瀧口修造1958——旅する眼差し
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慶應義塾大学アート・センター
慶應義塾大学出版会
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新文化紙ほかによると,日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会が主催する第44回造本装幀コンクールの表彰式が7月10日,東京・有明の東京ビッグサイトで行われた。
今回は応募作384点のなかから,文部科学大臣賞に「瀧口修造1958-旅する眼差し」(慶應義塾大学出版会),経済産業大臣賞に「溶游する都市-FLOW AND FUSION-」(MEM Inc.),東京都知事賞に「西洋美術書誌考」(東京大学出版会)が選出されたほか34点が入選作となった。
ちなみに,「瀧口修造1958」は,52,500円。以下,内容紹介….
本書は,1958年,瀧口修造がヨーロッパ滞在中に撮影した写真を中心に構成されている。1958 年5月,ヴェネツィア・ビエンナーレ代表としてヨーロッパに旅立ち,ヴェネツィア,パリなどヨーロッパ各地を周遊。スペインではサルバドール・ダリ邸でマルセル・デュシャンと邂逅し,戦前から交流を重ねたシュルレアリスムの指導者アンドレ・ブルトンとパリで会見を果たすまで,瀧口の旅は4ヶ月以上におよんだ。今回,遺された写真のなかから184点を収録。写真集に加えて,旅の写真一覧,瀧口綾子宛書簡集,解題,旅程を収録した「解説書」,また付録としてオリジナルプリント,「旅の手帖」と「絵葉書」のファクシミリなどをボックスに収め,旅人となった詩人の「眼差し」を克明に再現した。限定400部。