2005年12月31日

ブラウニング詩集

対訳 ブラウニング詩集―イギリス詩人選〈6〉 (岩波文庫)
ブラウニング
岩波書店
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岩波文庫の新刊「ブラウニング詩集」を読む。対訳「イギリス詩人選」の(6)。

このシリーズ,これまで,(1)シェイクスピア,(2)ジョン・ダン,(3)ワーズワス,(4)ブレイク,(5)テニスン,(7)コウルリッジ,(10)キーツが出ている。そのなかでもブラウニングは上田敏の「海潮音」ほか,文語調の「格調高い」邦訳に馴染んでいるので,現代語の訳文にははじめから違和感がある。そこには,ブラウニングに限らず,どうせ原文の調子は表現できないのだから,思い切って日本語として格好の良いものにして欲しいという・・・これは素人の読み手ならではの気持ちなのだろうが。

それはともかく,本書で面白かったのは,「ヒバが通る」という一幕劇が訳されていること。よく知られている「春の朝」はその劇中歌なのだが,劇自体は詩のイメージとは違うドラマチックな恋愛劇なのだ。いまさらブラウニングか・・・と思わずに通読してみると,新しい発見があるかも。
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2005年12月27日

2005年岩波文庫売上げベスト10

岩波書店によると,2005年の岩波文庫売上げベスト10は,
・『武士道』 新渡戸稲造/矢内原忠雄 訳
・『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎
・『論語』 孔子/金谷 治 訳注
・『代表的日本人』 内村鑑三/鈴木範久 訳
・『忘れられた日本人』 宮本常一
・『方法序説』 デカルト/谷川多佳子 訳
・『学問のすゝめ』 福沢諭吉
・『生物から見た世界』 ユクスキュル,クリサート
・『新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』
・『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 マックス・ヴェーバー
とのこと。
このうち,2005年に刊行されたものは,『生物から見た世界』だけですな。
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2005年12月26日

ふるほん文庫やさん「価格・蔵書査定基準変更のお知らせ」

ふるほん文庫やさんでは,岩波文庫など一部文庫本の価格・蔵書査定基準を変更するとのこと。
その内容がちょっと面白くて,
・岩波文庫戦前版(現行より1cm背の高い文庫)は、版型違いの為、絶版扱いとさせていただきます。現在流通している文庫も、底値を¥1,080と改正します。
・又、同じ書名の場合も、校注、訳者の違う文庫は¥1,080とします。
・岩波文庫の校注、訳者は、第一人者が多く、又、物古の方もかなりあります。若松賤子訳の『小公子』が代表的な例。訳により、別作品となっています。
・新潮、角川スタンプ文庫(カバーのない帯時代の文庫)の一部の作品も、弊社判断で、訳違い¥1,080ラインに入れさせていただきます。
・なお、総集リストの全面手直しは、不可能です。新入荷文庫の値付けから実施します。当面二重価格となります。
蔵書査定基準変更のお知らせ
・岩波、新潮・角川スタンプ、アテネ、改造、旧創元、三笠、青木、世界古典文庫等の古書文庫は、市場よりどんどん消えています。貴重な骨董文庫となりました。古書文庫に限って、蔵書印あるものも、通常買い入れの対象とさせていただきます。
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2005年12月25日

ホリエモン

ライブドアの株主総会へ行ってきた。会場の新高輪プリンスホテルへは,品川駅から長蛇の列。入り口に人だかりが・・・潜り込んでみると囲まれているのは乙部広報だ。来場者の年齢は意外に高く,年配の夫婦連れが多い。
肝心の堀江社長はというと,遠くから眺められただけ。それでも,たくさんの株主との質疑応答に一々丁寧に応じていたのは,ふつうの株主総会とはずいぶん趣が違っておもしろかった。進行も受け答えもすべて堀江社長の一人舞台であり,良くも悪くもプロの企業っぽくないところに惹かれた。
posted by 南野靖一郎 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年12月19日

12月の岩波文庫

なにかバタバタしているうちに,あっという間に今年も残り少なくなりました。
12月の岩波文庫が書店にならんでいますが,今月は,
・ディドロ 絵画について(佐々木 健一 訳)
・対訳  ブラウニング詩集
・繻子の靴(下) ポール・クローデル(渡辺 守章 訳)
・アメリカのデモクラシー 第1巻(下) トクヴィル(松本 礼二 訳)
の4点。
また12月の重版再開は
・シャクンタラー姫 カーリダーサ(辻 直四郎 訳)
・海の沈黙・星への歩み ヴェルコール(河野 与一,加藤 周一 訳)
・星界の報告 他一篇 ガリレオ・ガリレイ(山田 慶児,谷  泰 訳)
の3点です。
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2005年12月14日

モーツァルトオペラのすべて(堀内修)

モーツァルトオペラのすべて
最近またクラシック音楽をよく聴いているんです。って,あらためて言うほどではないのですが,ipodが予想以上に活躍しています。
私のポータブル音楽プレイヤー史を振り返ると,最初は初代ウォークマン。もちろんカセット。このカセット時期が長く続き,ウォークマンプロフェッショナルなんていうのにも手を出したりしました。その後CDウォークマンに移行し,車載用を含めソニー製を何台か買ったものの次々と壊し,現在まで生き残っているのはパナソニック製の1台のみ。今回,それにipodが加わった訳です。
ipodなんて音の悪そうなものが聴けるか・・・という気持ちで,ずっと様子見していたのですが,実際に使ってみると(少なくとも5Gは)それほど悪い音とは思えず,ヘッドフォンを選べば,結構快適であることがわかりました。
私的に相性のいいヘッドフォンとして,ゼンハイザーのPX200とエティモのER-6iをメインに使っていますが,ER-6iはあまりに遮音性がよく,かえってストレスを感じることもあり,PX200のほうが一般的な環境では使いやすいかなと。いやいやまだまだ良さそうなヘッドフォンがあるらしい・・・一気に散財しそうな自分が怖い。
そんなわけで,通勤電車で音楽を聴きながら読む本も平凡社新書の新刊「モーツァルトオペラのすべて」(堀内修)。本書は,モーツアルトのオペラ作品すべてを年代順に詳しく解説したもの。後半の楽曲の解説より,前半の「最近のモーツアルトオペラ演出の流れ」をもっといろいろ書いて欲しかったですね。
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2005年12月07日

アメリカ紀行 下巻 (ディケンズ)

アメリカ紀行 (下)
岩波文庫の新刊「アメリカ紀行」下巻(ディケンズ)を読む。
ディケンズはアメリカ滞在中にフォースター宛に沢山の手紙を書いており,「アメリカ紀行」はそれを参考にしながら書かれた。本書に付録として載っているフォースター「ディケンズ伝」には実際のディケンズの手紙がたくさん引用されているが,それを読むと,「アメリカ紀行」に書かれたものより,もっと素直な意見があって面白い。
ディケンズは単なる物見遊山ではなく,当時の新興国アメリカの福祉や教育,奴隷制度などに広く目を向けており,英国と比較して進取の精神を賞賛すると共に,アメリカ人のとくに「上流」の人々の粗野な面については厳しく非難している。
当時のアメリカでは自国の作家が育っていなかったため,もっぱらイギリスの文芸作品が読まれていた。それについて,アメリカでは未だ著作権が認められていなかったから,勝手に出版,改作などが行われており,ディケンズはこの際国際著作権の必要性を主張したが,そのため彼の地のマスコミから叩かれたとのこと。
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2005年12月05日

Etymotic ResearchのER-6i

Etymotic Research ER-6I カナル型イヤホン
長距離電車通勤の私としては,ipodのイヤホンとしてオーディオテクニカのCK5を使っていたわけですが,コストパフォーマンスはよいと思うものの,やはりもう一段抜けのよい音が欲しいと思い,奮発してEtymotic ResearchのER-6iを買いました。
最初は3段キノコ式のイヤーチップがうまく耳にねじ込めず,スポンジタイプのチップを使っていましたが,あるとき風呂上がりの少し耳の中が湿っている状態ではめたところ,スポッと密閉状態になりました(私は耳の穴が大きいので3段キノコの一番小さな傘を切っています)。
さすがに遮音性が高く,自転車はもとより,歩いているときでも危ない感じがして,もっぱら電車内用として使っています(私の乗る東海道線や京浜東北線では走行音と車内アナウンスがほとんど聞こえなくなるので乗り越す可能性あり)。キャラクターとしては高音強調だと思いますが,低音も引き締まった感じで悪くないです(クラシック,モダンジャズ,JPOP中心)。もっとも,イヤホンをよくすると,mp3の曲データによっては粗っぽく聞こえてしまうものも出てきますが。その点,ipodに最初からついてくるイヤホンは安っぽい造りですが,マイルドな音でその辺をごまかしてしまうので,意外に聞きやすいなと少々見直したところです。
posted by 南野靖一郎 at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年12月01日

岩波文庫のセドリ

せどらーの集う場所」で,岩波文庫のセドリの話題が。
セドリというのは,古書店で安く仕入れた本を自分の店やほかの店に高く売って利ざやを稼ぐことですね。最近では,インターネットのオークションを利用したセドリも盛んなようです。
私など,岩波文庫の定期的な復刊を地道に集めておいて売りさばけば,ある程度の利益は上がるんじゃないかなと思うのですが,これは素人考えなんでしょうね。・・・と思ったら「新刊せどり」に書いてありました。
でも,問題はやはり岩波文庫の古本が安すぎる,ということに尽きますね。私の学生時代と比べて,岩波文庫の新刊は高くなっているのに古本は安くなっています。需要がなくなったといえばそれまでですが,これちょっと最近見かけないタイトルだな・・・と思っても800円とか1000円しかつかないのだから,寂しくなります。
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2005年11月28日

心変わり(ミシェル・ビュトール)

心変わり
今月の岩波文庫はヘヴィーなものが多く,なかなか捗っていませんが,まず「心変わり」(ミシェル・ビュトール)を読みました。
この小説,「きみは・・・」という二人称で書かれています。「きみ」というのは,もちろん主人公であって読者ではないのですが,パリの妻子とローマの不倫相手のあいだで揺れる45歳中年男の心情は,まったく異なる時代,世界に生きる同年代の中年男(私のこと)にも意外と共感するところがありました。
時間が頻繁に前後するストーリーは,閉塞感や倦怠感に覆われており,決して楽しいお話ではありません。それが日々の生活に漠然とした不安を感じている中年男には響くのでしょう。少々辛い本ですね。
posted by 南野靖一郎 at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月25日

ちくま文庫を買って「限定版ちくま文庫」を貰おう

筑摩書房では,ちくま文庫創刊20周年を記念して,どこにも売っていない「限定版ちくま文庫」を応募者全員にプレゼント中。
『文庫のうしろには大抵ついている「解説」。少ないページ数のなかで,工夫を凝らした力作がそろっています。書店さんでどの文庫を買おうかと選ぶとき、巻末の「解説」を参考にする人も多いはず。・・・でも「解説」だけを読む機会というのはほとんどありません。どの文庫に誰がどんな「解説」を寄せているかもわかりません。せっかくの傑作・力作なのにもったいないかぎりです。 』
『そこで筑摩書房ではちくま文庫創刊20周年を記念して,これまでに出したちくま文庫からお奨めの「解説」をセレクトして,それだけで1冊の本にすることにしました。』
ということで,関心のある方は,ちくま文庫・ちくま学芸文庫の2005年11月〜2006年1月の新刊とフェア対象商品の帯についている専用応募券2枚を1口として官製葉書に貼り,2006年1月31日までに応募してください。
posted by 南野靖一郎 at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月22日

陰獣(江戸川乱歩)

江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣光文社文庫江戸川乱歩全集の新刊「陰獣」。
本作は,「一寸法師」の連載終了後,1年半にわたり世から隠れて休筆していた乱歩にとって復活宣言となったもの。当時から世評が高く,これまで舞台や映画・ドラマでもしばしば取り上げられている。今回,久しぶりに読み直し,乱歩らしい淫靡な世界と本格的なトリックとの組み合わせの妙があり,やはり乱歩の傑作の名に恥じない作品だと感じた。
乱歩自身は「陰獣」という言葉について,『元来は 「陰気なけだもの」 という意味だったのが,セクシュアルな連想から 「淫獣」 というような語感を持ちはじめ,変態的な犯罪があると,新聞の見出しに 「陰獣」 という大活字が屡々現われるようになった』といっている。
ほかに収録された作品は,毒草,覆面の舞踏者,灰神楽,モノグラムなど休筆前のもの。こちらも乱歩版ショートショート集といった感じで楽しめる。
posted by 南野靖一郎 at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月20日

ipod 5Gを買いました

Apple iPod 60GB ブラック [MA147J/A]
仕事帰りに秋葉原のヨドバシに行って,ipod 5Gを買いました。30Gと60Gどちらにしようかなと悩んだのですが,折角のビデオ機能付きなので,60Gを。(SONYの新しいA型は,質感こそ悪くないのですが,20Gでは足りないのと,ぱっと見て液晶が見づらい感じだったので)

さっそく,手持ちの音楽ファイルを2000曲ほど突っ込んでみましたが,なかなか快調。itunesの操作性もいいです。付属のヘッドフォンだけはちょっと薄めな音に感じたので,もう何年もCDプレーヤーで使っていたSONYのMDR-E888LP を差してみたら,抜けの良いさわやかな音になってGOOD。ついでに,通勤電車用のカナルタイプのオーディオテクニカATH-CK5に替えてみると,音が詰まった感じになるが,まあVocalならいいかな,といったところ。遮音性はもちろんMDR-E888LPよりいいので,外に持ち出すときはこれですね。
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2005年11月17日

ボッコちゃん(星新一)

hoshi.jpgなぜいまさら「ボッコちゃん」なのかというと,子供に読んであげようと思い,我が家の書棚をあさったが見つからないので,買ってきたのだ。
近所の本屋にあったものだが,星新一の文庫本はどうみても売れ残りの風情で,少々寂しい気がした。いまの中学生や高校生は,こういうのを読まないのかな? 埃っぽい本を手にして思ったのは,ストーリーに盛られたアイデアは古くさくならなくても,紙面から感じられる時代は,紛れもない昭和40年代のもので,その時代特有の垢抜けなさ,埃っぽさが若い人にはなじめなくなっているのかもしれないということ。
同時に読んでいる江戸川乱歩の短編のように,思いっきり古ければ,最初から時代劇感覚なので,かえって違和感を感じないで済むのだが。
posted by 南野靖一郎 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月16日

ローライフレックスの時間(藤田一咲)

ローライフレックスの時間もう一冊,エイ文庫の新刊「ローライフレックスの時間」(藤田一咲)を読む。
このシリーズおなじみの脱力写真家・藤田一咲氏が,二眼レフカメラ,ローライフレックスを使って,身近な風景や人々を撮る。デジカメとは違った,おおらかな雰囲気が心地よい。子供の頃の私は,古い二眼レフ(ローライではない)をおもちゃにして遊んでいたし,二眼レフで撮られた正方形写真も多い。現役カメラでありながら,やはり郷愁を感じさせるおじいちゃんのカメラだ。
作品以外に,ローライフレックスの使い方や,各モデルを詳解したローライフレックス図鑑もついているので,ローライフレックス(二眼レフ)とは何だ?という若い方にお薦め。
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2005年11月15日

デザイン馬鹿(ヒラヤマユウジ)

デザイン馬鹿エイ文庫の新刊「デザイン馬鹿」(ヒラヤマユウジ)は,ちょっと変わった本だ。
ヒラヤマユウジ氏は,1966年生まれ。イラストレーションやマンガ,デザイン,写真,アートディレクターとして活躍中。本書は,その作品集であり,デザイン一筋「デザイン馬鹿」の世界への道しるべでもある。
デザイン馬鹿のアイデアはどこから生まれてくるのか,創作環境や生活スタイル,デジタルカメラとアナログカメラの魅力,コンピュータやインターネットの活用術,そして,デザイン馬鹿の生き方。
文章はほとんどないし,イラストやマンガは文庫本サイズでは読みにくいが,めがねを外して(40過ぎて少々老眼なんです)細かいところに見入ってしまう。モデルの女の子も,ちょっとカワイイ。ただし,表紙にだまされないように。建築デザインやインテリアデザインの本ではありません。
posted by 南野靖一郎 at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月14日

ボウリング

土・日は久しぶりにボウリングに行ったんです。
小学3年の息子もキッズレーン(ガーターにならないようにサイドにバンパーが出るレーンですね)を脱して,ようやく「玉転がし」らしくなってきました。すぐに100くらいは出そうな感じですが,ストライクが出たあとにガーターを連発してホントに大泣き・・・。まあ,その悔しさを乗り越えてこそ男だ! と偉そうに言っている私はというと160ショボショボでした・・・お疲れさまです。
小田原コロナキャットボウルは,新しくて投げやすく,なかなか結構でした。温泉(スーパー銭湯にようなもの)や10スクリーンもあるシネマ,カラオケ,ゲームセンターなどがくっついているので,いちにち遊べます。
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2005年11月13日

文庫本をハードカバーに!

AZ::Blog はんなり、あずき色のウェブログ☆さんのところで,「文庫本をハードカバーに!」という技を紹介しています。
文庫本(岩波文庫「カフカ短篇集」)を和紙で改装してハードカバー風にしているのですが,なかなか凝っていて見事な仕上がりです。
私自身は,歳をとるにつれて面倒くさがりとなり,なんでも着せるよりも剥がすことに喜びを感じるようになってしまいましたが,文庫本のようにあまり愛想のない本を特装本にするというのは楽しそうで,器用な人が羨ましいです。
岩波文庫の特装本について
posted by 南野靖一郎 at 16:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月11日

みんなの手帳(手帳愛好家委員会編)

みんなの手帳―選ぶ・使う・極める!先日,仕事帰りに東京駅近くの丸善にモンブランの新色インク,レーシンググリーンとセピアを買いにいった。ついでに,手帳売り場で来年のシステム手帳のレフィルなどを眺め,話題になっていた本「みんなの手帳」(手帳愛好家委員会編 大和書房)を買ってきた。
さっそく電車で読みながら帰ろうと思ったが,さすがに大判ピンクの女性誌のような装丁では読みづらく,帰宅してからじっくりと。
本書は,女流作家やビジネスウーマン(言い方が古いな)が日常使いしている手帳を紹介したもの。それぞれ個性的な手帳スタイルがうかがい知れて面白い。もっとも,写真が小さいので,中身はあまり読めないけれど。
有名無名にかかわらず,他人の手帳を覗く機会などあまりないし,相手がオシャレな革手帳など持っていても,それ見せてくださいとは言いにくい。それが女性であったらなおさら。私も自慢の手帳を見せびらかすことは吝かでないが,中身を見られたら,すぐに仕事の薄っぺらさがばれてしまうので,恥ずかしい。
よって本書は,誰にでもある覗き趣味を多少は満足させてくれるということで,売れそうだ。
posted by 南野靖一郎 at 19:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 2005年

2005年11月10日

文房具を楽しく使う 筆記具篇(和田哲哉)

文房具を楽しく使う (筆記具篇)早川書房の新刊「文房具を楽しく使う 筆記具篇」(和田哲哉)を読みました。
昨年出た「ノート・手帳篇」に続くもので,ボールペンやシャープペンシル,万年筆など,筆記具の基礎知識,筆記具の使い分けやこだわり活用法,ノートや手帳との連携など,よく整理されており,カラー写真もふんだんに入っているので,文房具好きには嬉しい本です。
私は普段,仕事でも複写伝票を書くなどやむを得ない場合にボールペンを使う以外は,メモでも手帳でも手紙でも,すべて万年筆を使っています。一つには,悪筆なので,ボールペンやシャープペンシルでは字が汚くて読めないということもありますが。
万年筆の傷など気にしないで,というよりむしろ傷も味のうちと考え,ペンケースやカバンに無造作に放り込んでいる人間からすると,著者は随分丁寧で几帳面な方だと思います。本書も几帳面すぎる感はありますが,若いステーショナリーファンにはとくにお薦めします。
著者のbolg - LowPowerStation
posted by 南野靖一郎 at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年