大地震のこと

3月11日午後の大地震のとき、自分は東京の事務所にいた。これまでに体験したことのないような激しい揺れではあったけれど、周辺に大きな被害はなく、東北地方があのような大災害に見舞われることになるとは想像がつかなかった。

津波にしても普段の地震のときのように、警戒はするけれど実際の被害はそれほど出るとは考えていなかったし、原子力発電所も自動停止したとのことで、復旧には手間取るだろうがあまり深刻な事態になるとは思われなかった。

東京では電車が止まってしまったため、都内近郊に住む職員は徒歩で帰宅。自分は歩いては帰れないので、事務所で一晩過ごすこととなった。周辺のコンビニでもいち早く弁当がなくなってしまったため、食べられるものをかき集めてきて籠城状態。新橋のホテルも避難所として解放された。

結局、東海道線が動き始めたのは翌日の昼過ぎで、家に帰ったのは午後になってからだった。自宅はとくに被害もなく、ただ海沿いなので、引き続き津波警戒に注意しているくらい。やはり食料が問題で、スーパーやコンビニからはあっという間に消えてしまったので、しばらくは僅かな備蓄食料で過ごすことになりそうだ。