2008年06月22日

岩波文庫 今月の重版

久しぶりに本棚の整理ということで,文庫本200冊ほどをブックオフに送りました。段ボール箱に詰めておくだけで,発送票も要らず,宅配業者が取りに来るだけなので,手間がかからないのは良いのですが,当然買取価格もそれなり(もっとも岩波文庫は出したことがないけれど)。帯付き美本でも,旬の物ではない文庫など2〜30円程度です。
まあ,スペースが空いたといっても雀の涙ほどで,相変わらず書棚からは文庫本があふれているわけですが,一応,不要な本は処分するという姿勢だけでも見せないと。しかし,本好きな人にとって,世の中に不要な本などありますかね。
今月の岩波文庫の重版は,
・政談(荻生徂来)
林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里(立松和平編)
・黒人のたましい(デュボイス)
・三人の女・黒つぐみ(ムージル)
パロマー(カルヴィーノ)
と,なかなか面白い作品が多いので,この機会に手に入れてはいかがですか。
posted by 南野靖一郎 at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月20日

昨年度の販売部数

「図書」によると,昨年度に刊行された岩波文庫(48点),新書(58点)のうち,販売部数ベストテンは,以下の通り。「五足の靴」は,明治40年,与謝野鉄幹,白秋,杢太郎,吉井 勇,平野万里の5人が九州西部を旅した際に新聞に連載された紀行文。
ちなみに,天草には2002年,「五足のくつ」という高級温泉旅館ができました。
【文庫】
・五足の靴
・雇用,利子および貨幣の一般理論(上)
・尾崎放哉句集
・温泉めぐり
・岡本綺堂随筆集
・日本の酒
・定本育児の百科(上)
・伽藍が白かったとき
・雇用、利子および貨幣の一般理論(下)
・狐になった奥様
【新書】
・ルポ貧困大国アメリカ
・文章のみがき方
・満州事変から日中戦争へ
・四字熟語ひとくち話
・昭和天皇
・アジア・太平洋戦争
・大正デモクラシー
・英文の読み方
・少子社会日本
・占領と改革
posted by 南野靖一郎 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月12日

7月発売の注目文庫−今月買いそうな本

・岩波文庫07/16
  訳註聯珠詩格  柏木如亭
  シェイクスピア物語(下)  チャールズ・ラムほか
  ユリイカ  ポオ
  セビーリャの理髪師  ボーマルシェ
・講談社文芸文庫07/10
  『徒然草』を読む  杉本秀太郎
  インド酔夢行  田村隆一
漢字道楽 (講談社選書メチエ)・講談社学術文庫07/10
  ゴンチャローフ日本渡航記  I・A・ゴンチャローフ
  文化の型  R・ベネディクト
  江戸城 将軍家の生活  村井益男
  漢字道楽  阿辻哲次
  西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇  ティルベリのゲルウァシウス
・小学館文庫07/04
  おんなひとりの鉄道旅 東日本編  矢野直美
  おんなひとりの鉄道旅 西日本編  矢野直美
・ワニ文庫07/18
  本当は恐ろしいグリム童話Deluxe  桐生操
・PHP文庫07/01
  ガンダムMS(モビルスーツ)列伝  株式会社レッカ社
・エイ文庫07/10
  零戦の系譜図  野原茂
  ローカル魚でとれたてご飯(仮)  上村一真
・河出文庫07/04
  円朝(上)  小島政二郎
  円朝(下)  小島政二郎
  歌謡曲春夏秋冬  阿久悠
  現代語訳 雨月物語 春雨物語  上田秋成
・ソフィア文庫07/25
  旭山動物園12の物語  浜なつ子
・光文社古典新訳文庫07/10
  アンナ・カレーニナ(1)  トルストイ
  アンナ・カレーニナ(2)  トルストイ
・ちくま学芸文庫07/09
  国語辞典の名語釈  武藤康史
  決定的瞬間 暗号が世界を変えた  B・W・タックマン
  中世を旅する人びと ヨーロッパ庶民生活点描  阿部謹也
  世紀末芸術  高階秀爾
  ヨハネス・ケプラー 近代宇宙観の夜明け  アーサー・ケストラー
・ちくま文庫07/09
  徘徊老人の夏  種村季弘
  カフカ・セレクション(1)  F・カフカ
  もっと、狐の書評  山村修
  文藝怪談実話 文豪怪談傑作選・特別篇  東雅夫
  砂の審廷 小説東京裁判  松本清張
  ちくま日本文学19 永井荷風  永井荷風
  ちくま日本文学20  林芙美子  林芙美子
・中公文庫07/23
  新訳ゲリラ戦争 キューバ革命軍の戦略・戦術  チェ・ゲバラ
・朝日文庫07/04
  鉄道不思議読本  梅原淳
  死体は切なく語る  上野正彦
・宝島社文庫07/05
  ハリーポッターPERFECTBOOK  別冊宝島編集部
・宝島SUGOI文庫07/20
  渡部昇一 マンガ昭和史  渡辺昇一
  音楽誌が書かないJポップ批評 尾崎豊  別冊宝島編集部
posted by 南野靖一郎 at 18:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月11日

スタンダール「赤と黒」新訳をめぐって

光文社古典新訳文庫から昨年刊行された,スタンダール「赤と黒」新訳が,いろいろ話題となっていますね。
訳者の野崎 歓氏に対して,下川 茂氏が「前代未聞の欠陥翻訳で,日本におけるスタンダール受容史・研究史に載せることも憚られる駄本」,「訳し忘れ,改行の無視,原文にない改行,簡単な名詞の誤りといった,不注意による単純なミスから,単語・成句の意味の誤解,時制の理解不足によるものまで誤訳の種類も多種多様であり,まるで誤訳博覧会」と批判しているもの。
今年3月15日に第3刷が発行された際に19箇所が訂正されたことについても,改版ではなく初版第3刷としたことを隠蔽だと非難するなど,下川氏はなかなか意気盛んですが、光文社側は,「読者からの反応は好意的で,読みやすく瑞々しい新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いている。編集部としては些末な誤訳論争に与する気はまったくなく,異論があるならご自分で新訳をなさったらいかがか」とコメント。
まあ,一般読者にとっては,翻訳ならぬ翻案でも面白いものは面白いわけで,いっそのこと新刊「まんがで読破 赤と黒」(イースト・プレス文庫)でも読みましょうか。
posted by 南野靖一郎 at 12:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月10日

新ドメイン「.me」の申請受付

6月9日から,新ドメイン「.me」の申請受付が始まりました。
「.me」と言われてもピンときませんが,バルカン半島モンテネグロ(Montenegro)のドメインで,モンテネグロがセルビア・モンテネグロから2006年6月に独立したための措置。
ちなみに旧ユーゴスラビアのドメイン「.yu」は2009年9月までに廃止予定とのことで,国レベルのトップドメインの改廃というのは当然あり得ることですが,こういうことがあるとあらためて実感させられますね。
.meドメインは,特に登録制限が無く,期間中に同一文字列に対して複数の申請があった場合は,オークションにて決定されます。登録料2年間15,540円というのは結構な金額ですが,語呂の良いドメイン名には違いないので,よい名前を希望される方はお早めに。
posted by 南野靖一郎 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年06月01日

赤毛のアン(モンゴメリ)

アンのゆりかご 村岡花子の生涯モンゴメリ「赤毛のアン」が1908年6月に刊行されてからちょうど100年。22カ国語に翻訳され,我が国でもこれまで各社から文庫が刊行されています。
 1954年 村岡花子訳 新潮文庫
 1957年 中村佐喜子訳 角川文庫
 1973年 神山妙子訳 旺文社文庫
 1975年 猪熊葉子訳 講談社文庫(旧版)
 1992年 曾野綾子訳 河出文庫
 1999年 掛川恭子訳 講談社文庫
 2005年 松本侑子訳 集英社文庫
最初の翻訳文庫,村岡花子氏のシリーズを出した新潮社は,原文の省かれた部分を補完(孫の村岡美枝による)し,新しい表紙による新装版全10巻を今年2月から刊行しており,第1巻は重版を経て約8万5千部を発行,前年の約6倍のペースで売れているとのこと(産経新聞)。
ちなみに,村岡花子の書斎はそのままの形で「赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」として公開されています。村岡花子が悩んだタイトルについて,「窓辺の少女」「窓に寄る少女」「夢見る少女」などいろいろと考えた結果,当時大学生だった娘のみどりの「『赤毛のアン』がピッタリだわ」の意見に従ったと言われていますね。
posted by 南野靖一郎 at 04:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年05月30日

2008年岩波文庫フェア 名著名作再発見!

岩波書店では,「2008年岩波文庫フェア 名著名作再発見!」を,5月23日より全国の協力書店にて開催中。
現在,岩波文庫は,新訳,新校訂による主要書目の新版刊行と並行して,当面新版の予定のない書目についても,行間にゆとりを持たせ活字を大きくして版面をゆったり組み直すなど,より親しみやすく読みやすい文庫を目指して改版を進めています。
今回の「岩波文庫フェア」では,これらの書目と近年の新書目の中から選んだ65点70冊を「名著・名作再発見!―小さな一冊をたのしもう」と題してリストアップ。
『若い人たちには「岩波文庫」の楽しさを存分に味わっていただき,ご年配の方には,青春時代に読んだ名作を,もう一度,活字も大きくゆったりと組んだ「岩波文庫」で再読して頂きたい』とのこと。
posted by 南野靖一郎 at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年05月23日

横木安良夫流スナップショット

横木安良夫流スナップショット (えい文庫 169)エイ文庫の新刊「横木安良夫流スナップショット」を読む。
スナップショットというと,ブレッソンや木村伊兵衛を連想するのは旧世代(銀塩世代だろうか)。いまは,街中で勝手に人の写真を撮ると盗撮だ!と訴えられかねない時代だ。
本書は,プロ写真家である著者が学生時代から40年にわたり撮影したたくさんのスナップ作品とともに,スナップ写真の歴史や代表的な写真家,肖像権など撮影にまつわる問題点などについて,わかりやすく解説している。著者の肖像権に関する考えは,公衆の場で,撮影者自身の作品のための撮影であれば,被写体の了解を取る必要はなく,作品の自由な発表も許されると明確だ。
最後にノーファインダーや床置き撮り?など,撮影テクニックについても書かれているが, 本書の主眼は,最近腰が引けているジャーナリズムや写真家に対して,毅然とした態度で表現の自由を貫くべしという著者の主張だ。
posted by 南野靖一郎 at 12:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年05月18日

近代日本文学案内(十川信介)

近代日本文学案内 (岩波文庫 別冊 19)岩波文庫の新刊「近代日本文学案内」(十川信介)を読む。
そもそも,岩波文庫の別冊は,岩波文庫を読む上での分野別・テーマ別のガイドブック,アンソロジーまたはデータベースだったはずだが,本書は複数の著者による寄せ集めのガイドブックではなく,一つの作品,平易な研究書といえるので,単なるガイドブックだと思ってスルーされてしまったとしたら,残念。
近代文学作品を年代をおって一つの流れとして解説するのではなく,立身出世の欲望,別世界(他界・異界)の願望,交通機関・通信手段との関わり,という3つのテーマに沿ってまとめた本書は,著者が一種の旅案内というように,視点がなかなかユニークで,読み物として楽しめる。
十川先生は,1936年生まれの学習院大学名誉教授だが,学習院の学生によると,「明治・大正などの近代文学について説明してくれる授業だが,先生の話が脱線しやすく,また板書もしないため,ノートを取るのさえ難しい」とのこと。
posted by 南野靖一郎 at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年05月17日

じゃじゃ馬馴らし(シェイクスピア)

岩波文庫の新刊「じゃじゃ馬馴らし」(シェイクスピア)を読む。
シェイクスピア初期の傑作喜劇。手に負えない「じゃじゃ馬娘」を,毒をもって毒を制すとばかり,強引に手なずけるという,私にとって誠に羨ましいお話。400年前のお話ゆえ,洒落たやりとりが格別面白というわけではなく,今だったらカミサン連中から逆襲を食らうのが関の山だろうが,当時の亭主達も,こんな劇を見ながら溜飲を下げたのでしょうな。
しかし,この手のシェイクスピアの文庫の解説は,研究者である訳者の考証ばかりで,それは「読者」以外には意味があるのだろうけれど,面白くありませんね。
ちなみに,じゃじゃ馬馴らしは,旺文社文庫,新潮文庫,角川文庫から,いずれも1970代初めに刊行されている。
posted by 南野靖一郎 at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年05月08日

国語学原論 続篇(時枝誠記)

仕事帰りに銀座までぶらぶら歩き,着飾ったお姉様方を眺めつつ,一杯やって帰ろうとしら,どうも疲れが溜まっていたようで,気分がすぐれず,しばらく有楽町駅で岩波文庫の新刊「国語学原論 続篇」(時枝誠記)を読みながら休憩。
本書は先に岩波文庫から出た正篇に続く発展編。「本書は『国語学原論』正篇の後を継いでその発展的な諸問題を扱う。“言語過程説”の立場から,言語を人間生活全体の中で捉え,それとの交渉連関において考えようとした,新たな国語学の設計図とも言うべき書」という紹介文では,なんだかよくわからないが,芥川や漱石の小説などを例にとりつつ,「ことば」の役割について述べられており,私のような門外漢でも,最後まで読み通すことができた。
これについて参考となるサイトはないかと探してみたところ,「言葉 言葉 言葉」に,言葉に関するさまざまな話がまとめられており,面白かった。
posted by 南野靖一郎 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年05月03日

山猫(ランペドゥーサ)

山猫 イタリア語・完全復元版
明治期の翻訳というより翻案しかなかったような作品であれば,大仰に原典訳と有り難がってもいいのだろうが,たとえ重訳であっても過去に読みやすい訳が出ている場合,原典訳という謳い文句は,真面目だけれどつまらない訳,と警戒するのが普通だろう。
しかし,小林惺による原典訳,岩波文庫の新刊「山猫」(ランペドゥーサ)は,訳者が病床にあって本書を完成させ,この3月の刊行と同時に亡くなった,という事情を知らなかったとしても,たいへん読みやすく,素直に物語を楽しめる価値ある新訳だと思う(岩波によると,原稿の最終確認を終えた翌朝,他界したいう)。ちなみに,シチリア貴族であった著者ランペドゥーサ自身も1957年,生涯唯一の長篇小説である本書を完成させた直後,出版を待たずに亡くなっている。
ヴィスコンティの映画でも有名な「山猫」は,イタリアで最も親しまれている現代小説。19世紀後半,祖国統一戦争時代における貴族社会の凋落と市民階級の台頭を描いた,いわばイタリア版大河ドラマで,歴史的な興味はもちろん,色と欲をめぐる人間関係が面白く,400ページを一気に読まされてしまう。それは,時代の流れを正々堂々と受け止め,最期まで逞しい男らしさを失わなかった主人公,サリーナ公ドン・ファブリツィオの魅力によるところが大きい。ゴッド・ファーザーじゃないが,シチリア人の男気を感じる作品だ。
posted by 南野靖一郎 at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年04月21日

ブリタニキュス ベレニス(ラシーヌ)

ブリタニキュス,ベレニス (岩波文庫 赤 511-5)岩波文庫「ブリタニキュス ベレニス」(ラシーヌ)を読む。岩波文庫の「ブリタニキュス」は1949年,内藤濯訳が出て以来,およそ60年ぶりの改訳ですな。
ご存じ「ブリタニキュス」は,ラシーヌのローマ悲劇のひとつで,ネロ(ネロスと書かれるとちょっと調子が狂う)が,母アグリピーヌや妻オクタヴィーとの確執,愛人をめぐる嫉妬などから,政敵ブリタニキュスを殺害し,自ら狂気の道へ走るというもの。ブリタニキュスが殺されたあと,アグリピーヌは,いずれ私も殺すのだろうとネロに迫るが,事実,55年にブリタニキュス,59年に実母アグリピーヌ,62年に妻オクタヴィーをネロは殺害しているということで,これが虐殺者,暴君への第一歩だったわけだ。
本書では,ていねい,かつ膨大な訳注がつけられており,それをいちいち参照するのは大変。だが,ネロとアグリピーヌとの緊迫感のあるやりとりや,ブリタニキュスの愛人ジュニーをなんとかモノにしようとするネロの強引な口説き,腹心の部下ナルシスのあくどい仕業などは,ストーリーを追うだけでも充分楽しめる(劇作だから当たり前か)。
posted by 南野靖一郎 at 21:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年04月18日

岩波文庫の別冊

ここのところ,なかなか取っつきにくいものが多くて,机の横に積ん読状態だった岩波文庫ですが,4月の新刊はホッとしましたね。「じゃじゃ馬馴らし」(シェイクスピア),「リルケ詩抄」(茅野蕭々訳),「ハイラスとフィロナスの三つの対話」(バークリ),そして別冊19「近代日本文学案内」(十川信介)。
とりあえずこれまでの岩波文庫別冊を思い出してみると,
1 フランス文学案内 渡辺一夫・鈴木力衛 昭36 
2 ロシヤ文学案内 金子幸彦 昭36
3 ドイツ文学案内 手塚富雄・神品芳夫 昭38
4 ギリシア・ローマ古典文学案内 高津春繁・斎藤忍随 昭38 
5 ことばの花束 岩波文庫編集部編  昭59
6 ことばの贈物 岩波文庫編集部編 昭60
7 ことばの饗宴 岩波文庫編集部編 昭61
8 愛のことば 岩波文庫編集部編 平1
9 ポケットアンソロジー 恋愛について 中村真一郎編 平1
10 古典のことば−岩波文庫から 岩波文庫編集部編 平7
11 読書のすすめ 岩波文庫編集部編 平7
12 世界文学のすすめ 岩波文庫編集部編 平9
13 近代日本文学のすすめ 岩波文庫編集部編 平11
14 近代日本思想案内 鹿野政直 平11
15 読書のたのしみ 岩波文庫編集部編 平14
16 
17 読書という体験 岩波文庫編集部編 平19
18 岩波文庫の80年 岩波文庫編集部編 平19
19 近代日本文学案内  十川信介 平20
別冊0−1〜3 岩波文庫解説総目録 1927〜1996
ありゃ,別冊16がわからん・・・
posted by 南野靖一郎 at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年04月16日

言論・出版の自由(ミルトン)

言論・出版の自由 他一篇―アレオパジティカ (岩波文庫 赤 206-1)岩波文庫「言論・出版の自由」(ミルトン)を読む。
17世紀の詩人ミルトンは,「失楽園」の人だが,端正な容姿から受けるイメージとは違い,若い頃から,反王制,反教皇の立場で大いに発言し,財産没収や焚書などの厳しい処分も受けている。長老議会による検閲強化「許可なくして書物を印刷・翻刻・輸入することを禁ずる」に対する反論。当時は検閲により違反とされた書物は焼却され,著者は耳や鼻を削がれたというから,なかなか勇気の要ることではあるね。
本書の解説は,ミルトンの生涯や思想について,簡潔にわかりやすくまとめられているので,とても役に立った。
ちなみに「言論の自由」の旧訳(上野精一ほか訳)は,最初白帯(白181)でスタートし,その後赤帯(赤206−1)に変わった。tomiさんによると,「わたくし所蔵の本書は,番号新旧併用時代のもののようで,白い帯に小さく「赤206−1」その下に大きく「白181」と書いてあります(74年12刷)」とのこと。
posted by 南野靖一郎 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 2008年

2008年04月07日

岩波文庫の重版・改版

4月24日に10点12冊の岩波文庫が重版・改版される。これは昨年,創刊80年を期に読みやすい岩波文庫を目指した一環として始まったもの。今後も,基本書目を随時,重版・改版していくとのこと。
■檸檬・冬の日 他九篇 梶井基次郎
■アルプス登攀記(全2冊) ウィンパー/浦松佐美太郎訳
■フィガロの結婚 ボオマルシェエ/辰野 隆訳
■三銃士(全2冊) デュマ/生島遼一訳
■パリの憂愁 ボードレール/福永武彦訳
■地獄の季節 ランボオ/小林秀雄訳
■後世への最大遺物 デンマルク国の話 内村鑑三
■善の研究 西田幾多郎
■貧乏物語 河上 肇/大内兵衛解題
■海上の道 柳田国男
posted by 南野靖一郎 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年04月05日

パイプの本

パイプ本をもう一冊。ダンヒル著「パイプの本」(梅田晴夫訳)。
本訳書は71年(昭和46年)に読売新聞社から出たが,原著初版は1924年だから,ダンヒルが1907年にロンドンに煙草店を開き,高級煙草店として名声を得た時期だ。本書はハウツー本ではなく,もちろんダンヒルブランドのカタログでもなく,世界各地のパイプ(およびそれに類似した喫煙方法)の歴史を詳細に記述した研究書で,古代のパイプからインディアンパイプ,アジアのパイプ,アフリカのパイプ,そして現代のヨーロッパのブライヤーパイプまで,豊富な図面を用いてわかりやすく解説している。
まあ,世間一般とは逆かもしれないが,パイプ好きにとっては,ダンヒルと言えばまずパイプ煙草のブランドで,ついでそもそもの馬具屋,最後にファションブランドとしてのダンヒルということになるわけ。私はひねくれ者かつ貧乏なので,ダンヒルのパイプは敬して遠ざけるというスタンスだが,ダンヒルブランドの煙草そのものは常喫しているので,本書は一種のバイブルとして大事にしている。
シリウスたばこ店にも紹介があります。
posted by 南野靖一郎 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年03月30日

パイプ党入門

pipe20080330.jpg先週一週間,大阪に出張していました。
その間,「パイプ党入門」と「カラー版パイプ」という30年ほど前のパイプ本を持って行き,眺めていました(いずれも池田書店刊)。まあ,わかったことといえば,パイプの世界は,良くも悪くもこの30年間何も変わっていないということですな。これらは古いので,美醜の程度はあるでしょうが,古本価格500円から7000円まで,なんだかわからない値付けがされている本でもあります。
それでもパイプ愛好家にとっては基礎資料であることには違いなく,それというのも,シガーに関する本や雑誌は時々出るのですが,パイプに関する本など,今後も全く期待できないからなんですね。本書は,パイプの楽しみから始まり,構造や選び方,取扱方法やエチケット,世界の代表的なパイプやパイプ煙草の紹介など,基本的なところは押さえていて,初心者はもちろん,ベテランが往時を懐かしむのにも役立ちます。
pipe200803302.jpgPierre smokes every day.には,「パイプに足りないのはセクシー」という面白い記事があり,氏の言うオシャレでチョイ悪オヤジの嗜むシガーに対して,求道的,オタク的でお爺ちゃんの嗜むパイプという点には,残念ながら同意せざるを得ません。
ちなみに私は,ホテルでずっとTake It Easyを吸っていたので,部屋がすっかりケーキ屋もビックリの甘い香りになってしまいました。喫煙部屋とはいえ,おそらく消臭してくれたと思うのですが,手間をかけて申し訳ありませんでした。
posted by 南野靖一郎 at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年

2008年03月23日

マイ・フォト・デイズ(池田葉子)

マイ・フォト・デイズ (えい文庫 166)もう一点,エイ文庫の新刊「マイ・フォト・デイズ」(池田葉子)を読みました。
著者は高知のアマチュア写真家。といっても,写真家は何がアマチュアなのかハッキリしません。作品集まで出していてもアマチュアなんですね。本業主婦ってことなんですかね。
身の回りのものをポラロイドカメラやトイカメラを使って撮っており,そのボンヤリ具合がなかなか雰囲気があって,味のある写真になっています。デジカメでも加工すれば,それなりに真似出来そうですが,そこは気分の違いが作品の違いになるんでしょうな。
「とにかく写真の楽しさを伝えたい。フィルムでしかできないことや初心者なりの楽しみ方もあるのだから・・・」 添えられた文章にはフィルムカメラへのこだわりがあって,デジカメに行き詰まりを感じている人には,ひとつのヒントになる本ですね。
posted by 南野靖一郎 at 17:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 2008年

2008年03月22日

ずんちゃちゃカメラ節(蜂谷秀人)

ずんちゃちゃカメラ節 (えい文庫 165)エイ文庫の新刊「ずんちゃちゃカメラ節」(蜂谷秀人)を読む。
著者が長年追いかけているツールドフランスや,地元岡山の風景など,さまざまなフィルムカメラを駆使して撮った写真&エッセイ集。新聞出身のカメラマンらしく明快な写真が多いので,爽快感はあるが,撮影裏話的なネタが多いので,カメラに関する蘊蓄話を期待する向きには残念かも。
前著「僕とカメラの旅物語」については,ここを
ちなみに,創刊5周年を迎えたエイ文庫は,3月いっぱいフェアを実施中。初の目録を希望する方は,ホームページから申し込んでください。
posted by 南野靖一郎 at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年