「最長片道切符の旅」取材ノート

「最長片道切符の旅」取材ノート (新潮文庫)
宮脇 俊三
新潮社
売り上げランキング: 30902

新潮文庫の新刊「最長片道切符の旅」取材ノート(宮脇俊三)を読む。

「時刻表2万キロ」とともに鉄道エッセイの名作として馴染み深い「最長片道切符の旅」の取材ノートを文庫化したもの。宮脇家で見つかったノートには、旅の途上での見聞や印象に残る出来事が詳しく書かれており、ほとんどこれだけでそのまま本になりそうなボリュームだが、当然ながら本編より著者の本音が伺えて面白い。著者手書きの地図も収録されている。

ちなみに1978年10月13日に広尾駅を出発し、13319.4キロにおよぶ最長片道切符(もちろん国鉄を利用して)のコースは、
第1日 広尾─帯広─富良野─旭川─遠軽
第2日 遠軽─北見─池田─釧路─厚岸─厚床
第3日 厚床─中標津─標茶─網走─中湧別─紋別
第4日 紋別─名寄─音威子府─浜頓別─南稚内
第5日 南稚内─幌延─留萠─深川─岩見沢─沼ノ端─札幌─小樽
第6日 小樽─倶知安─伊達紋別─函館~~青森─好摩
第7日 好摩─大館─弘前─深浦─東能代─秋田
第8日 秋田─鶴岡─坂町─米沢─横手
第9日 横手─大曲─盛岡─宮古─花巻─一ノ関─気仙沼
第10日 気仙沼─前谷地─石巻─仙台─郡山─平─水戸
第11日 水戸─安積永盛─小山─友部─我孫子
第12日 我孫子─成田─松岸─成東─大網─安房鴨川─千倉─千葉─西船橋
第13日 西船橋─新松戸─日暮里─尾久─赤羽─田端─新宿─吉祥寺
第14日 吉祥寺─西国分寺─南浦和─大宮─倉賀野─拝島─立川─登戸
第15日 登戸─尻手─浜川崎─鶴見─品川─代々木─神田─秋葉原─錦糸町─東京─小田原─沼津─御殿場─国府津─茅ケ崎─橋本─八王子
第16日 八王子─甲府─富士─掛川─遠江二俣─豊橋─飯田
第17日 飯田─辰野─小淵沢─小諸─高崎─小出
第18日 小出─会津若松─新津─新発田─新潟─柏崎─宮内─越後川口─十日町
第19日 十日町─豊野─直江津─糸魚川─松本─名古屋─亀山─津
第20日 津─多気─新宮─和歌山─高田─奈良─天王寺─大阪─京橋
第21日 京橋─木津─柘植─山科─近江塩津─米原─岐阜─高山
第22日 高山─富山─敦賀
第23日 敦賀─西舞鶴─宮津─豊岡─京都
第24日 京都─西明石─尼崎─谷川─加古川─姫路─東津山─鳥取─倉吉
第25日 倉吉─伯耆大山─備中神代─備後落合─宍道─江津
第26日 江津─三次─福山─倉敷─新見─津山─岡山
第27日 岡山─宇野~~高松─佐古─阿波池田─窪川─北宇和島
第28日 北宇和島─松山─堀江~~仁方─三原
第29日 三原─小郡─津和野─益田
第30日 益田─長門市─厚狭─門司─香椎─宇美─吉塚─飯塚─豊前川崎─後藤寺─新飯塚─直方─伊田─行橋─城野
第31日 城野─香春─添田─夜明─久留米─博多─平戸口─佐世保─諫早─佐賀
第32日 佐賀─瀬高─熊本─大分─宮崎─志布志
第33日 志布志─鹿屋─国分─都城─人吉─八代
第34日 (最終日)八代─川内─薩摩大口─栗野─隼人─西鹿児島─山川─枕崎
というものだった。