2011年7月の岩波文庫新刊(7/15発売)

7月の岩波文庫新刊は以下の5点。

お菓子とビール (岩波文庫)
モーム
岩波書店
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■お菓子とビール(モーム作/行方昭夫訳)
亡くなった文豪の伝記執筆を託された友人から、文豪の無名時代の情報提供を依頼された語り手の頭に蘇る、文豪と、そしてその最初の妻と過ごした日々の楽しい思い出。『人間の絆』『月と六ペンス』と並ぶモーム円熟期の代表作。1930年刊。

大学教育について (岩波文庫)
J.S.ミル
岩波書店
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■大学教育について(J.S.ミル/竹内一誠訳)
大学とは職業教育の場ではない。専門知識をよりよく使うためにも一般教養教育が必要である。文学、自然科学、社会科学、道徳教育・宗教、芸術など一般教養科目についての意義を述べ、真理に基づいて正しく行動する意志の涵養を説く。大学教育の原点と理念を謳う名高きセント・アンドルーズ大学名誉学長就任講演。

ニコライの日記(上)――ロシア人宣教師が生きた明治日本 (岩波文庫)
ニコライ・カサートキン
岩波書店
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■ニコライの日記(上)〔全3巻〕(中村健之介編訳)
文久元年(1861)、熱意を胸に、25歳のロシア人宣教師が函館に降り立った。以来50年、生涯伝道に奮闘したニコライ。その日記は、激動の時代状況、そこに生きる人々の生活や声を、豊かな感情と思考、卓抜な観察力で今に伝える貴重な記録。

白楽天詩選 (上) (岩波文庫)
白居易
岩波書店
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■白楽天詩選(上)〔全2巻〕(川合康三訳注)
白居易、字は楽天。位は人臣を極め、唐代の詩壇を席巻し、古来日本で最も愛誦された大詩人(772‐846)。世の不正を憤る諷諭詩、日々の幸せを慈しむ閑適詩、玄宗と楊貴妃の愛の賛歌「長恨歌」、名高い「琵琶行」等々、清新多彩な作を生涯に沿い精選。上巻には69首を収録。

花・死人に口なし 他7篇 (岩波文庫)
シュニッツラー
岩波書店
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■花・死人に口なし 他7篇(シュニッツラー作/番匠谷英一,山本有三訳)
19世紀ウィーンを体現する愛欲と情緒の作家シュニッツラー(1862‐1931)。彼は、愛し、悩み、裏切られ、死んでいく人間たちを倦むことなく描き続け、メランコリックな情調を漂わせて人生の儚さを強く印象づけた。表題作の他に、全9篇を収録。