・ザ・ライ」には,訳者あとがきや解説がない。それは,原著者の意向によるわけだが,
解説代わりに訳者自身のことばを。


『(高校生の頃,野崎訳で最初に読んだとき)文体には強く惹かれたような気がしますね。内容についてはあとになると,
意外にあまり覚えていなかったんですよ。ただいくつかの情景の細かいところなんかは,ずいぶんはっきりと鮮やかに記憶してたな。最初の,
学校の丘の上にいるあたり,それから,スペンサー先生がエジプト人についての作文を読み上げるところとか,
ストラドレイターが髭を剃っているところなんかははっきり思い出せるんだけど,どういうわけか,
電車に乗ってニューヨークに行ってから後のことは,ほとんど記憶にないんですよ。だから,
内容的にはそんなに深くは感じ入らなかったんじゃないかな。ただ,文体みたいなものはすごく頭に残ってますよね。とくに,
出だしのところのたたみかけるようなクリスプな文体とかね。(その後,読み返すことがなかったのは)
武装闘争みたいなものが時代に入ってくると,やっぱりちょっとこれは,なんといってもブルジョアの……。そう,反抗的とはいえ,
お坊ちゃんの神経症的な話だから。別に自分の中でそのへんをきちっと整理したというわけではないんだけど,
もう一度じっくり読み返そうという気持ちにはとくになれなかったし,誰かとこの本について語り合うということもなかったような気がしたな。
サリンジャーのほかの作品はだいたい全部読んだんですが,『キャッチャー』は再読しなかったな。だからそんなに『キャッチャー』
にはまったというわけではないんです。〈来る〉ということでいえば,カポーティなんかの方がずっと来ました。でも『キャッチャー』って,
再読していないわりには,そして「そんなに来なかったよ」とかしらっと言っているわりには,不思議に心に深く強く残ってるんです。
僕の人生を通じて,自分の中に常に『キャッチャー』という存在があった。そういう意味じゃけっこう不思議な小説ですよね。
簡単に忘れられない。視野の端っこあたりにしつこく留まり続けている。でも人生の愛読書であるとか,具体的に影響を受けたとか,
そういうことはないですね。(今回,自分で訳したのは)自分の中に根強く残っている,僕にとっての『キャッチャー』
という小説の存在感みたいなものを,このへんで一度徹底的に文章的に洗い直してみたいという気持ちがあったからじゃないかな。
自分なりに再評価,再検証してみようみたいなところです。あと,僕に『キャッチャー』を翻訳してほしいって希望する人が,
僕のまわりにずいぶん多かったんですよ。友だちとか,編集者とか。一般読者からもそういうメールみたいなものはけっこう来ました。
それで僕も最初は「ええ? 僕が『キャッチャー』?」みたいなことを思っていたんですが,そのうちに「そうだな,
それもあるいは面白いかもしれないな」と,だんだんその気になってきたというか。僕が『キャッチャー』を訳すとしたら,
いったいどんな文体になるんだろうとか,わりに真剣に考えるようになってきました。考えれば考えるほどやりたくなってきた。
僕としてはやはり文体上の関心が一番大きかったですね。古典……もう古典ですよね,本が出てから50年だから。古典となった『キャッチャー』
を一回自分の手でやってみたいなという気がしてきたんですよね。主に文体的な興味です。古典となった『キャッチャー』に対して,
文体的に僕にどんなことができるんだろう,と。』(続きは白水社で


 


4月15〜16日


白水社の新刊「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(村上春樹訳)を読む。40年ぶりの村上春樹の新訳サリンジャーということで,
相当の期待を持って読んだのだが,正直なところ,かなりの違和感が残った。それが,イメージと違う声優によって吹き替えられた映画のように,
強引に訳者のスタイルに引き入れられようとすることへの抵抗感なのか,日本語として解釈されすぎていることの辛さなのかは,
自分でもよくわからなかったが,少なくとも,村上春樹の作品を読んでいるような気分にり,
サリンジャーの影が薄くなってしまった感は否めない。もっとも,読み手も30年近く前に初めて読んだときの感激を,
どれだけ覚えているのか怪しいものだし,もし主人公ホールデンと同じ16歳のときにこれを読んだのなら,
また違った感じを持っただろうとは思う。残念ながら,私はホールデンを胡散臭い若者,と思う歳になってしまった。まだ
「ライ麦畑でつかまえて」を読んだことのない中学生,高校生にはお薦めしたい。


 


4月14日


手紙といえば,仕事で,ある女性から手紙を貰った。そこには,「パソコンの調子が悪いので,
申しわけありませんが手書きで失礼致します」と書いてあった。私自身はこれまで,普通の手紙にワープロを使うのは,
自らの悪筆と能率上の都合で,やむを得ず・・・ということだと思っていたので,これにはビックリした。もしかしたら,
手書きよりワープロの方が正式な(礼に適った)手紙だと考える人がいるのかもしれない。しかし,
手紙が差出人の心情をあらわすものであるなら,やはり手書きに勝るものはない。


 


4月11〜13日


週末,当地では25度を超えて夏日となり,ちょっと外でサッカーの相手などしていたら,汗びっしょり。河出文庫の新刊
「美しい日本語を究める 手紙のことば」を読んだが,電子メールや携帯電話でなんでも済ませることが多くなり,ポストに入っているのも,
ダイレクトメールと請求書ばかり・・・という現在,あえて手紙を書こうという人が増えている(らしい)。本書は,
吉行淳之介や三島由紀夫などの手紙にまつわるエッセイをメインに,古くから伝えられる手紙の書き方や,
作家や著名人が友人や家族に宛てた手紙を集めたもの。それぞれ,人柄がよく出ていて興味深い。これからの作家の全集には,「電子メール集」
などというのが含まれるのだろうか。とても収集不可能に思えるが。


 


4月10日


本日,新潮社より「新潮新書」が創刊された。創刊第1弾は,磯田道史,ドナルド・キーン,ビートたけし,養老孟司など10点。
『最後発としての,覚悟と情熱』で存在感のある新書を目指すとのこと。 ビートたけしは,買おうかと若干逡巡したが,中身が薄い
(面白くないという意味ではなく,物理的に)感じがしてやめてしまった。


 


4月9日


岩波文庫「道徳感情論」(アダム・スミス)を読む。元来利己的である人間が,社会においてどのようにして共存できるのか,
というのがテーマ。人間は,自身の利益とは直接関係が無くても,他人の喜びや悲しみに「共感」することができる。そして,その共感は,
個人に特有なもの,あるいはその人だけにしかわからないというものではなく,他の人々にとっても共通のものであって,
お互いに分かち合うことができる。共感するためには,共感する側が自己の経験をもとに想像力を働かせる必要があり,
共感する対象と類似の経験を既にしていることが必要だ。自己の経験が,他人と重複していることで,共感作用が発生し,その快感によって,
協調関係が築かれていく。この人間的な感情を素直に,自由に表現することができるような社会が,新しい市民社会である。しかし,
このような市民社会を形成し維持するためには,経済的な豊かさが必要だ。衣食足りて礼節を知る。
健康で文化的な生活を営むことが可能となるような物質的生産の基盤をつくらなければならないと考えて,スミスは後に「国富論」を書き上げた。
こんな解釈で良いのだろうか。


 


4月8日


岩波文庫「排蘆小船・石上私淑言−宣長「物のあはれ」歌論」を読み始めたが,これは難関ですな。『宝暦13年,
34歳の宣長にはすぐれた2つの歌論があった。だが生涯公表されることなく,筐底に秘めて置かれた。
当世和歌の現状に対し歌とは何かを問う処女作「排蘆小船」,そこでの〈心に思ふこと〉は「石上私淑言」で〈物のあはれをしる心〉
と変化し文学論の大道を切り拓く。合せ鏡のごとく宣長思想を映しだす2作品を併載』という惹句には興味を持ったのだが,やむを得ず,
丁寧な解説を先に読んでいるところ。「物語は,世の中の物のあはれのかぎりをかき集めて,読む人を深く感ぜしめんと作れる物なり」
(源氏物語)。「物のあはれ」とは,哀切な物事に触れて,心にしみじみと感じる深い感動のことで,本居宣長は,「源氏物語」に表れる
「物のあはれ」に注目し,これを日本文学の理念であるとした。とりあえずもう少し。


 


4月4〜7日


当地ではここのところ暖かい,というより汗ばむような日が続き,桜も満開です。そんな中,息子の小学校入学式へ。新しい同級生には,
幼稚園のときの友達も多く,子供達もあまり緊張した感じはなかったのですが,親の方は気疲れしました。岩波「図書」4月号が,
まだ届いていないようなのですが,皆さんのところには届きましたか? どこかへ紛れてしまったのかしら。


Yahooブックスの「絶対はずさない! プラチナ本」コーナーでは,「ダ・ヴィンチ」
編集部員が厳選した1冊をプラチナ本として紹介しています。誰が読んでも「絶対はずさない」本というのがホントにあるのかわかりませんが,
『すごい! 本当にすごい! 著者に感服し,作品に感謝。ありがとう』っていうのは,紹介としてはちょっと大げさすぎませんか?


 


4月3日


岩波書店は,山口昭男代表取締役常務を代表取締役社長に,坂口顯代表取締役常務を代表取締役専務に,後藤勝治取締役を常務に,
それぞれ昇任することを内定した。社長代行を含め7年社長を務めた大塚信一氏は退任する。5月下旬開催の株主総会と取締役会で正式に決定。


 


4月2日


どうしようか・・・とずっと悩んでいた「華麗なる万年筆物語」(グラフィック社)を買ってしまった。普段,
文庫本メインの身に4000円は,とっても敷居が高いのだ。本書には,限定品や稀少品など51本の万年筆が紹介されている。表紙の
「ジュリアス・シーザー」(デルタ)をはじめ,「ヘミングウェイ」(モンブラン),「高蒔絵万年筆・藤」(パイロット)など,
内外の美しい万年筆と,それにまつわるエッセーが楽しく,これはホントに目の毒。「こだわり」という言葉は好きではないが,
こういう万年筆を普段使いして,たくさんの手紙が書ければいいな,と思う。


 


4月1日


岩波現代文庫の新刊「新編 愛情はふる星のごとく」(尾崎秀実
。本書は1946年秋に刊行され,48年まで3年連続のベストセラーとなった。著者は,「国際諜報団」によるスパイ事件と騒がれた
ゾルゲ事件
に連座,太平洋戦争前夜に検挙された。敗戦直前の44年秋,死刑執行。獄中から妻と幼い娘にあてた書簡を集めたのがこの本である。
これらの書簡は,自身の世界観や信念についてもふれているが,何よりも「非国民」のレッテルを張られて暮らす妻への愛情にあふれている。
最初の版元の世界評論社は間もなく倒産したが,その後,三笠書房,青木書店などが文庫版を刊行。今回の岩波版は,120通余を収録,
従来の削除部分を原本によって復元したとのこと。

posted by 南野靖一郎 at 17:14| 2003年

2003年03月31日

2003年3月

3月31日


扶桑社より「リアルロマンス文庫」が創刊。自立した大人の女性のためのロマンス小説シリーズ,とのことで,これは読みそうもないな。
あと,もうすぐ鉄腕アトムの誕生日2003年4月7日ということで,元祖ロボット,岩波文庫のチャペック「ロボット」
が3月14日に復刊されました。


 


3月25〜30日


先週はずっと,長崎へ出張していました。40年振りの長崎は,仕事の合間にちょっと覗いただけでもいろいろと感じるところがあり,
有意義な旅でした。路面電車に乗ってたどり着いたグラバー邸は,すっかり修学旅行客相手のように観光化されてしまい,
隣の歴史ある大浦天主堂には少々お気の毒な感じ。平和公園と浦上天主堂は,子供頃の写真がいろいろ残っており,ぜひもう一度と思い,
日曜日早朝のミサの際に訪れました。今にして思えば,前回,母に連れられて平和公園を訪れた際には,
まだ原爆投下から10数年しか経っていなかったはずで,この歳になってもう一度ここに立っていることに,不思議な感じがしました。また,
浦上天主堂では,土地に根付いた信仰ということを感じずにはいられません。ほかに,移動の途中で垣間見た早岐駅は,終戦直後,
大陸からの引き揚げ者でごった返した往時を偲ばせる堂々とした構えで,これも感銘を受けました。子供がもう少し理解出来るようになったら,
もう一度訪ねてみたいと思います。


その間,何冊かの本も読んだのですが,新刊はこれだけ。「一枚のはがき スローメールのおすすめ」(金平敬之助,PHPエル新書)。
最近流行の携帯Eメールは,気楽に出せて早くて安い。しかし,相手のことを思い,本当に伝えたい気持ちを届けるには,
手書きのぬくもりを込めた一枚のはがきがよい。言葉やEメールでは伝えきれない「スローメール」の書き方を紹介。私も最近,
つとめてハガキを書くようにしていますが,肝心なのは,常に手元にハガキと切手を用意しておくことですね。


 


3月24日


岩波文庫「デイヴィッド・コパフィールド」最終巻を読了。足かけ9ヵ月かかっての完結でしたが,
おかげでじっくり読むことが出来ました。学生時代,一気呵成に読んだときには気付かなかった細かい描写に惹かれたところもありましたが,
正直なところ,あまりに話が都合良く運びすぎて,感動したか?と問われると・・・。まあ,30年も経てば,こちらもだいぶひねくれた,
ということなのでしょう。あまたある長大な作品中では読みやすい本書,読書における達成感を味わいたい中学生や高校生に,ぜひお薦めします。


 


3月21〜23日


週末は,イラク戦争勃発で,なんでも自粛・・・とはならない日本の我が町では,
郊外型の大きなショッピングセンターが賑々しくオープン。さっそく息子と二人で覗いてきたが,代わり映えのしないショップばかりで残念。
我が町は人口40万の東京の典型的なベッドタウンなのだが,こういうのができるところをみると田舎なんだ,と痛感。
そもそもクルマじゃないと行くのが大変なのだ。ちなみにCDショップに比べて小さな書店も一つ入っていた。


こういう質問をいただきました。『書店でもサイトでも調べてみましたが,結局見つからず,困り果てていたところ,
もしやご存知ではないかと思い,メールさせて頂きました。内容はこれまた,なぞなぞのようなんですが。岩波文庫。20年前に読みました。
ロシアの話しだったと思います。革命家の話しだったと思います。「進んでる夫婦」で各自自立して別居して(家庭内)いました。
あ〜これしか覚えてないんですが,その当時とてもあこがれては読んだのは覚えています。また読みたいのですが・・・・
こんな曖昧な記憶なんですが,もしお分かりでしたら教えてください。宜しくお願いいたします。』 お心当たりの方は,掲示板へぜひ。


 


3月20日


久し振りに「チップス先生さようなら」(ヒルトン)を読んだ(CDROM版新潮文庫で)。腕白な生徒たち,出征した生徒の戦死,
若い教師との確執,若く美しかった妻・・・隠退生活を送る英国パブリックスクールの中学教師チップスが,
過ぎ去った60年あまりの学園生活を回想する。我々がイメージする古き良き英国の学園生活そのままに,
教師と生徒の心温まるふれ合いを描いた本書は,映画化もされ,たくさんの人の笑いと涙を誘った。学生時代,本書を読んで感動したときには,
自分の精神が老成している(というか老人趣味がある)のかしらとも思ったが,それからずっと,ときどき読み返してみる本の一つとなっている。
チップスは決してとびぬけて優秀な教師ではなかったが,誰が見ても立派な教師である。学生生活で,こういう立派な教師に出会えた人は,
幸せだと思う。


 


3月19日


私は整理整頓が苦手である。その言い訳として,「乱雑な部屋は落ち着く」と言い張ってきたのだが,ちくま文庫の新刊「Tokyo
style」(都築響一)を読むと,狭い部屋の雑然とした心地よさ,モノに囲まれた安心感をつくづく感じる。本書は,
10年ほど前に12000円の大判写真集として出たものの2度目の文庫化(それでも1200円の「大著」だ)。著者によると,『
「誰がこんな普通のアパートの部屋の写真を見るだろうか?」という考えも少しありました。というのも,
通常メディアで取り上げられる家や暮らしというのは,すごく美しいものや伝統的なもの,豊かなもの,あるいはその逆の貧しいものだったから。
けれども本を出してみたら,そのリアリティに共感する人が意外に多かったのです。みんなが高価なインテリアの部屋で暮らせるわけじゃない。
「勇気がでました」という反響の手紙もたくさんもらいました』。我が家はカミサンの尽力で,私の部屋以外は綺麗である。
無い物ねだりではないが,学生時代の本やレコードに囲まれた風呂無し,共同トイレの一間のアパートに,もう一度戻ってみたいと,
ときどき思う。


 


3月18日


昨夜は,また雨になり,古書市も店じまい。このまま幻の古書市にならねばよいが....。3月分の岩波文庫新刊をAmazonに注文。
最近は,書店に長居できる時間がないので,もっぱら通販頼りだ。それなら,衝動買いが少なくなったかというと,
逆に関連書籍まで芋蔓式に頼んでしまうので,かえって出費が嵩んでいる。クレジット請求にカミサンのチェックが入らなければ,
もっと買いまくっているな,きっと。


 


3月17日


新橋駅恒例の大古本市開催中。ここのところ,毎回雨にたたられているが,昨日は夕方から雨も上がり,
なんとか店を開くことが出来たようだ。帰りに文庫本や雑誌で面白いものがないか,覗いていくつもり。


 


3月12〜16日


土曜日は,息子の卒園式。あいにくの雨模様でしたが,みんな元気で卒園できたのはなにより。仲のよかった友達ともお別れ,
とはいっても,ローカルな幼稚園なので,また4月になれば小学校で一緒になるのですね。その夜は,幼稚園の父母の懇親会が,
なぜかニューハーフ・クラブで。参加者は,父親より母親の方が圧倒的に多かったのですが,こちらは異様な盛り上がりでした。


えい文庫の新刊「のんびり自転車の旅」を読みました。ロードバイク,MTB,電動自転車など,いろいろなスタイルでかけよう!
という自転車小旅行ガイド。行き先は,天城山,清里高原,奥多摩などの林道から,横浜やお台場などの街乗りまで。
ツーリングに役立つアイデア・コラムもあります。


 


3月11日


白水社の本棚No.107齋藤美奈子「愛書狂」に『先日,5歳の幼稚園児と『クマのプーさん』のことで揉めた。このクソガキは「あ,
ティガー」などと生意気な口をきくのである。「トラーでしょ」「ティガーだよ」。『クマのプーさん』
なら石井桃子訳の岩波少年文庫版に決まっていると思っている私は,トラーをティガー,コブタをピグレットと発音する彼が気に入らない。
聞けばディズニー版の『プー』では(たぶん原作でも)そう呼ぶのだそうだ』という一文があった。私も石井桃子版を読んで育った世代だから,
最初は違和感があったが,ディズニーランドに日参するうちに消えてしまった。齋藤氏はディズニーランドには行く気がないという。
『ディズニーというアメリカ資本に支配された児童文化のグローバリゼーションは放置し難い』からだ。しかし,
かつてそのような考え方の塊であったフランスに作られたユーロディズニーランドは,大方の予想を裏切り,ディズニーリゾート・
パリと名前まで変えて健在である。


 


3月10日


今月号のラピタ「「粋な万年筆」の見どころ」を読む。お手軽なボールペンやシャーペンが筆記具の主流となった今,
万年筆はいかにしてその存在感を示していこうとしているか,というのがテーマ。ファッションアイテム,コレクターズアイテム
(モンブランの限定品コレクションのような)となりつつある万年筆を,自分の手に馴染む道具として使っている作家やデザイナー,建築家,
画家を紹介している。各地の万年筆工房やショップ案内もあるので,自分だけの1本を探している人にも役立つ。万年筆の効能の一つは,
私のような筆無精かつヘタヘタ字の人間を救うことにあるのだ。すべてを「味」ということにして....。


 


3月7〜9日


「林芙美子随筆集」のなかに,「わが装幀の記」という小文があり,これによると林さんは,
豪華版や限定本といった少数の人に限られた愛玩本は,数寄屋造りに西洋人でも住んでいるように何となく寒々しいとし,本を装幀するには,
なかの紙や活字と融け合わない布ではなく,紙にまさるものはない,と言っている。また,真っ白い紙の装幀が好きで,
しかも心にボール紙を入れない柔らかい表紙がよく,何処でも読める本として成功している本は岩波文庫のあの装幀だと思う,とのこと。
これは同感。


週末は,子供の体操クラブの試技会なるものに行ってきた。小学生でも選手クラスの生徒は,なかなか見応えのある演技をしていたが,
園児クラスは歳相応で,演技というよりお遊び。それでも,子供達なりに結構緊張しているようで微笑ましい。結果は,本人もビックリしたよ,
と言っていたが意外にも園児の部で優勝。金メダルを貰って帰ってきた。めでたしめでたし。


 


3月6日


シュティフターの続き,本邦初訳「二人の姉妹」を読む。「森の小道」と比べて,訳文のトーンが異なる(逐語調というか)ので,
違和感あり。しかし,旅先で親しくなった男を探し求めて,はるばると山に囲まれた彼の家を訪れた主人公は,
大らかな自然と音楽を友とし両親とひっそり暮らす美しい娘達と出会い,その生活に親しむ....といういかにもシュティフターらしい物語,
私自身は「森の小道」よりも楽しめました。


 


3月5日


岩波文庫シュティフター「森の小道」を読む。お金持ちだが孤独な変わり者といわれていた主人公ティブリウスは,
自分があらゆる病気を背負い込んでいると思いこみ,田舎の温泉に湯治に出かける。温泉地で周囲の森や山を歩き回るうち,
素敵な散歩道を見つけ,あるときそこで,美しい少女と出会う。毎日少女と出会うことが楽しみとなり,
ついに二人は結ばれる....というメルヘンチックなお話。シュティフターらしい自然描写が美しく,ほのぼのとした気分にはなりますが,
当時の厳しい社会情勢や,晩年,養女の自殺後,自らも神経症を病んで自殺したシュティフターの生涯についても思いを馳せてみたい。


 


3月4日


岩波文庫の新刊「林芙美子随筆集」を読む。はやくも重版中とのことで,なかなか売れているよう。著者自身
「安らかで愉しい気持ちで綴った」というとおり,ほのぼのとした書き振りが心地よい。が,
林芙美子を女流文壇の長老であったと思っていた人間にとって,ここでの若々しさと47歳で急逝したということは實に意外だったのだ。


 


3月3日


宮脇俊三氏が亡くなった。学生時代に読んだ国鉄完乗の記録「時刻表2万キロ」(1978年)以来,
ほとんどの作品を読んできたつもりですが,マニアックな話題を扱いながらも,けっして独りよがりにならず,淡々と,
しかも余裕のある語り口には,いつも感心させられました。かつては「中央公論」編集長として「どくとるマンボウ航海記」などを手がけたほか,
鉄道紀行を文芸の一ジャンルとして確立した功績で菊池寛賞も受賞しました。ご冥福をお祈りいたします。


 


3月1〜2日


岩波文庫の新刊「森の小道・二人の姉妹」(シュティフター)を読んでいます。が,こういう上品な作品は,
花粉で鼻づまりの季節には辛いですな。というわけで,これは読み終わったらまた。

posted by 南野靖一郎 at 17:16| 2003年

2003年02月28日

2003年2月

2月27〜28日


「ロシアカメラがむせぶ夜は チョートクの赤色カメラ中毒者の作り方」(田中長徳,グリーンアロー出版)を読む。旧ソ連,
東ドイツ製のカメラといえば,ライカのコピーがフェド,コンタックスのコピーがキエフ,フォクトレンダーのコピーがニゼットというように,
西側製品のコピーというイメージがある。ところが,実際に使ってみると本物以上に優れているものがあり,
それは第2次大戦後の東西分裂のとき,東ドイツ側にあったこれら有名カメラの生産設備や人員をまるごとソ連へ運んだからであり,
また社会主義独特の割り切り(高級品は手間をかけ,大衆品は徹底して単純化,コストダウンするという)があったせいであるという。本書は,
若い頃よりこれらロシアカメラを愛用していたチョートク氏の蘊蓄話だが,当時の社会状況なども盛り込み,なかなか読ませる。


 


2月26日


また,こんなの読んで!って自分でも思うが,なかなか面白かった祥伝社黄金文庫の新刊「不肖・宮嶋 撮ってくるぞと喧しく!」
(宮嶋茂樹)。内容は,角投手の愛人マンション張り込み,フロリダ・ディズニーワールドでの悲惨な取材,竹下景子の復帰作撮影現場,
三田寛子の大学入試会場潜入,森進一・昌子の熱海温泉旅行を強撮,南極観測隊同行ウラ日記,ベンツの覆面パトカー大追跡,
オウム石井久子許すまじ。フライデーカメラマン不肖宮嶋が,相変わらずのテンションの高さで,次々と獲物をゲット。ホームページも参照のこと。


 


2月25日


ちくま文庫の新刊「老人とカメラ−散歩の愉しみ」(赤瀬川原平)を読む。「週刊小説」連載の「路上写真 キョロキョロ堂」
というフォトエッセイを集成したもの。老人の趣味としてカメラ・写真というのは,いかにもであるが,本書は
「路上観察でちょっと気になったもの」を写真とコメントで紹介したエッセイ集。立派なカメラをもつと,
若い人でもなんとなくオヤジっぽくなってしまうが,赤瀬川氏も最近の若い人の中には,老人力を持つ者が増えていると言っている。この「散歩」
は,日本はもとより,ロンドン,ベルリン,ブータンなど海外にまで及んでおり,センスはもちろんだが,これだけの発見をするためには,
決して気楽な散歩というわけにはいかないだろうね。


 


2月24日


岩波書店「私の好きな岩波文庫」投票の中間集計が出ていました。10位までの順位は,こころ,銀の匙,坊っちゃん,
君たちはどう生きるか,忘れられた日本人,古寺巡礼,新訂 福翁自伝,新版 きけわだつみのこえ,吾輩は猫である,モンテ・クリスト伯,
とのこと。もう少し,「岩波」文庫で読むことにこだわって,他の文庫等で出ていないものを推薦するのではないか,と思ったのですが・・・。


 


2月21〜23日


週末は幼稚園の餅つき大会。いまにも雪が降りそうな寒い園庭で,それでも一所懸命子供達は餅をついていました。
JAZZ本が多くなりますけれど,双葉文庫「マイルスを聴け!」(中山康樹)は,私の愛読書の一つ。このマイルス・
デイビスの膨大な録音に関する優れたデータベースに,アルバム名や曲名の索引が一切ないというのは非常に残念。索引も膨大になるから・・・
ということかもしれませんが,「JAZZではマイルス以外聴く必要はない」という信念の人ですから,もうひとがんばりして欲しいところ。


 


2月20日


えい文庫の新刊「M型ライカヒストリーブック」(ライカ通信編集部)を読む。別段目新しいことは何も書いていないのだが,
それでも買ってしまうのが趣味本の所以。しかし,「えい」出版社という文字は,インターネットの検索や何やらで何かと不自由ですな。


 


2月19日


講談社現代新書「マイルス・デイヴィス−ジャズを超えて」(中山康樹)を図書館で借りて読む。代表的なアルバムを紹介しながら,
50年にわたりJAZZを牽引してきたマイルスの歩みを解説したもの。同氏の数多あるマイルス本と何処が違うのか?といわれると,
確かに何処も違わないのだが,この人のは勢いに押されて読んでしまうのですね。


 


2月18日


モンブラン万年筆が,3月1日より小売価格の大幅値上げを発表した。昨年来,
モンブラン社は小売店によるインターネットでの値引き販売等を一切認めず,販売店自体も直営店のほか,
ごく限られた店舗のみに絞り込んできている。これは,モンブランのブランドイメージを維持するための戦略とのことだが,旧来のファンからは,
為替変動の影響があるにしても,インクなどの消耗品も対象となる今回の大幅値上げには,
筆記具から単なる装飾品に成り下がったモンブランへの失望の声がしきりである。かけこみ需要で品切れが出ているとのこと。これを機会に,
イタリアものに乗り換えようか....。


 


2月17日


旧作だが,「JAZZオーディオ「快楽地獄」ガイド」(寺島靖国,講談社)を読む。著者のオーディオにおける理想は,ズバリ「「生」
よりいい音で聴きたい」,それだけである。そのために,400万円のスピーカー,1m10万円のケーブルなど,次々と高級機材を投入するも,
なかなかイメージ通りの音にはたどり着けない。ショールームはもちろん,良い音を出している人がいるとの噂をきけば,
せっせとお宅訪問にもいそしむ。これは,やはりオーディオ「道」ですな。


 


2月16日


文部科学省では,「子どもの読書活動推進ホームページ
を開設しました。それによると,『平成14年5月に行われた調査で,児童生徒の1ヶ月の平均読書冊数は,小学生が7.5冊,中学生が2.
5冊,高校生が1.5冊。また,1冊も読まなかった子どもたちの割合は小学生9%,中学生33%,高校生56%となっており,
中学校以降極端に読書量が減少しています。また,平成12年に行われた経済協力開発機構(OECD)生徒の学習到達度調査によれば,
「趣味としての読書をしない」と答えた生徒は,OECD平均では31.7%ですが,日本では55%となっており,
「どうしても読まなければならないときしか,本は読まない」と答えた生徒は,OECD平均では12.6%であるが,日本では22%
となっています。』とのこと。私自身は,趣味以外の読書は,勉強あるいは仕事と呼んでおります。


 


2月13〜15日


本棚の整理をしました。といっても,スペースがないので,2重に押し込められている文庫本や新書の前後を入れ替えたり,
つけっぱなしになっていた書店カバーを外したりといった程度ですが。それでも,部屋の風景が変わって,新鮮な気分にはなりました。週末は,
文春文庫の新刊「明るいクヨクヨ教」(東海林さだお)を読み,相変わらずのユニークな視点に,ニヤニヤ。築地魚河岸見学,鹿児島さつま揚げ,
信州松茸三昧など,食を求めてのツアーものが多いのですが,なぜか猪突に南 伸坊との「巨顔学」対談も。これは長い割には,
あまり面白くなかったなぁ。


 


2月12日


「超ブルーノート入門」を読み終わり,さっそくブルーノート1502番,マイルス・
デイビスvol.2のCDを引っ張り出して聴いています。夜は,銀座のYAMAHAにカミサンの楽譜を買いに行ったのですが,
日本の楽譜っていうのは,色気ありませんね。紙質は良くないし,飾りっ気もない輸入楽譜の方が,魅力的に感じるのはなぜ?
 別に楽譜に限らず,センスの問題と言ってしまえばそれまでですが。文庫本だって,昔のパラフィン装のうす茶色の装丁には,
品がありましたよね。毅然,清貧,といった感じが....。いまは,装丁が気に入って買う文庫本なんて,なかなかありません。
ギラギラ光る表紙は,中身とともに下品になったということかしら。


 


2月10〜11日


あなたがロックやポップス,クラッシック音楽のファンだとして,自分のもっているCDやレコードの番号に関心がありますか?
 絶盤やレーベルは気にしていても,番号までは....という人がほとんどではないでしょうか。ジャズは違います。
ブルーノートの1500番台が....といえば,ああそういう話ね,と皆が了解する変な世界なのです。「超ブルーノート入門−
ジャズの究極1500番台のすすめ−」(中山康樹,集英社新書)は,そんなブルーノート(というジャズレーベル)
のレコード番号1500番台の98枚を1枚1枚解説したもの。ここにおさめられている1950年代のジャズの名盤と,ブルーノート・
レコードの創設者アルフレッド・ライオンや多くのミュージシャンのエピソードは,ジャズに詳しくない人でも,充分に楽しめます。
極めてマニアックな入門書という,不思議な魅力のある本。


 


2月5〜9日


カミサンが階段から落ちて捻挫してしまったため,子供の送り迎えや食事作りなどで,バタバタしていました。そんな中,
土曜日にポケモンセンター東京へ行ったのですが,ものすごい人でびっくり。11時過ぎに到着したのに,入場制限中で,
18時から入場出来る整理券しかありませんでした。それでも並んでいれば少しは早いかも,と寒風の中,子供と一緒に3時間以上並んで,
ようやく入場。並んでいた父親達の中には,やむなく向かいの丸善で本を買ってきて読んでいる人多数。私も本を抱えていけばよかった。


 


2月4日


中島らも逮捕か....。『調べによると,中島容疑者は4日午後,兵庫県宝塚市南ひばりガ丘の自宅を捜索した際,
冷蔵庫に幻覚作用を引き起こすキノコ「マジックマッシュルーム」3グラムを,
執筆に使っていた居間の机などに紙巻きたばこに詰めるなどした大麻計6グラムを,それぞれ持っていた」とのこと。
「麻薬も覚醒剤も完全に合法化すべき。悪法(麻薬取締法等)の犠牲になった人には補償金を出すべき」などと言ってはいたが,
「私は大麻ごときで捕まるのは嫌なので日本ではやらない」というのはどうした?


 


2月3日


すでに「図書」等でご承知でしょうが,今月は岩波文庫の一括復刊があります。「アルプスのタルタラン」(ドーデー),「ヴァニナ・
ヴァニニ」(スタンダール),「婚約者全3冊」(マンゾーニ),「農業全書」(宮崎安貞),「文学趣味」(ベネット)など37点。
この機会にどうぞ。21日発売予定。


 


2月2日


新書判「自炊しまショウ定番メニュー作り方読本」(池田書店)を読む。別にカミサンに逃げられたわけではないが,
家にある大きいレシピ集を開きながら料理するのが面倒なので,調理台の上にでも広げておける本が欲しかったのだ。
『まったく料理をしたことのない人でもきちんと作れるように,わかりやすく解説! 収録レシピは,豚肉のしょうが焼き,さばの味噌煮,
ハンバーグステーキ,プレーンオムレツ,焼きギョーザ,レバニラ炒め…etc.」ということで,全くの初心者向きだが,
要領よく説明されているので,外食に飽きた一人暮らしの学生さんなどにはお薦め。


 


2月1日


朝6時頃のニュース番組を毎日見ているのですが,どの番組でも今日の運勢みたいなのをやっていますね。私,
あれが気になってしまうので見たくないのです。運勢が良いときはいいのですが,悪いときは,やっぱり悪いのか....とがっかりするので。
私にとっては,一種の暴力行為^^;;だと思うので,そのコーナーに入る前には,充分な予告をして欲しいと願っております。
岩波書店のホームページに,バレンタイン特集「アンケートにより,あなたの恋愛タイプを岩波の本で判定」というのができています。
私の判定は,「人生は一度きり,愛のためならどんなこともためらわない,というあなたにおすすめする本は『カルメン』です」だって。

posted by 南野靖一郎 at 17:18| 2003年

2003年01月31日

2003年1月

1月31日


競馬本批評が面白かったので,「マン券爆発! 乗峯栄一の賭け」(乗峯栄一)を読む。外れっぷりのよさはともかく,この人のコラムは,
話がとんでもない方向に行くので,その意外性で笑わされてしまう。
大阪スポーツニッポンで連載中のカリスマ的人気を誇る爆笑競馬コラムをまとめたものだが,関西競馬に縁のない人でも,充分楽しめる。


 


1月30日


角川文庫の新刊「酒と家庭は読書の敵だ。」(目黒考二)を読む。タイトル(単行本「活字浪漫」を改題)は,
読書生活指南みたいな感じだけれど,中身は文藝雑誌読みまくりや,競馬本批評など雑多。別に酒飲みの話でもない。
自分には縁のないジャンルばかりだなぁと思いつつ,大人の恋や子供の頃の懐かしい思い出など,しみじみとさせられる場面もあり,「本の雑誌」
に馴染んでいる人にはお薦め。


 


1月28〜29日


息子がインフルエンザに罹る。たまには静かでいいわ!などというものの,39度以上の高熱で,さすがに元気なし。
今月は岩波文庫でヘッセの「青春彷徨」(別名:郷愁,ペーター・カーメンチント)が復刊されましたね。学生時代から親しんだ作品だし,
訳も読みやすいのですが,いかんせん初版以来40年以上経っているし,ヘッセがいまの若い人にうけているという話もきかないので,
なにか一工夫いりそうです。若い世代へのヘッセ復権のため,ヘッセと相性がよさそうな村上春樹氏など,なにか書いてくれないかしら....。


 


1月27日


岩波文庫の新刊「おらんだ正月」(森 銑三)は,杉田玄白,平賀源内,間宮林蔵など50名余りの江戸期の科学者たちの評伝。
もともと雑誌「子供の科学」に連載されたものなので,やさしく書かれており,楽しく読むことができました。初版は昭和13年。時節柄,
立志伝的な書き方とはなっていますが,日本の西洋科学の先達の苦労と情熱が感じられて,なかなか勉強になりました。もっとも,
著者自身は当時,本書の評判が高くなり,本業の専門的な史論ではなく,似たような評伝の執筆ばかり頼まれて弱っていたとのことです。


 


1月24〜26日


岩波文庫の新刊「ギリシア・ローマ名言集」(柳沼重剛編)を読んだのですが,左綴じの読みにくさは別として,何かつまらないのですね。
まあ,大学の授業でこういう内容であったら,(たぶんこの短い文章には盛り込めないいろいろな蘊蓄話がでてくるでしょうから)
出ようと思うかもしれませんが,これだけ簡潔にまとめられてしまうと,あまりにもあっさりしすぎて興味が続かないのが残念。
中学生の頃から親しんだ「西洋語源物語」(渡辺紳一郎,旺文社文庫にもあり)の方が,ドラマが感じられて面白かったように思いました。


 


1月23日


遅くなりましたが,岩波文庫「巫女」(ラーゲルクヴィスト)に手を付けたら止まらなくなり,通勤電車の中で読了。ある若者が,
街を十字架を背負い曳かれていく男に出会う。その男が我が家の壁に頭をもたれて息をついているのをみたとき,嫌悪を感じた若者は,
立ち去るように言う。十字架の男は,若者に「おまえの魂は永遠に救われない」と告げて去っていく。そのときから,若者のこころの中は,
苦しみで満たされるようになり,妻や幼い子を失い,長い放浪の旅に出る。その旅の中で,神託により自らの運命を知ろうと,
とある神殿を訪れるが,だれも彼の運命を見ることはできない。
いまは街を見下ろす山のあばら家に住む老いた巫女に訊けば....と教える人がいて,そのもとへ向かった男に,
巫女は自らの数奇な運命を語るのだが....。神殿に秘められた謎と策略,神殿を汚した巫女を追う狂気の群集,忽然と消えた息子の正体。
息をもつかせぬ展開に参った。


 


1月22日


「デイヴィッド・コパフィールド」(4)を読み終わり,岩波文庫新刊「吉原徒然草」を読んでいます。本書はパッと眺めると,
単なる江戸期の吉原見聞記に思えるのですが,実際は,250段にも及ぶ吉田兼好「徒然草」の忠実なるパロディー版で,
遊里吉原に関わる人々の様子を描いた「吉原入門」もの。各段のタイトルも徒然草と揃えられています。解説によると,本書の底本「青山文庫本」
(篠山市)の外題簽には「徒然草」としか書かれておらず,長い間,その写本は「徒然草」そのものと思われていたようです。
いろいろな事情から,他の写本でも同様な例があるかもしれず,古い蔵書を「徒然草」だと思いこんでいたが,実際めくってみたら「吉原徒然草」
であった,というような「新発見」が,今後もあるのでは,とのこと。文章は古いですが,適当に注釈も付けられているので,
一読をお薦めします。


 


1月21日


スーパーエディターヤスケンこと安原 顯さんが20日,肺癌のため永眠されました。昨年,自ら癌であることを宣言して以来,
最後まで本を読み,音楽を聴くことを熱く求めながら,体調の問題からそれもかなわず,それでも,入院生活の中で感じた数々の「バカヤロー」
を最後まで読者に伝えようとした日々を送っていらっしゃいました。安原さんのご冥福をお祈りします(bk1ブックサイトより)。安原さんは,
1939年東京生まれ。『海』,『マリ・クレール』,『リテレール』などの副編集長,編集長を経て,フリーに。文芸評論,音楽・
オーディオ評論を中心に活躍し,著書に「本を読むバカ読まぬバカ」,「畸人・怪人伝」,「決定版「編集者」の仕事」,「安原顕の乱聴日記」
などがあります。「寺島靖国PCMジャズ」の永世ゲストでもありました。


 


1月20日


岩波文庫の新刊,ディケンズ「デイヴィッド・コパフィールド」(4)を読んでいます。ようやく4巻目。
家事能力がなく,病弱で,役立たずと酷い扱われ方をしているデイヴィッドの妻ドーラですが,幼いながらもデイヴィットに忠実で,
彼を心から尊敬しているこの人,私は昔から同情しているのです。だから,「心が未熟だったため誤った最初の軽はずみな行為」,
「考え方と目的とが,互いに噛み合っていないような結婚ほど,夫婦の間に溝ができることはない」と後悔するデイヴィッドには,
それでドーラまで不幸にすることは許さんぞ!という気持ち。もっと大切にしてやれよ,ホント。


 


1月18〜19日


婦人生活社 自己破産申請へ−(株)婦人生活社(資本金2000万円,従業員51人)は,1月15日に事業を停止し,
自己破産申請へ向け準備中。同社は1947年(昭和22年)5月に設立された育児・料理雑誌出版社。
70年代には四大婦人雑誌の1つに数えられた「婦人生活」(86年9月廃刊)や「ベビーエイジ」,「マタニティ」,「やさしい手」,
「ログハウスプラン」,「カントリークラフト」などの雑誌出版を手がけた。その後,他社との競合激化による売り上げ不振が続いたことに加え,
少子化や読書指向の変化により,「婦人生活」や「素敵な女性」などの雑誌の廃刊が相次ぎ,育児・
料理など婦人生活に関連したカテゴリーに絞った出版に特化していたものの,業績低迷に歯止めがかからなかった。


 


1月17日


朝日文庫「サニーサイドジャズカフェの逆襲〜超ビギナーのための名盤70枚」を読みました。
asahi-netの人気ページ「サニーサイドジャズカフェ
からの文庫化第2弾。寺島マスターが,ジャズを楽しむ新しい名盤70枚の聴きどころを解説。ジャズなんか全然知らん,
という人でも,著者のお気楽な調子に乗せられて,楽しく読むことができます。著者曰く,名盤の条件は,1にジャケット,2に曲,
3に演奏....とか。確かにすばらしいジャケットで,持っているだけで嬉しいレコードやCDというのもありますね。


 


1月16日


集英社新書の新刊「写真とことば」(飯沢耕太郎)を読みました。写真家の書いた文章は,
なんだかよく分からない,と思っている人も多いでしょうが(私だけ?),真に表現者として優れた写真家は,
自らの言葉で写真を語ることができる....ということで,本書は大正から現代にいたる25人の写真家が,
自らの作品や写真に対する思いを語った言葉を集め,そのプロフィールと共に紹介しています。
作品自体はほとんど掲載されていないので,参考となる文献やWebなどを紹介してくれてもよかったかな,と思います。


 


1月15日


息子が卒園写真を撮ってきたという。何度も何度も撮ったとのことで,私のときはどんなだったかなぁと思い,アルバムを見てみると,
先生方の服装など,さすがに時代を感じますが,みんな緊張した顔で,なかなかよく写っていました。「Webでの絶版文庫の探索
ページを作成中です。


 


1月14日


高原書店が,
インターネット特別セールを実施中。スーパー源氏に入力していた在庫の一部(約15万冊)を高原ブックサーチへ移し,これらの本を当分の間,
20%引きで販売するとのこと。アテネ文庫800円などがありました。また,
amazonのユーズドストアやヤフーオークションにも多数出品中とのこと。


 


1月10〜13日


もう成人式も遠くなりにけり....の私としては,連休中,デパートへ買い物に行ったり,
先日手に入れたラジコンのワイルドウィリー2に色を塗ったりしながら,ボケッと過ごしていました(ワイルドウィリーについては,文春文庫
「タミヤ模型の仕事」など参照)。なかなか綺麗なブルーに塗れたのですが,息子の見事な?ウィリー走行で,早くも傷だらけに....。
今月の岩波文庫新刊は,「新編 おらんだ正月」(森 銑三,小出 昌洋編),「ギリシア・ローマ名言集」(柳沼重剛編),「デイヴィッド・
コパフィールド4」(ディケンズ),「吉原徒然草」(上野洋三校注)の4点。なかなか楽しそうな本ばかりですね。江戸時代,
一部の蘭学者たちは西暦で正月を祝い,それが「おらんだ正月」と呼ばれたそうです。以前,冨山房百科文庫からも出ていました。


 


1月9日


書店で見つけた岩波アクティブ新書の新刊「プロの技術 犬を写す,猫を撮る」を,つい買おうとして,
我が家には犬も猫もいないことに気が付いた。本書は,我が家のペットのこのかわいい姿を写真に残したい,他人に見せたいと思う人に,
プロが撮影のコツを伝授するもの。いざ写真を撮ってみようと思っても,犬や猫はじっとしていないし,レンズに顔を向けてくれないし,
なかなかかわいく撮れない。そこで,遊びながらの撮影方法,構図・背景づくり,ライトやフィルターの使い方などを,豊富な作例とともに解説。
ペットだけじゃなくて,幼児のいる家庭にも役立ちそうです....。


 


1月7〜8日


ちくま学芸文庫より,フレイザー「初版 金枝篇(上)」(全2冊)が発売されました。558ページで1500円。
金枝篇の初版は1890年に出され,好評のうちに続編が次々と書かれ,1936年にようやく全13巻の最終版が完成しました。
『イタリアの片田舎ネミ。その昔,聖なる森と呼ばれたこの景勝の地には1本の聖なる木があって,司祭職の地位は,その枝「金枝」
を手にした男の間で争われた。フレイザーは,この風習の由来を説明しようと研究の筆を執る。』 本書には古代から伝わる伝説や魔術,
信仰の起源や進化についての研究がまとめられています。5分冊の岩波文庫版はおなじみですが,初版にはちょっと興味が。


 


1月6日


今月末,角川文庫より「新訳 ピノッキオの冒険」が出ます。『ディズニー映画によりその名を世界中に知らしめた名作『ピノッキオ』。
けれどその本当の物語を,あなたは知っているだろうか?』ということで,新訳完全版での登場。ん?訳者名がどこにも出ていないが....。
親しんでいる岩波少年文庫の杉浦明平訳とは,どのように違うのか,楽しみ。


 


1月5日


岩波文庫新刊「中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河」を読む。雪氷研究で有名な中谷先生が,調査・研究のため,
アラスカ,シカゴなど戦後間もない各国を巡った記録。中谷先生は,1900年加賀市片山津生まれ。東大で寺田寅彦の薫陶を受け,
理化学研究所を経て,北大教授となる。36年には世界初の雪の人工結晶を作り出し,
戦後はアラスカのメンデンホール氷河の単結晶を使った研究や,グリーンランドで氷冠の研究を行ったほか,
雪の結晶の核となる空気中の塵の影響を調べるため,56年にはハワイ島へも観測に赴いた。本書は,科学者の紀行としては,
雪や氷といった研究対象の親しみやすさもあり,楽しく読むことができる。


 


1月4日


息子が泊まりに来ている姪と遊んでいるので,秋葉原のスーパーラジコンへオフロードカーの買い出しに。
土曜日の秋葉原はさすがに大変な人出でしたが,その中,大きな箱を抱えて帰ってきました。さっそく,シャーシの組み立てと,
メカの載せ替えを。あぁ,腰が痛い。


 


1月2〜3日


昨日はカミサンの実家で新年のご挨拶。今日は私の実家でご挨拶。ということで,今年のお正月はこれ以外の予定もないため,
のんびり過ごしています。また,休み明けには大忙しとなることがわかっているので,束の間の休息です。
自転車で江ノ島神社へ初詣に行きましたが,大変な風で,江ノ島大橋は自転車に乗ったままでは渡れませんでした。


 


1月1日


新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。岩波書店では,創業90周年記念
「読者が選ぶ私の好きな岩波文庫」のアンケートを実施中です。締切は3月31日。回答者には抽選で1000名に「オリジナル岩波文庫手帳」
進呈とのこと。投票は,「図書」1月号綴じ込みのハガキか,岩波書店のホームページより。
これで選ばれた上位100点によるブックフェアも秋に予定されているようです。ベスト3を選ぶのはなかなか難しいですが,
少し考えてみましょう。


1月31日


競馬本批評が面白かったので,「マン券爆発! 乗峯栄一の賭け」(乗峯栄一)を読む。外れっぷりのよさはともかく,この人のコラムは,
話がとんでもない方向に行くので,その意外性で笑わされてしまう。
大阪スポーツニッポンで連載中のカリスマ的人気を誇る爆笑競馬コラムをまとめたものだが,関西競馬に縁のない人でも,充分楽しめる。


 


1月30日


角川文庫の新刊「酒と家庭は読書の敵だ。」(目黒考二)を読む。タイトル(単行本「活字浪漫」を改題)は,
読書生活指南みたいな感じだけれど,中身は文藝雑誌読みまくりや,競馬本批評など雑多。別に酒飲みの話でもない。
自分には縁のないジャンルばかりだなぁと思いつつ,大人の恋や子供の頃の懐かしい思い出など,しみじみとさせられる場面もあり,「本の雑誌」
に馴染んでいる人にはお薦め。


 


1月28〜29日


息子がインフルエンザに罹る。たまには静かでいいわ!などというものの,39度以上の高熱で,さすがに元気なし。
今月は岩波文庫でヘッセの「青春彷徨」(別名:郷愁,ペーター・カーメンチント)が復刊されましたね。学生時代から親しんだ作品だし,
訳も読みやすいのですが,いかんせん初版以来40年以上経っているし,ヘッセがいまの若い人にうけているという話もきかないので,
なにか一工夫いりそうです。若い世代へのヘッセ復権のため,ヘッセと相性がよさそうな村上春樹氏など,なにか書いてくれないかしら....。


 


1月27日


岩波文庫の新刊「おらんだ正月」(森 銑三)は,杉田玄白,平賀源内,間宮林蔵など50名余りの江戸期の科学者たちの評伝。
もともと雑誌「子供の科学」に連載されたものなので,やさしく書かれており,楽しく読むことができました。初版は昭和13年。時節柄,
立志伝的な書き方とはなっていますが,日本の西洋科学の先達の苦労と情熱が感じられて,なかなか勉強になりました。もっとも,
著者自身は当時,本書の評判が高くなり,本業の専門的な史論ではなく,似たような評伝の執筆ばかり頼まれて弱っていたとのことです。


 


1月24〜26日


岩波文庫の新刊「ギリシア・ローマ名言集」(柳沼重剛編)を読んだのですが,左綴じの読みにくさは別として,何かつまらないのですね。
まあ,大学の授業でこういう内容であったら,(たぶんこの短い文章には盛り込めないいろいろな蘊蓄話がでてくるでしょうから)
出ようと思うかもしれませんが,これだけ簡潔にまとめられてしまうと,あまりにもあっさりしすぎて興味が続かないのが残念。
中学生の頃から親しんだ「西洋語源物語」(渡辺紳一郎,旺文社文庫にもあり)の方が,ドラマが感じられて面白かったように思いました。


 


1月23日


遅くなりましたが,岩波文庫「巫女」(ラーゲルクヴィスト)に手を付けたら止まらなくなり,通勤電車の中で読了。ある若者が,
街を十字架を背負い曳かれていく男に出会う。その男が我が家の壁に頭をもたれて息をついているのをみたとき,嫌悪を感じた若者は,
立ち去るように言う。十字架の男は,若者に「おまえの魂は永遠に救われない」と告げて去っていく。そのときから,若者のこころの中は,
苦しみで満たされるようになり,妻や幼い子を失い,長い放浪の旅に出る。その旅の中で,神託により自らの運命を知ろうと,
とある神殿を訪れるが,だれも彼の運命を見ることはできない。
いまは街を見下ろす山のあばら家に住む老いた巫女に訊けば....と教える人がいて,そのもとへ向かった男に,
巫女は自らの数奇な運命を語るのだが....。神殿に秘められた謎と策略,神殿を汚した巫女を追う狂気の群集,忽然と消えた息子の正体。
息をもつかせぬ展開に参った。


 


1月22日


「デイヴィッド・コパフィールド」(4)を読み終わり,岩波文庫新刊「吉原徒然草」を読んでいます。本書はパッと眺めると,
単なる江戸期の吉原見聞記に思えるのですが,実際は,250段にも及ぶ吉田兼好「徒然草」の忠実なるパロディー版で,
遊里吉原に関わる人々の様子を描いた「吉原入門」もの。各段のタイトルも徒然草と揃えられています。解説によると,本書の底本「青山文庫本」
(篠山市)の外題簽には「徒然草」としか書かれておらず,長い間,その写本は「徒然草」そのものと思われていたようです。
いろいろな事情から,他の写本でも同様な例があるかもしれず,古い蔵書を「徒然草」だと思いこんでいたが,実際めくってみたら「吉原徒然草」
であった,というような「新発見」が,今後もあるのでは,とのこと。文章は古いですが,適当に注釈も付けられているので,
一読をお薦めします。


 


1月21日


スーパーエディターヤスケンこと安原 顯さんが20日,肺癌のため永眠されました。昨年,自ら癌であることを宣言して以来,
最後まで本を読み,音楽を聴くことを熱く求めながら,体調の問題からそれもかなわず,それでも,入院生活の中で感じた数々の「バカヤロー」
を最後まで読者に伝えようとした日々を送っていらっしゃいました。安原さんのご冥福をお祈りします(bk1ブックサイトより)。安原さんは,
1939年東京生まれ。『海』,『マリ・クレール』,『リテレール』などの副編集長,編集長を経て,フリーに。文芸評論,音楽・
オーディオ評論を中心に活躍し,著書に「本を読むバカ読まぬバカ」,「畸人・怪人伝」,「決定版「編集者」の仕事」,「安原顕の乱聴日記」
などがあります。「寺島靖国PCMジャズ」の永世ゲストでもありました。


 


1月20日


岩波文庫の新刊,ディケンズ「デイヴィッド・コパフィールド」(4)を読んでいます。ようやく4巻目。
家事能力がなく,病弱で,役立たずと酷い扱われ方をしているデイヴィッドの妻ドーラですが,幼いながらもデイヴィットに忠実で,
彼を心から尊敬しているこの人,私は昔から同情しているのです。だから,「心が未熟だったため誤った最初の軽はずみな行為」,
「考え方と目的とが,互いに噛み合っていないような結婚ほど,夫婦の間に溝ができることはない」と後悔するデイヴィッドには,
それでドーラまで不幸にすることは許さんぞ!という気持ち。もっと大切にしてやれよ,ホント。


 


1月18〜19日


婦人生活社 自己破産申請へ−(株)婦人生活社(資本金2000万円,従業員51人)は,1月15日に事業を停止し,
自己破産申請へ向け準備中。同社は1947年(昭和22年)5月に設立された育児・料理雑誌出版社。
70年代には四大婦人雑誌の1つに数えられた「婦人生活」(86年9月廃刊)や「ベビーエイジ」,「マタニティ」,「やさしい手」,
「ログハウスプラン」,「カントリークラフト」などの雑誌出版を手がけた。その後,他社との競合激化による売り上げ不振が続いたことに加え,
少子化や読書指向の変化により,「婦人生活」や「素敵な女性」などの雑誌の廃刊が相次ぎ,育児・
料理など婦人生活に関連したカテゴリーに絞った出版に特化していたものの,業績低迷に歯止めがかからなかった。


 


1月17日


朝日文庫「サニーサイドジャズカフェの逆襲〜超ビギナーのための名盤70枚」を読みました。
asahi-netの人気ページ「サニーサイドジャズカフェ
からの文庫化第2弾。寺島マスターが,ジャズを楽しむ新しい名盤70枚の聴きどころを解説。ジャズなんか全然知らん,
という人でも,著者のお気楽な調子に乗せられて,楽しく読むことができます。著者曰く,名盤の条件は,1にジャケット,2に曲,
3に演奏....とか。確かにすばらしいジャケットで,持っているだけで嬉しいレコードやCDというのもありますね。


 


1月16日


集英社新書の新刊「写真とことば」(飯沢耕太郎)を読みました。写真家の書いた文章は,
なんだかよく分からない,と思っている人も多いでしょうが(私だけ?),真に表現者として優れた写真家は,
自らの言葉で写真を語ることができる....ということで,本書は大正から現代にいたる25人の写真家が,
自らの作品や写真に対する思いを語った言葉を集め,そのプロフィールと共に紹介しています。
作品自体はほとんど掲載されていないので,参考となる文献やWebなどを紹介してくれてもよかったかな,と思います。


 


1月15日


息子が卒園写真を撮ってきたという。何度も何度も撮ったとのことで,私のときはどんなだったかなぁと思い,アルバムを見てみると,
先生方の服装など,さすがに時代を感じますが,みんな緊張した顔で,なかなかよく写っていました。「Webでの絶版文庫の探索
ページを作成中です。


 


1月14日


高原書店が,
インターネット特別セールを実施中。スーパー源氏に入力していた在庫の一部(約15万冊)を高原ブックサーチへ移し,これらの本を当分の間,
20%引きで販売するとのこと。アテネ文庫800円などがありました。また,
amazonのユーズドストアやヤフーオークションにも多数出品中とのこと。


 


1月10〜13日


もう成人式も遠くなりにけり....の私としては,連休中,デパートへ買い物に行ったり,
先日手に入れたラジコンのワイルドウィリー2に色を塗ったりしながら,ボケッと過ごしていました(ワイルドウィリーについては,文春文庫
「タミヤ模型の仕事」など参照)。なかなか綺麗なブルーに塗れたのですが,息子の見事な?ウィリー走行で,早くも傷だらけに....。
今月の岩波文庫新刊は,「新編 おらんだ正月」(森 銑三,小出 昌洋編),「ギリシア・ローマ名言集」(柳沼重剛編),「デイヴィッド・
コパフィールド4」(ディケンズ),「吉原徒然草」(上野洋三校注)の4点。なかなか楽しそうな本ばかりですね。江戸時代,
一部の蘭学者たちは西暦で正月を祝い,それが「おらんだ正月」と呼ばれたそうです。以前,冨山房百科文庫からも出ていました。


 


1月9日


書店で見つけた岩波アクティブ新書の新刊「プロの技術 犬を写す,猫を撮る」を,つい買おうとして,
我が家には犬も猫もいないことに気が付いた。本書は,我が家のペットのこのかわいい姿を写真に残したい,他人に見せたいと思う人に,
プロが撮影のコツを伝授するもの。いざ写真を撮ってみようと思っても,犬や猫はじっとしていないし,レンズに顔を向けてくれないし,
なかなかかわいく撮れない。そこで,遊びながらの撮影方法,構図・背景づくり,ライトやフィルターの使い方などを,豊富な作例とともに解説。
ペットだけじゃなくて,幼児のいる家庭にも役立ちそうです....。


 


1月7〜8日


ちくま学芸文庫より,フレイザー「初版 金枝篇(上)」(全2冊)が発売されました。558ページで1500円。
金枝篇の初版は1890年に出され,好評のうちに続編が次々と書かれ,1936年にようやく全13巻の最終版が完成しました。
『イタリアの片田舎ネミ。その昔,聖なる森と呼ばれたこの景勝の地には1本の聖なる木があって,司祭職の地位は,その枝「金枝」
を手にした男の間で争われた。フレイザーは,この風習の由来を説明しようと研究の筆を執る。』 本書には古代から伝わる伝説や魔術,
信仰の起源や進化についての研究がまとめられています。5分冊の岩波文庫版はおなじみですが,初版にはちょっと興味が。


 


1月6日


今月末,角川文庫より「新訳 ピノッキオの冒険」が出ます。『ディズニー映画によりその名を世界中に知らしめた名作『ピノッキオ』。
けれどその本当の物語を,あなたは知っているだろうか?』ということで,新訳完全版での登場。ん?訳者名がどこにも出ていないが....。
親しんでいる岩波少年文庫の杉浦明平訳とは,どのように違うのか,楽しみ。


 


1月5日


岩波文庫新刊「中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河」を読む。雪氷研究で有名な中谷先生が,調査・研究のため,
アラスカ,シカゴなど戦後間もない各国を巡った記録。中谷先生は,1900年加賀市片山津生まれ。東大で寺田寅彦の薫陶を受け,
理化学研究所を経て,北大教授となる。36年には世界初の雪の人工結晶を作り出し,
戦後はアラスカのメンデンホール氷河の単結晶を使った研究や,グリーンランドで氷冠の研究を行ったほか,
雪の結晶の核となる空気中の塵の影響を調べるため,56年にはハワイ島へも観測に赴いた。本書は,科学者の紀行としては,
雪や氷といった研究対象の親しみやすさもあり,楽しく読むことができる。


 


1月4日


息子が泊まりに来ている姪と遊んでいるので,秋葉原のスーパーラジコンへオフロードカーの買い出しに。
土曜日の秋葉原はさすがに大変な人出でしたが,その中,大きな箱を抱えて帰ってきました。さっそく,シャーシの組み立てと,
メカの載せ替えを。あぁ,腰が痛い。


 


1月2〜3日


昨日はカミサンの実家で新年のご挨拶。今日は私の実家でご挨拶。ということで,今年のお正月はこれ以外の予定もないため,
のんびり過ごしています。また,休み明けには大忙しとなることがわかっているので,束の間の休息です。
自転車で江ノ島神社へ初詣に行きましたが,大変な風で,江ノ島大橋は自転車に乗ったままでは渡れませんでした。


 


1月1日


新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。岩波書店では,創業90周年記念
「読者が選ぶ私の好きな岩波文庫」のアンケートを実施中です。締切は3月31日。回答者には抽選で1000名に「オリジナル岩波文庫手帳」
進呈とのこと。投票は,「図書」1月号綴じ込みのハガキか,岩波書店のホームページより。
これで選ばれた上位100点によるブックフェアも秋に予定されているようです。ベスト3を選ぶのはなかなか難しいですが,
少し考えてみましょう。

posted by 南野靖一郎 at 17:25| 2003年

2003年01月16日

Webでの絶版文庫の探索

最近はインターネットのWeb上で,絶版文庫の販売を行う書店が増えてきた。その中で,
比較的古い文庫を扱っている書店をいくつか紹介したい。【取扱分野】は,各店の分類による。

★絶版文庫専門店 フィルスト文庫(神奈川県相模原市)
【取扱分野】 SF/ 時代物/ 推理/ 文庫sf/ 怪奇/ 幻想/ 思想/ 落語/ 将棋/ 紀行/ 文化/ 文学/エッセイ/ 歴史/ 随筆/ 評論/ 伝記/ 語録/ 宗教/ 芸術/ 古典 / 文庫その他

★絶版文庫専門店 氷川書房
(東京都葛飾区)
【取扱分野】岩波文庫全般,第三次新潮文庫,第四次新潮文庫,角川文庫,アカギ叢書,改造文庫,山本文庫・手帖文庫,改造社世界大衆文学全集,春陽堂世界名作文庫,春陽堂日本小説文庫,春陽堂文庫・春陽文庫,冨山房百科文庫,世界文庫,世界古典文庫,アテネ文庫,市民文庫,河出文庫,河出新書,三笠文庫,近代文庫,創元文庫,青木文庫,音楽文庫,現代教養文庫,酣鐙社詩人全書,旺文社文庫,サンリオSF文庫,創元推理文庫,ハヤカワ文庫,HPB,講談社文庫,講談社・江戸川乱歩推理文庫,講談社・少年倶楽部文庫,講談社・国枝史郎伝奇文庫,講談社・講談名作文庫,講談社学術文庫,中公文庫,集英社文庫,ちくま文庫,新日本文庫 ,潮文庫,福武文庫,朝日文庫・朝日文芸文庫,文春文庫,徳間文庫,双葉文庫,大陸文庫,近映文庫,ソノラマ文庫(海外シリーズを含む),二見文庫,平凡社カラー新書,保育社カラーブックス,文庫クセジュ,ポプラ社文庫,その他文庫(戦前) ,その他文庫(戦後)

★苔花堂書店(東京都国分寺市)
【取扱分野】世界古典文庫,改造文庫,ハヤカワ文庫NF,岩波文庫・赤帯,岩波文庫・青帯,弘文堂アテネ文庫,角川文庫・翻訳作品

★黄麦堂
(横浜市)
【取扱分野】岩波文庫,講談社学術文庫,講談社文芸文庫,新潮文庫,角川文庫,朝日文庫,講談社大衆文学館,中公文庫,旺文社文庫,福武文庫,徳間文庫,河出文庫,ちくま文庫,ちくま学芸文庫

★楡書房
(神奈川県座間市)
【取扱分野】中公文庫,集英社文庫,文春文庫,講談社学術文庫,講談社文庫,ちくま文庫,徳間文庫,角川文庫,河出文庫,岩波文庫,新潮文庫,福武文庫

★ふるほん文庫やさん★風書房(東京都豊島区【取扱分野】中公文庫,講談社文庫,岩波文庫,旺文社文庫,新潮文庫,福武文庫,河出文庫,サンリオ文庫,角川文庫,
ちくま文庫,その他

★するが書房(静岡市)
【取扱分野】世界古典文庫,世界名作文庫,アテネ文庫,世界文庫,近代文庫,旺文社文庫,角川文庫,講談社文庫,新潮文庫,中公文庫,その他

★竹林堂書店(福岡市)
【取扱分野】ハヤカワ文庫,中公文庫,岩波文庫,創元社文庫,その他絶版文庫

★季節書房
(佐賀市)
【取扱分野】PHP文庫,ちくま文庫,ハヤカワ文庫,旺文社文庫,河出文庫,改造文庫,角川文庫,岩波文庫,講談社文庫,集英社文庫,新潮文庫,中公文庫,朝日文庫,文春文庫

★あべの古書店(静岡市)
【取扱分野】朝日文庫,旺文社文庫,角川文庫,河出文庫,教養文庫,講談社文庫,新潮文庫,中公文庫,文春文庫,早川文庫,その他絶版文庫

★湘南堂ブックサーカス(神奈川県藤沢市)
【取扱分野】改造文庫,岩波文庫,旺文社文庫,サンリオSF文庫,早川文庫,創元推理文庫,その他絶版文庫

萬重宝(静岡市)
【取扱分野】角川文庫,中公文庫,講談社文庫,旺文社文庫,福武文庫,岩波文庫,教養文庫,新潮文庫,ハヤカワ文庫,創元推理文庫,サンリオ文庫,その他

★古本文庫横町(東京都目黒区)

【取扱分野】岩波文庫,新潮文庫,角川文庫,講談社文庫,中公文庫,旺文社文庫,秋元文庫,アテネ文庫,ロマン文庫,ちくま文庫,河出文庫,文春文庫,その他

★湘南股旅堂(神奈川県茅ヶ崎市)
【取扱分野】ちくま文庫,河出文庫,中公文庫,岩波文庫,福武文庫,角川文庫,富士見ロマン文庫,旺文社文庫,その他
posted by 南野靖一郎 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2003年

Webでの絶版文庫の探索

最近はインターネットのWeb上で,絶版文庫の販売を行う書店が増えてきた。その中で,
比較的古い文庫を扱っている書店をいくつか紹介したい。【取扱分野】は,各店の分類による。

★絶版文庫専門店 フィルスト文庫(神奈川県相模原市)
【取扱分野】 SF/ 時代物/ 推理/ 文庫sf/ 怪奇/ 幻想/ 思想/ 落語/ 将棋/ 紀行/ 文化/ 文学/エッセイ/ 歴史/ 随筆/ 評論/ 伝記/ 語録/ 宗教/ 芸術/ 古典 / 文庫その他

★絶版文庫専門店 氷川書房
(東京都葛飾区)
【取扱分野】岩波文庫全般,第三次新潮文庫,第四次新潮文庫,角川文庫,アカギ叢書,改造文庫,山本文庫・手帖文庫,改造社世界大衆文学全集,春陽堂世界名作文庫,春陽堂日本小説文庫,春陽堂文庫・春陽文庫,冨山房百科文庫,世界文庫,世界古典文庫,アテネ文庫,市民文庫,河出文庫,河出新書,三笠文庫,近代文庫,創元文庫,青木文庫,音楽文庫,現代教養文庫,酣鐙社詩人全書,旺文社文庫,サンリオSF文庫,創元推理文庫,ハヤカワ文庫,HPB,講談社文庫,講談社・江戸川乱歩推理文庫,講談社・少年倶楽部文庫,講談社・国枝史郎伝奇文庫,講談社・講談名作文庫,講談社学術文庫,中公文庫,集英社文庫,ちくま文庫,新日本文庫 ,潮文庫,福武文庫,朝日文庫・朝日文芸文庫,文春文庫,徳間文庫,双葉文庫,大陸文庫,近映文庫,ソノラマ文庫(海外シリーズを含む),二見文庫,平凡社カラー新書,保育社カラーブックス,文庫クセジュ,ポプラ社文庫,その他文庫(戦前) ,その他文庫(戦後)

★苔花堂書店(東京都国分寺市)
【取扱分野】世界古典文庫,改造文庫,ハヤカワ文庫NF,岩波文庫・赤帯,岩波文庫・青帯,弘文堂アテネ文庫,角川文庫・翻訳作品

★黄麦堂
(横浜市)
【取扱分野】岩波文庫,講談社学術文庫,講談社文芸文庫,新潮文庫,角川文庫,朝日文庫,講談社大衆文学館,中公文庫,旺文社文庫,福武文庫,徳間文庫,河出文庫,ちくま文庫,ちくま学芸文庫

★楡書房
(神奈川県座間市)
【取扱分野】中公文庫,集英社文庫,文春文庫,講談社学術文庫,講談社文庫,ちくま文庫,徳間文庫,角川文庫,河出文庫,岩波文庫,新潮文庫,福武文庫

★ふるほん文庫やさん★風書房(東京都豊島区【取扱分野】中公文庫,講談社文庫,岩波文庫,旺文社文庫,新潮文庫,福武文庫,河出文庫,サンリオ文庫,角川文庫,
ちくま文庫,その他

★するが書房(静岡市)
【取扱分野】世界古典文庫,世界名作文庫,アテネ文庫,世界文庫,近代文庫,旺文社文庫,角川文庫,講談社文庫,新潮文庫,中公文庫,その他

★竹林堂書店(福岡市)
【取扱分野】ハヤカワ文庫,中公文庫,岩波文庫,創元社文庫,その他絶版文庫

★季節書房
(佐賀市)
【取扱分野】PHP文庫,ちくま文庫,ハヤカワ文庫,旺文社文庫,河出文庫,改造文庫,角川文庫,岩波文庫,講談社文庫,集英社文庫,新潮文庫,中公文庫,朝日文庫,文春文庫

★あべの古書店(静岡市)
【取扱分野】朝日文庫,旺文社文庫,角川文庫,河出文庫,教養文庫,講談社文庫,新潮文庫,中公文庫,文春文庫,早川文庫,その他絶版文庫

★湘南堂ブックサーカス(神奈川県藤沢市)
【取扱分野】改造文庫,岩波文庫,旺文社文庫,サンリオSF文庫,早川文庫,創元推理文庫,その他絶版文庫

萬重宝(静岡市)
【取扱分野】角川文庫,中公文庫,講談社文庫,旺文社文庫,福武文庫,岩波文庫,教養文庫,新潮文庫,ハヤカワ文庫,創元推理文庫,サンリオ文庫,その他

★古本文庫横町(東京都目黒区)

【取扱分野】岩波文庫,新潮文庫,角川文庫,講談社文庫,中公文庫,旺文社文庫,秋元文庫,アテネ文庫,ロマン文庫,ちくま文庫,河出文庫,文春文庫,その他

★湘南股旅堂(神奈川県茅ヶ崎市)
【取扱分野】ちくま文庫,河出文庫,中公文庫,岩波文庫,福武文庫,角川文庫,富士見ロマン文庫,旺文社文庫,その他
posted by 南野靖一郎 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2003年

2003年01月04日

オフロードカーの買い出し

息子が泊まりに来ている姪と遊んでいるので,秋葉原のスーパーラジコンへオフロードカーの買い出しに。土曜日の秋葉原はさすがに大変な人出でしたが,その中,大きな箱を抱えて帰ってきました。
さっそく,シャーシの組み立てと,メカの載せ替えを。あぁ,腰が痛い。
posted by 南野靖一郎 at 07:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 2003年

2003年01月03日

自転車で江ノ島神社へ初詣

昨日はカミサンの実家で新年のご挨拶。今日は私の実家でご挨拶。ということで,今年のお正月はこれ以外の予定もないため,のんびり過ごしています。また,休み明けには大忙しとなることがわかっているので,束の間の休息です。
自転車で江ノ島神社へ初詣に行きましたが,大変な風で,江ノ島大橋は自転車に乗ったままでは渡れませんでした。
posted by 南野靖一郎 at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 2003年

2003年01月01日

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
岩波書店では,創業90周年記念「読者が選ぶ私の好きな岩波文庫」のアンケートを実施中です。締切は3月31日。回答者には抽選で1000名に「オリジナル岩波文庫手帳」進呈とのこと。投票は,「図書」1月号綴じ込みのハガキか,岩波書店のホームページより。これで選ばれた上位100点によるブックフェアも秋に予定されているようです。ベスト3を選ぶのはなかなか難しいですが,少し考えてみましょう。
posted by 南野靖一郎 at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2003年