思考の整理学(外山滋比古)

思考の整理学 (ちくま文庫)筑摩書房の文庫「思考の整理学」(外山滋比古)が売れてる。
もともと20年以上前に発行された本書、懐かしい本だと感じる諸兄も多いと思うが、ここのところ新聞の書籍広告欄等で、『東大・京大で一番売れた本』という宣伝文句をつけたところ、ブレイク。予備校でも有名な本になっているらしい。
本書は、発想は寝かせて発酵させる、情報をメタ化する、忘れてよいことは忘れる捨てる、とにかく書いてみる・・・などなど、思考を整理するための手法をまとめたもの。たしかに、学生向けの本としては有用だろうが、今更感はあるね。
外山 滋比古氏といえば、渡部昇一の「知的生活」などとともに、学生時代に読んだ「知的創造のヒント」や「読書の方法-未知を読む」(講談社現代新書)を思い出すが、その後、私自身は知的生活に見切りをつけたせいか、ずっとご無沙汰というか、少々胡散臭ささえ感じる始末。でも、この手の本は、学生時代に一度読んでおくとよいですよ。ひねくれた中年男が読む本じゃないですから。

コメント

  1.  この本、随分昔に読んだ記憶があります。
     その後えらく時間が経ってから大々的に取り上げられて、何故いまごろ、といぶかしく思ったものです。

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