文庫にカバーをかけない理由

早稲田大学図書館で,文庫にカバーをかけない理由
『一般図書の文庫本につきましては当初全点カバーを糊付けしていました。ところが,カバーが薄い新潮文庫は使用されるうちに本体よりもカバーの痛みが激しく,かえって見苦しくなってしまいました。このため,94年秋から新潮文庫に限ってカバーをとりはずして整理することとしました。しかし,見直しをした結果,96年度から新規に受入をする文庫本・新書本は,新潮文庫を含めてすべてカバーを残し,ブッカーと呼ばれるビニールで覆うこととしました。この方法は長期にわたっての資料保存という点では不適当な方法ですが,一般図書の文庫本・新書本は短期の利用という限定がつけられると考えられますので,それらに限って実施することにしたものです。』