遅ればせながら「岩波新書の歴史」(鹿野政直)のご紹介。
岩波新書新赤版1000冊突破記念として,1938年~最新刊までの総目録を附した岩波新書史。ただし,本書は岩波書店による社史ではなく,現代思想史の研究者たる著者が『岩波新書という窓を通して,戦中戦後思想史を眺めたもの」である。
もちろん,既刊2500冊あまりの書誌データだけでなく,「新書」の誕生にまつわるエピソード,定価の変遷,昔の読者アンケートの結果など,興味深い情報も多い。各版の刊行の辞もまとめて収録されている。500ページを超える大部の書であるが,岩波ファン,新書ファンにはお薦め。
コメント
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普段は岩波新書読まない自分ですが
これは・・・何か読みたいかも。。。
分厚いですが900円ですから,資料として持っていてよいかと思います。これもよいですが,いつか全点解説目録も欲しいですね。