2008年08月20日

星界の報告  他一篇(ガリレオ・ガリレイ)

今月の重版再開のうち,「星界の報告  他一篇」(ガリレオ・ガリレイ 1976年初版)は,1610年,ガリレオが30倍の望遠鏡で月面や木星の惑星を観察した際の歴史的な記録で,何度読んでもワクワクする本ですが,前回の重版から3年経ってもいないんだから,常備書目にしていればいいのに。最近は相当在庫を減らしているんですかね。
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2008年08月19日

セビーリャの理髪師(ボーマルシェ)

セビーリャの理髪師 (岩波文庫)岩波文庫の新刊「セビーリャの理髪師」(ボーマルシェ,鈴木康司訳)を読む。岩波文庫としては,昭和13年刊の「セヴィラの理髪師」(進藤誠一訳)以来,久々の新訳。
ロッシーニのオペラでも有名な作品。作者の生涯は訳者解説に詳しいが,パリの時計職人の親方の息子として生まれ,王室御用職人として宮廷に仕えたボーマルシェは,持ち前の美貌と才気により王女を始めとする女性たちに大人気となり,官吏の未亡人をものにし,官位を買取り,貴族に叙せられる。その後,フランス王室のスキャンダルをもみ消すためにヨーロッパを駆け回り,アメリカ独立戦争が始まると,武器調達のために暗躍。当然,多くの敵もいて,常に訴訟と裁判に明け暮れた人生だった。
「セビーリャの理髪師」を題材にしたオペラは,ロッシーニ以外にも10作以上あり,当時の人気を伺わせる。若い娘ロジーナの後見人バルトロが,その立場を利用し,強引にロジーナと結婚しようとするものの,ロジーナに恋するアルマヴィーヴァ伯爵が身分を隠し,セビリアの理髪師フィガロの助けを得て,なんとかそれを妨害し,ついにロジーナを射止めるというお話し。
オペラで十分承知しているという方でも,本書の解説は一読されたし。
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2008年08月18日

岩波文庫8月の新刊

今月の岩波文庫新刊(8/19発売)は,
■江戸川乱歩短篇集(千葉俊二編)
■芸術におけるわが生涯(下)(スタニスラフスキー/蔵原惟人,江川卓訳)
■立原道造・堀辰雄翻訳集
■恋愛指南(オウィディウス/沓掛良彦訳)
の4点。
「立原道造・堀辰雄翻訳集」は,リルケ,シュトルム,アポリネエルなど,両氏が自ら愛する作家の作品を翻訳したもの。立原道造については,学生時代から全集などで詩はもとより,日記や手紙まで読んできましたが,こうして,縁のある堀辰雄とともに一冊に纏められるというのは,嬉しいですね。
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シェイクスピア物語(ラム)

シェイクスピア物語 上 (1) (岩波文庫 赤 223-2)岩波文庫の新刊「シェイクスピア物語」(上・下)は,シェイクスピアの生涯を描いたものではなく,文豪チャールズ・ラム,メアリ・ラム姉弟が,若い人たちのために,シェイクスピアの戯曲38篇のなかから20編を選んで,平易な文章で物語化したものです。
収録されているのは,あらし,真夏の夜の夢,冬物語,から騒ぎ,お気に召すまま,ベローナの二紳士,ベニスの商人,シンベリーン,リア王,マクベス,終わりよければすべてよし,じゃじゃ馬ならし,まちがいの喜劇,しっぺい返し,十二夜,アテネのタイモン,ロメオとジュリエット,ハムレット,オセロー,ペリクリーズ。
ラムのまえがきには,シェイクスピアの原文をなるべく取り入れて・・・といったことが書かれており,もちろん日本語訳ではそれが分からないものの,訳文自体はくだけすぎず,子供でも読むことができるよう工夫されていると思います。大人でも,シェイクスピアの作品の名前だけは知っているが,どんな話なんだろう?という方には,ぜひお薦めします。
※シェイクスピア物語は,岩波少年文庫から11編を抜粋したものも出ています。
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2008年08月17日

小学館の販売制度

産経新聞によると,小学館は11月から従来の委託販売制と責任販売制のいずれかを書店が自由に選択できる新しい販売方式をとるとのこと。
昨年の書籍,コミック,ムックを合わせた返品率は38・1%で,30%前後で推移していた30年ほど前に比べ増加が目立ち,返品本の約4分の1は廃棄処分されるため,損失は毎年約1700億円にも上るという。当然,委託販売制による返品が問題になるわけだが,責任販売制にすると注文は鈍る。人気の「ハリー・ポッター」シリーズなど特別で,返品を仕入れの5%までに制限している。
ちなみに,新販売制度では,委託販売の書店マージンは2割,責任販売では約3割。
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2008年08月15日

革の文庫カバー

7750.jpgAmazonから職場にたくさん本が届いているので,きょう帰りに読む本はどれにしようか・・・などと考えていたのですが,たまたまブックカバーがありません。そんなときは普通,薄手のコピー用紙か何かを適当に折って使うわけですが,ホントは格好いい革のカバーがあるといいですね。
それで,書店や文具店で文庫サイズのものを探しているのですが,なかなかアダルトでダンディな私!には,ぴったりきません・・・。
GANZO×趣味の文具箱のコラボで作られたコードバンのレザーカバーなど,贅沢でいいかなと思うのですが,28000円。ダンディだけど財布は空っぽの身には辛いところです。
以前,システム手帳を購入したCカンパニーは,値段も安く,造りも悪く無さそう。
まだ当分迷うことになるかしらね。
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2008年08月14日

「うつうつひでお日記」の文庫化

うつうつひでお日記」が文庫化されます(角川文庫8/22),
本書は,漫画家吾妻ひでお氏により,一連の鬱,アル中,失踪に至った裏事情を日記風に描いたもの,非常に怖い本でもありますが,本書を読んで吾妻氏に関心を持たれた方は,「逃亡日記」や「失踪日記」もぜひお読み下さい。
posted by 南野靖一郎 at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年08月10日

植草甚一 生誕百年関連フェア

ぼくの読書法 (植草甚一スクラップ・ブック)晶文社では,「植草甚一 生誕百年関連フェア」と題して,各地の書店で関連フェアを開催中。
植草甚一の本やグッズ,スクラップ・ブック全41巻など,最近書店で見かけないものも揃えるとのこと。東京では,書泉グランデ,三省堂神保町本店,丸善丸の内本店,八重洲ブックセンター本店,銀座教文館,ジュンク堂書店新宿店,紀伊國屋新宿本店など大手書店で実施中です。
私も一時期,スクラップ・ブックのシリーズを次々と買っていました。いまでは,あまり手にすることも無くなってしまいましたが,100年記念とのことで,ポツポツと懐かしい気持ちで読んでいます。
posted by 南野靖一郎 at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年08月09日

マックの値上げ

日本マクドナルドホールディングスは,全国のマクドナルドで20日から商品価格の改定を行うと発表しました。
私はハンバーガーはあまり食べないんですが,100円コーヒーはよく飲み,休憩所かわりに使っているので,余計な小銭のいる今回の120円への値上げは面倒ですね。実際,マックのコーヒーは値段の割に旨いと思うんですよ。少なくともシアトル系の薄いコーヒーよりは,口に合います。
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2008年08月03日

芸術におけるわが生涯(スタニスラフスキー)

芸術におけるわが生涯 上 (1) (岩波文庫 赤 629-1)私はサーカスが好きで,とくに空中ブランコが大好き。先日もまた,ボリショイサーカスを見に行ってきました。もっとも,私はただ口をぽかーんとあけて,眺めているだけですが,最近,岩波文庫から出た,モスクワ生まれの演出家,スタニスラフスキーの自叙伝「芸術におけるわが生涯」を読むと,彼がサーカスやオペラ,バレエなどに親しんだ子供の頃から,その観察力の鋭さ,精緻さは,既に充分発揮されていたという感じを受けました。
本書は,旧岩波文庫本(3巻本)で親しく,「はしがき」によると,旧本は江川卓が全文を翻訳し,蔵原惟人がそれに手を入れて,出版の都合で蔵原訳として出されたとのこと。その後,改訳して単行本として出されたときに,両者の共訳となり,今回はその文庫化となります。
幼少期はもとより,演劇学校時代や駆け出しの俳優だった頃の思い出話が面白く,演劇に日頃親しみの無い人でも,一読の価値があります。
※正確には,岩波文庫のスタニスラフスキー「芸術におけるわが生涯」は今回が3度目の岩波文庫入り。最初が島田謹二訳「スタニスラフスキー自伝」(1932年)。ただし,上巻のみ。2度目は,生前最後のロシア語版をもとにした蔵原惟人訳「芸術におけるわが生涯」(全3巻,1953〜56年)。その後,1983年に単行本として出た蔵原惟人・江川卓訳(上下2巻)を今回,岩波文庫に収録,となります。
posted by 南野靖一郎 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年08月01日

マガジンハウス文庫創刊

マガジンハウス文庫が,9月に創刊される。最初は,「ブスの瞳に恋してる」( 鈴木おさむ),「もったいない」(プラネット・リンク),「中山式「いいこと日記」をつけよう!」(中山庸子)の3点が10日刊。その後は不定期刊となるらしい。
だけど全然宣伝してなくない?
posted by 南野靖一郎 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年07月23日

岩波新書 創刊70周年記念復刊

以前アンケートをとっていた岩波新書創刊70周年記念復刊ですが,復刊書目は以下の通り決まりました。たしかに良い題目が並んでいるとは思いますけれど,これをあらためて買う人がいるとすれば,どんな人なのか???よく分かりません。私の場合,ルポルタージュ 台風十三号始末記を,この機会に読んでみたいと思っています。
◇ 奉天三十年(上・下) クリスティー/矢内原忠雄 訳【1938年初版】
◇ ドイツ戦歿学生の手紙 ヴィットコップ 編/高橋健二 訳【1938年初版】
◇ 日本の数学 小倉金之助【1940年初版】
◇ 伝 説 柳田国男【1940年初版】
◇ チベット 多田等観【1942年初版】
◇ 漢の武帝 吉川幸次郎【1949年初版】
◇ 孔 子 貝塚茂樹【1951年初版】
◇ モロッコ 山田吉彦【1951年初版】
◇ ルポルタージュ 台風十三号始末記 杉浦明平【1955年初版】
◇ 生物と無生物の間−ウイルスの話 川喜田愛郎【1956年初版】
◇ 日本国家の起源 井上光貞【1960年初版】
◇ 追われゆく坑夫たち 上野英信【1960年初版】
◇ 陶磁の道−東西文明の接点をたずねて 三上次男【1969年初版】
◇ エスプリとユーモア 河盛好蔵【1969年初版】
◇ 北米体験再考 鶴見俊輔【1971年初版】
◇ 近衛文麿−「運命」の政治家 岡 義武【1972年初版】
◇ 柿本人麻呂 北山茂夫【1973年初版】
◇ 知の旅への誘い 中村雄二郎・山口昌男【1981年初版】
◇ フルトヴェングラー 脇 圭平・芦津丈夫【1984年初版】
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2008年07月14日

2008年夏の一括重版

7月10日発売の岩波文庫2008年夏の一括重版は以下の通り。あ,「他では読めない」というのを入れないと。
■ 王朝物語秀歌選(全2冊)  樋口 芳麻呂 校注
■ 江戸怪談集(全3冊)  高田 衛 編・校注
■ 極楽とんぼ 他一篇  里見 〓(サトミ トン)
■ 美しき町・西班牙犬の家 他六篇  佐藤 春夫/池内 紀 編
■ 三好達治詩集 桑原 武夫,大槻 鉄男 選
■ 新編 思い出す人々  内田 魯庵/紅野 敏郎 編
■ 露伴随筆集(全2冊) 寺田 透 編
■ タゴール詩集― (ギーターンジャリ)   タゴール/渡辺 照宏 訳
■ 朝鮮短篇小説選(全2冊)  大村 益夫,長 璋吉,三枝 壽勝 編訳
■ モロー博士の島 他九篇  H.G. ウエルズ/橋本 槇矩,鈴木 万里 訳
■ ある婦人の肖像(全3冊)  ヘンリー・ジェイムズ/行方 昭夫 訳
■ ライン河幻想紀行  ユゴー/榊原 晃三 編訳
■ エピクロスの園  アナトール・ フランス/大塚 幸男 訳
■ ヴァレリー詩集  ポール・ヴァレリー/鈴木 信太郎 訳
■ ノディエ幻想短篇集 ノディエ/篠田 知和基 編訳
■ 釣魚雑筆 アクサーコフ/貝沼 一郎 訳
■ 兵士シュヴェイクの冒険(全4冊)  ハシェク/栗栖 継 訳
■ 明治東京下層生活誌  中川 清 編
■ 列子(全2冊)  小林 勝人 訳注
■ 市民の国について(全2冊) ヒューム/小松 茂夫 訳
■ 音楽家訪問― ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ   アラン/杉本 秀太郎 
■ プラトン入門  R.S.ブラック/内山 勝利 訳
■ ダーウィニズム論集  八杉 龍一 編訳
posted by 南野靖一郎 at 07:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年夏の一括重版

7月10日発売の岩波文庫2008年夏の一括重版は以下の通り。あ,「他では読めない」というのを入れないと。
■ 王朝物語秀歌選(全2冊)  樋口 芳麻呂 校注
■ 江戸怪談集(全3冊)  高田 衛 編・校注
■ 極楽とんぼ 他一篇  里見 〓(サトミ トン)
■ 美しき町・西班牙犬の家 他六篇  佐藤 春夫/池内 紀 編
■ 三好達治詩集 桑原 武夫,大槻 鉄男 選
■ 新編 思い出す人々  内田 魯庵/紅野 敏郎 編
■ 露伴随筆集(全2冊) 寺田 透 編
■ タゴール詩集― (ギーターンジャリ)   タゴール/渡辺 照宏 訳
■ 朝鮮短篇小説選(全2冊)  大村 益夫,長 璋吉,三枝 壽勝 編訳
■ モロー博士の島 他九篇  H.G. ウエルズ/橋本 槇矩,鈴木 万里 訳
■ ある婦人の肖像(全3冊)  ヘンリー・ジェイムズ/行方 昭夫 訳
■ ライン河幻想紀行  ユゴー/榊原 晃三 編訳
■ エピクロスの園  アナトール・ フランス/大塚 幸男 訳
■ ヴァレリー詩集  ポール・ヴァレリー/鈴木 信太郎 訳
■ ノディエ幻想短篇集 ノディエ/篠田 知和基 編訳
■ 釣魚雑筆 アクサーコフ/貝沼 一郎 訳
■ 兵士シュヴェイクの冒険(全4冊)  ハシェク/栗栖 継 訳
■ 明治東京下層生活誌  中川 清 編
■ 列子(全2冊)  小林 勝人 訳注
■ 市民の国について(全2冊) ヒューム/小松 茂夫 訳
■ 音楽家訪問― ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ   アラン/杉本 秀太郎 
■ プラトン入門  R.S.ブラック/内山 勝利 訳
■ ダーウィニズム論集  八杉 龍一 編訳
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2008年07月12日

小学館101新書シリーズの創刊

新文化紙によると,小学館が10月1日に「101新書」シリーズを創刊する。最初は6〜8点で,価格帯は700〜800円。以降,隔月刊で毎回3〜4点を刊行予定とのこと。
新書編集部は設けず,各編集部からのボトムアップ型で発刊する。シリーズ名の101は「ミリオンの上を目指す」「多くの社員が関わる」の意味らしい。
posted by 南野靖一郎 at 06:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年07月10日

7月10日は岩波文庫創刊81周年

岩波文庫が創刊81周年を迎えた。岩波書店によると,今月の新刊を加えて刊行点数は合計5484冊。
ちなみに,20年ほど前までカバーとしてかけられていた半透明の薄い紙,これは岩波文庫の特注品で,商品名「GP(ゴールド・ピジョン)グラシン」というとのこと。
posted by 南野靖一郎 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年07月03日

ダンヒルの限定パイプ

何でも限定品に弱い私ですが,最近気に入っているパイプに,ダンヒルのアーミーブッシュのセットがあります。
国内で購入すると10万円オーバーですが,海外通販で買えば若干安くなります。本体はシェル・ブライヤーの♯4ですから,扱いやすいサイズ。何よりアーミーブッシュの取扱のしやすさと,コンパクトにまとまる専用ケースが格好いいです。付属のタンパーも,さすがに安っぽくなく重量感があって,使いやすいもの。このセットとライターさえあれば,シガーバーでカッコつけて吸うときでもOKですね。私はアーミーブッシュだと,インナーパイプを付ける方が好みです。
posted by 南野靖一郎 at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年07月01日

仕掛販売

償い (幻冬舎文庫)文化通信に「幻冬舎文庫「償い」57万部。書店での仕掛販売で復活」との記事が。
仕掛販売とは何ぞや?という方には,こちらのブログにわかりやすい記事があります。
それによると,『文庫本で発売されたのが5年前で,仕掛けを始めたのが年明けからだと思います。出版社に注文して帯付きで入荷するんですが,売り切れる前に次のを注文すると帯の表示が変わるのが早くてびっくりでした。記憶している限りでも最初は7万部突破だったのが,2月には12万部,3月20万部,4月30万部を超え,あっという間に45万部を超えました。今でも某大手書店の週間ランク5位に入っているおどろきの本です。店頭で大宣伝していれば買ってしまいますよね。』
ようは書店における宣伝力で売れた本ということです。
posted by 南野靖一郎 at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月28日

生命とは何か(シュレーディンガー)

岩波文庫に収録された「生命とは何か」(シュレーディンガー)は,ながらく岩波新書青版として親しまれてきたもの。文庫化されるにあたり,訳者の一人鎮目恭夫氏によるあとがきが追加されました。このあとがきはちょっと風変わりなものであり,新書版を持っている方も,書店でめくってみて下さい。
私は本書を学生時代に新書で読み,今回あらためて新鮮な気持ちで再読したわけですが,中学生,高校生でも,シュレーディンガーの提起する問題には興味をもてるでしょうし,多くの物理学者,生物学者が本書に触発されて研究者の道を選んだという話を聞けば,若い人にこそ薦めたい本ということになりますね。もちろん,私のような物理や生物に縁のない頭のかたい中年男でも読み通せます。
シュレーディンガーは初めに,原子はなぜ小さいのか,逆に言えば我々生物がなぜ原子に比べてこんなに大きくなければならないのか,と問います。そして一方では,遺伝物質は極小で原子自体の激しい運動を無視できないと思えるのに,実際にはその形質を受け継いでいくだけの永続性を持っているのはなぜか。エントロピーが増大しつづけると死に至る。だから生物は生命を維持するために「負のエントロピー」を食べている。負のエントロピーとは何か? 次々と新しい世界が開けていきます。
おそらく本書は読みやすさの奥に,深い謎を潜めているのでしょう。専門家以外そこまで踏み込めないとしても,生命の謎に関心がある人にとっては手に取るべき本だと思います。
posted by 南野靖一郎 at 12:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月23日

西本智実とモンテカルロ・フィル

ドヴォルザーク:交響曲第9番先週,話題の女性指揮者,西本智実とモンテカルロ・フィルのコンサートに行ってきました。
これまで女性指揮者というと,どうしても実力云々以前に違和感があり,馴染めなかったのですが,西本さんはそれを全く感じさせず,若々しい振りで,なかなか好感が持てました。それにも増して好感,というかビックリしたのは,オケがラテン系の美男美女ばかりだったこと。ホールのせいもあって,あまり豊かな響きというわけには行きませんでしたが,指揮者,オケともども見た目では第一級であることは,間違いありません。
posted by 南野靖一郎 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年