2005年08月04日

月と六ペンス(モーム)

月と六ペンスバタバタしていて捗らないでのですが,岩波文庫の新刊「月と六ペンス」(モーム,行方昭夫訳)を読んでいます。学生時代,旧版の阿部知二訳を読んで以来,久しぶりの「月六」(とは言わないか)です。
本書はゴーギャンを思わせる主人公が,ある日突然,家族と仕事を捨て,画家になるべくパリへ旅立ちます。パリでは,理解ある友人の妻との関係などを交えながら,舞台はタヒチへ。現地人の娘と結婚した彼は,絵の制作に没頭しますが病に冒され,死の間際まで小屋の壁に描いていた絵は,娘の手により小屋とともに燃やされます。
本書の冒頭で,モームは自作が盗作と非難されたことについて,作家が他の作家の作品の一部を利用したからといって非難されるのはおかしい,結果として優れた作品になるのならそれでよいという自らの考えを述べています。この辺,もう少し事情を知りたいと思い,モーム,盗作で検索したら,モームス,安倍なつみが大量にヒットしてしまい,見つかりませんでした。
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2005年08月02日

伊東に行ってきました

夏休み第一弾として3日間,伊豆の伊東に行ってきました。当地から車で2時間弱。子供の頃はともかく,大人になってからは伊東に泊まった記憶など無いなあ・・・といった感じですが,懐かしい雰囲気で楽しめました。まあ,子供連れでなけりゃ,ずっと行くことが無かったかもしれませんが。
そんなわけで,読書の方もしばしお休みでした。岩波文庫の新刊「月と六ペンス(新訳)」と「高麗史日本伝―朝鮮正史日本伝2」は買ってあるので,あしたからまた読みたいと思います。
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2005年07月29日

江戸川乱歩全集「怪人と少年探偵」

江戸川乱歩全集 第23巻 怪人と少年探偵光文社文庫江戸川乱歩全集の新刊「怪人と少年探偵」を読む。第23回配本。
晩年(昭和35〜37年)に少年誌などに掲載された少年探偵団シリーズ4編(表題作は単行本未収録)と内外の作品にあらわれたトリックを分類解説した「探偵小説の『謎』」を収録。「超人ニコラ」は,少年探偵シリーズ最後の作品であり,また乱歩最後の創作である。
もちろん,お子様向けなので,おどろおどろしい場面があるわけではなく,目新しいトリックも出てこない。それでも,ここまで乱歩が育ててきた二十面相や明智探偵に対して,いろいろとご苦労であった,とひと言ねぎらってやりたい,という気分になる。
設定はそれほど古くさい感じはしないので,ウチの息子にも読ませてみようか。
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2005年07月27日

太平洋探検6(クック)

太平洋探検 (6)岩波文庫の新刊「 第三回航海(下)」(クック)を読む。
いよいよ最終巻(6冊セット箱入りも出た)。ハワイ諸島から北米太平洋岸を北上し,アラスカからベーリング海峡を抜けて北極海へ向かったクック船長。ハワイ諸島に帰還したクック船長は,はじめ神のように崇められるも,住民たちとの小競り合いのなか,殺害されてしまう。
クック殺害の理由については諸説あるようだが,『キャプテン・クックという稀有な運命―その「歴史」的な現実は,ある物語の「構造」に還元される。その物語とはハワイ島の人々に伝わる「ロノ神」の神話である。マカヒキと呼ばれる収穫の季節,ロノ神はまず土地の人びとに犠牲を要求するが,世界が次の段階に転じると,ロノ神は自らを犠牲として人々に捧げることになる。1778年末にハワイ島にやって来たクックは,マカヒキの祭りが想定するロノ神に擬せられ,島の人々の特別な歓待を受け,翌年の2月初め、無事に出帆していった。だがその直後,嵐のためクックの船は島に引き返すことになる。このとき神話的世界の符号がマイナスに転じ,今度はクックが人びとの生贄の対象となり,殺されてしまったというわけである。』
『クックの船が帰ってきたことを聞いて,現地の王カラニオプウは不機嫌な様子だったという。またクックの船に対するハワイ人たちの「盗み」―その行為を盗みと考えるのはクックたち,西欧人の表象だが―が増えていく。出帆の前,クックはあたかもロノ神のように特別待遇を受けたように見えたが,今や事態は異なっていた。ビーグルホールは,クックの船が損傷を受けて帰島したことに言及し,「神の船はそもそもダメージなど受けるべきだったのだろうか。ロノの威信もダメージを受けてしまったのだろうか。人々は実際にはクックをロノの化身と信じてなどいなかったのだろうか。それとも,最初は信じたものの,一週間経って,彼らあるいは有力な酋長たちはそのように信じなくなったのだろうか」と書いている』(内田隆三氏による)
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2005年07月25日

9年ぶりの牛(Gateway)

7430JP.jpgわが家に9年ぶりに牛がやってきた。Gatewayのノートパソコン7430JP。
未だ現役で活躍しているPenPro200のデスクトップが,ほとんど1年中稼働していながら9年間ノートラブルだったので,(世評はともかく)愛着のあるGatewayをもう一度迎えてみましたという気持ち。末広町にあった小綺麗なアンテナショップも懐かしい。それが量販店のNojimaや上新扱いだもんね・・・。ちょっと寂しい。
ウチの職場もDELLが主力で,愛想のないマシンばかり。アメリカの農場生まれの手作り感のある高性能牛柄パソコン。もう少し長い目でイメージ作りをしていたら,絶対ウケていたと思うんですよね。カワイイ系でもよかったんだし。エプソンやSotecになんか色気あります? ほんとに残念。
9年前に購入したのは,ちょうど長男が生まれたときで,出産祝いがパソコンに化けたと未だにカミサンからは非難を浴びているが,今回はちゃんと小遣いで買った(それだけ安くなったということですね)。
ちなみに,モバイルAthlon 64 3700+とRADEON9600,無線LANも内蔵で,いまのところサクサク動いています。
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2005年07月22日

食道楽(上)(村井弦斎)

食道楽 (上)岩波文庫の新刊「食道楽(上)」(村井弦斎)は,とにかく面白い。
料理上手なお登和嬢が,食材,調理法の蘊蓄を傾けつつ,和洋中600余りの料理を作る。そこに彼女に惚れた大食の独身男大原や,その許嫁,友人たちも絡みつつ,当時の衛生状態を考慮した啓蒙的な話題を織り込みながら,楽しくためになる明治のグルメ小説となっている。本書は明治36年「報知新聞」連載され大ベストセラーとなったとのこと。
私の出身地,平塚市は,食い道楽の印税で広大な土地を買い,菜園や鶏舎などを設けて,グルメな日々を送った村井弦斎ゆかりの地で,最近,市内のレストランが弦斎のレシピを再現する「弦斎まつり」なども行われている。
詳しくは,本書の解説者でもある黒岩比佐子著「『食道楽』の人 村井弦斎」に詳しい。
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2005年07月20日

革製新書判ブックカバー

革製品を扱っているHOT−Cで,新しく新書判のブックカバーを作りましたとの案内がきていました。文庫判の革製ブックカバーはよく見かけますが,新書判(あるいはコミックス判)としては,ちょっと贅沢ですが,なかなか良いのではないかと思います。
私は,ここのバイブルサイズのシステム手帳を愛用しているのですが,価格の割にはしっかりした造りだと思いました。
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2005年07月19日

さらば,ライカ 〜アナログ派のためのデジカメ活用術(田中長徳)

さらば、ライカ―アナログ派のためのデジカメ活用術廣済堂出版の新刊「さらば,ライカ 〜アナログ派のためのデジカメ活用術」(田中長徳)を読む。
著者曰く,「誤解されると困るのは,これは「グッドバイライカ」ではなく「デジカメ結構,されどライカも使おう」という内容の書である」。 本書は,長徳ファンには楽しい本ではあるが,デジカメへの転向声明でもなければ,アナログ一穴主義宣言でもないので,著者が何を言いたいのか,通りすがりの読者にはよく分からないだろう。そもそも,ライカ(銀塩)は趣味,デジカメは実用と最初から割り切っているのだから,「さらばライカ」というタイトルは著者流の「誇大広告」なのだ。
最近はデジタル一眼レフが普及してきたので,それに乗り換えようと思っている人も多いだろう。そのとき知りたいのは,デジタルカメラでもレンズの違い(味)が分かるのか?という一点のみ。これについて著者は,現今のデジカメにはレンズの味を求めるようなゆとりはない,レンズの味とはレンズの欠点すなわち癖玉のことである,そういう癖玉をあえて使いたい数奇者にはレンズ交換式デジカメが向く,レンズの選択如何でレンズの味わい三昧は思いのままである・・・結局どうしたらいいんだぃ。
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2005年07月17日

時を超えるカメラ(松本 賢)

時を超えるカメラ3連休。暑いですなー。そろそろ梅雨明け?
エイ文庫の新刊よりもう一冊,「時を超えるカメラ」(松本賢)を読む。
仕事カメラはもちろんデジタル,だけど子供の頃あこがれのカメラだったオリンパスペンが忘れられない著者は,ついにペンFTを衝動買い。だけど,見た目は綺麗だったそのカメラの中身はジャンク品....。それからはコンディションの良いカメラを探しては,器用さを武器に部品を組み替えながら,自分だけのFTを作り上げていく。
オリンパスペンは,我々の世代には懐かしいハーフサイズ一眼レフカメラ。本書は,そのハーフサイズという特徴を活かした撮影テクニックやメカニズムの解説など,マニアじゃなくても楽しめる話題がたくさん。これも物欲をそそられるので,お金を持っているときに読むのは危ないかも。
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2005年07月15日

岩波文庫2005年夏一括重版

岩波文庫2005年夏一括重版 30点35冊(7月22日発売予定)
■ 与謝野晶子評論集  鹿野 政直,香内 信子 編
■ 金子光晴詩集  清岡 卓行 編
■ サテュリコン― 古代ローマの諷刺小説  ペトロニウス/国原 吉之助 訳
■ モル・フランダーズ(全2冊)  デフォー/伊澤 龍雄 訳
■ 幽霊船  他一篇  メルヴィル/坂下 昇 訳
■ 美と芸術の理論― カリアス書簡  シラー/草薙 正夫 訳
■ 地霊・パンドラの箱― ルル二部作  F.ヴェデキント/岩淵 達治 訳
■ ブッデンブローク 家の人びと(全3冊)  トーマス・マン/望月 市恵 訳
■ 講演集   ドイツとドイツ人  他五篇   トーマス・マン/青木 順三 訳
■ タルチュフ  モリエール/鈴木 力衛 訳
■ プーシキン詩集  プーシキン/金子 幸彦 訳
■ ゴーリキー短篇集  上田 進,横田 瑞穂 訳編
■ 日本イデオロギー論 戸坂 潤
■ 日本の民家  今 和次郎
■ 新編  綴方教室  豊田 正子/山住 正己 編
■ ナポレオン言行録  O.オブリ 編/大塚 幸男 訳
■ 三国史記倭人伝  他六篇― 朝鮮正史日本伝1  佐伯 有清 編訳
■ 十八世紀パリ生活誌― タブロー・ド・パリ (全2冊)   メルシエ/原 宏 編訳
■ ガレー船徒刑囚の回想  ジャン・マルテーユ/木崎 喜代治 訳
■ 岡本一平漫画漫文集  清水 勲 編
■ クセノフォーン  ソークラテースの 思い出  佐々木 理 訳
■ 怒りについて  他一篇  セネカ/茂手木 元蔵 訳
■ スピノザ 知性改善論  スピノザ/畠中 尚志 訳
■ ラモーの甥  ディドロ/本田 喜代治,平岡 昇 訳
■ 天才の心理学  E.クレッチュマー/内村 祐之 訳
■ ヴィーコ  学問の方法   上村 忠男,佐々木 力 訳
■ フランス二月革命の日々― トクヴィル回想録  トクヴィル/喜安 朗 訳
■ 近代国家における自由  H.J.ラスキ/飯坂 良明 訳
■ 宗教生活の原初形態(全2冊)  デュルケム/古野 清人 訳
■ マッカーシズム  ロービア/宮地 健次郎 訳
以上
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2005年07月14日

少年カメラクラブの時間(藤田一咲)

少年カメラクラブの時間エイ文庫の新刊「少年カメラクラブの時間」(藤田一咲)を読む。
「写真の時間」シリーズも第6作。いきなり日光写真か〜。これは懐かしい。子供の頃,よく遊んだからね。おじいさんがカメラ好きだったから,昔のわが家にも何台かカメラが転がっていて,そのひとつを小学校の遠足に持って行って友達や先生を撮ったりしたのだ(昭和40年頃)。モノクロの写真は,いまでも結構鮮明に残っている。
本書のメインはオモカメ。おもしろカメラ&おもちゃカメラ。オトナでもオモカメを持てばみなカメラ小僧に逆戻りだ。ピンホールカメラ,ホルガ,ポラロイド,ハーフカメラなどなど物欲をくすぐられるものがいっぱいだが,デジカメに鞍替えしたんだから,少々我慢と我が身に言い聞かせる。
自ら脱力写真と呼ぶ著者の緩めで暖かい写真も楽しい。
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2005年07月13日

韓国の「昭和」を歩く(鄭銀淑)

韓国の「昭和」を歩く日韓併合から95年。韓国には今でも日本統治時代の建物が残っている。終戦と共に破壊されたものも多いが,米軍を通じて払い下げられ,普通の韓国人が生活の場としているところも少なくない。
日本が韓国に残したのは,建物だけではなく,地下鉄,街路,港などいろいろあり,もちろん年配の人は,子供の頃,日本語での教育を受けている。
祥伝社新書「韓国の「昭和」を歩く」(鄭 銀淑)は,若い韓国人の著者が,これら残された「昭和」(明治,大正も含まれるが)を求めて,各地を巡り,地元の人々の思い出話を聞いたもの。
日韓の歴史に突っ込んだ話ではなく,ガイドブックとして使えるほど地理的に詳しいものでもないので,やや中途半端な感じはするが,戦後生まれの日本人にとって「未知の世界」を知る手がかりにはなる。
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2005年07月11日

「旧字力,旧仮名力」(青木逸平)

旧字力、旧仮名力NHK生活人新書の新刊「旧字力,旧仮名力」(青木逸平)を読む。
ここのところ岩波文庫もすっかり新字に切り替わってしまい,旧字に接する機会が希になってしまった。本書の著者は,私と同世代の編集者。ということは,旧字・旧仮名には縁のない学校生活を送ったはずで,本好きであったとしても,旧字・旧仮名については,本を読む上ではあまり抵抗無く読める,せいぜい,雰囲気があって嬉しいかなぁといったところが普通のセンスであろう。
しかし,表記にこだわる著者は本書で,「旧字力」と題し,なぜ旧字と新字があるのか?,新字のなくしたもの,旧字の問題点,人名用漢字が生みだした新字と旧字,書き換え字について,新字体のようなウソ字の氾濫−拡張新字体,平成16年の人名用漢字追加について,など旧字というより新字の抱える問題を中心に,わかりやすく解説。これまで何となく旧字に接していた人も,そういう仕組みだったのか,とあらためて参考になるところが多い。
第2章では,同様に「旧仮名力」として,旧仮名遣いと新仮名遣いの違いを解説。著者曰く『旧字旧仮名は手書きでのアプローチをお勧めします。漢字の字源を体得し,旧仮名遣いはあなたの文体を豊かなものにするでしょう。そして,新字新仮名が断ち切った,過去の日本語と文化との絆をよみがえらせてくれるはずです。』
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2005年07月08日

書店様へのお願い・・・帯をとって!

隣りのランドセル岩波書店のホームページの編集部だよりっていうのは,時々読んでいますよね?
かのフランス書院にも編集部発最新情報っていうのがあるのですが,そこに面白いことが書いてありました。
6月刊行された「美少女文庫」は,Legend〜聖杯の女騎士,隣りのランドセル,いもうとウエイトレスの3点だそうで,それはよいのですが・・・
『編集担当Mです。ライバル某社の人員が10名になりました・・・。一方,あたしゃ,Xコミックスの進行も管理しております・・・。そのうえ,なぜか,秋葉原の書店営業も兼ねております・・・。咳をしても一人 by 種田山頭火』
『書店様へのおねがい・・・今月刊行の『隣りのランドセル』ですが,帯をとったほうが目立つかもしれません。某秋葉原のあるお店では,それで売り上げが伸びているということです・・・(というか,しくじったぁ! 帯巻いたら、このデザインにした意味ないじゃん) どうかよろしくお願いします』
陰ながら応援していますよ。
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2005年07月07日

村上春樹訳「ジャズ・アネクドーツ」(ビル クロウ)

ジャズ・アネクドーツ新潮文庫から「ジャズ・アネクドーツ」(ビル クロウ)が出た。
自伝「さよならバードランド−あるジャズ・ミュージシャンの回想」に続く,村上春樹訳文庫版クロウの2冊目。もっともこちらの方が先に書かれたもの。
自伝も楽しかったが,ジャズ・ベーシストのクロウは,作家としてなかなか達者で,たくさんの往年の名プレーヤーの楽屋話,裏話を面白おかしく描いており,それを村上春樹がノリのいい訳で引き立てる。
ルイ・アームストロング,マイルズ・デイヴィス,デューク・エリントンなどのミュージシャンはもちろん,名物マネージャーやエージェント,アレンジャーまで登場しての大騒ぎ。ケンカやクスリばかりでなく,ときには人情味ある逸話にホロリとさせられる。
さすがにクロウらしく楽器や奏法など,音楽に関する話題も豊富で,ジャズファンならずとも大いに勉強になり楽しめる本。
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2005年07月06日

クロネコヤマトのブックサービス

クロネコヤマトのブックサービスが初の赤字決算となり,7月1日より料金が改定となった。
新料金は,送料全国一律300円(税込)で,1回の注文金額が1500円(税込)以上の場合に送料無料(1500円以上無料はAmazon,bk1と同じ,bk1は1500円以下送料250円)。代金引換決済の場合は,代引手数料200円(税込)となる。
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2005年07月05日

サン・テグジュペリ「星の王子さま」

サン・テグジュペリ「星の王子さま」。著作権・翻訳出版権切れのため,今年続々と新訳が出ている。
 「星の王子さま」は1943年に出版され,53年内藤濯訳が岩波少年文庫に入り親しまれてきた。すでに日本での著作権保護期間50年を経過しているが,第2次世界大戦中に著作権が機能しなかった期間が「戦時加算」として加わるなどして10年以上延びたとのこと。
新訳は,6月の論創社,宝島社,中央公論新社に続いて,8月には集英社が出版予定。
問題は,いずれの新訳も題名に「星の王子さま」を使っていること。これは,故内藤氏のアイデアだと岩波書店や内藤さんの長男初穂さんが反発しているのだ。
朝日新聞によると,岩波書店は新訳本を出した論創社に対し,本の扉裏やあとがきに「星の王子さま」の書名は岩波版の翻訳者の内藤濯氏の考案であることを,重版分から明示することなどを求める要望書を出したとのこと。
ちなみに著作権法によると,タイトル(題号)は「思想又は感情の創作的表現」である「著作物」にはあたらないため,著作権による保護は与えられないと考えられている。よって岩波書店の主張も法的なものというより先人の功績に敬意を表して欲しいということなのだろうが,そうであるなら,古くから邦訳のある著名な翻訳書の大部分がそれにあたりそうだ。
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2005年07月04日

「弁論家について(下)」(キケロー)

弁論家について (下)岩波文庫の新刊「弁論家について(下)」(キケロー)を読みました。
本巻ではまず,弁論術における「ユーモア」についての対話があります。気の利いた言い回しや,引用法など,興味深い話はあるのですが,そもそもギリシャ語の例文を引いてきているわけですから,日本語訳で読んでもピンとこないのは致し方ないところ。
続いて,適切な構文,リズム,比喩など,実践的な弁論術の講義となります。よくよく読めば,至極もっともなことを言っているな,と思えるところもあるのですが,なんといっても難関は,日本語訳の難しさで,
『このとき,この上ない賢者ならみなそうであるのをしばしばわたしはこの目で見て知っているように,クラッススもまた,常よりは入念な準備をした上で何かを語れば,かならずと言っていいほど,かつてこれ以上見事な弁論を行ったことがないという印象を与えずにはおかなかった人であったとはいえ,当時万人の一致して評価したところ,他のすべての人を常に凌駕してきたそのクラッススが,あの日は,自身で自身を凌駕したと思われる,それほどの見事な弁論を行ったということであった。』
私の頭が悪いんでしょうが,こういう文章が延々と続くので些か参りました。
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2005年06月30日

光文社江戸川乱歩全集「わが夢と真実」

江戸川乱歩全集 第30巻 わが夢と真実なかなか出ないので,気を揉んでいた光文社文庫江戸川乱歩全集の新刊,第30巻「わが夢と真実」を読む。最終巻だが,まだ最終配本ではない(第22回配本)。
前半は,「わが夢と真実」。乱歩が長年にわたって,さまざまな雑誌や新聞に寄稿したもののうち,生い立ちに関する記事を,誕生から現在までの順に,自らまとめたもの。掲載記事をすべて収集していた乱歩ならではの企画。
後半は,「海外探偵小説作家と作品」。早川ポケミスの解説を担当(昭和28〜30年の3年間で62冊)執筆していた乱歩が,自分より適任者がいるのだが・・・といいつつも,博識ぶりを十分に発揮し,91名に及ぶ作家を無味乾燥にならず個性的な紹介をしていて楽しめる。当時の我が国における探偵小説の嗜好も興味深い。
乱歩のふるさと 名張市
※関連資料が豊富な乱歩の世界
江戸川乱歩の草稿はいかが
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2005年06月28日

100冊の文庫フェア

夏になると文庫フェアっていうのをよくやりますね。私には,在庫一掃フェアとしか思えないのですが,帯を替えて,書店の場所取り合戦・・・ということで業界的には,熱い戦いがあるのでしょうね。
『この季節,文庫担当は大変です。角川書店と集英社と新潮社がこぞって,100冊の文庫フェアをやるからです。』というのは,書店員である「のべるのぶろぐ」の管理人さん。
ちなみに,ゲーマーズはフェアだらけ。そのなかで,「閃光!電撃文庫フェア」っていうのを6月10日からやっています。期間中に電撃文庫を買うと特製しおりが手に入るというもの。しおりの絵柄は電撃文庫6月新刊12タイトルぶんがあり,そのうちランダムで1種類をプレゼント。栞ファンのかたはどうぞ。・・・ゲーマーズのポイントカードは使えるのかいな。
posted by 南野靖一郎 at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2005年