岩波書店からは,「クマのプーさん」関係の本がいろいろ出ていますが,先頃,ついに10月14日が「クマのプーさん原作デビューの日」に選定されたとのこと。「クマのプーさん」の誕生から80年が経ったわけです。
ちなみに,プーの誕生日は3つあると言われていて,「物語上の誕生日」(1921年8月21日),「原作の出版日」(1926年10月14日),「ディズニーくまのプーさんの誕生日」(1966年2月4日)となっています。
日本における「クマのプーさん」は,石井桃子訳が知られています。石井さんは1933年のクリスマス・イブに作家・犬養健氏の家で「プー横町にたった家」の原書と出会い,子供達に読みきかせました。その後,銀座の教文館で“Winnie-the-Pooh”を見つけ,訳しはじめ,1940年12月に岩波から刊行しましたが,その初版については,岩波書店の原本も紛失しているとのことです。また当時は,石井桃子訳の他に1941年刊行の「小熊のプー公」(松本恵子訳,新潮社)というものもありました。(英米児童文学年表による)
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深見と申します。先日、私もプ~さんが80歳だということを知って古い文庫を整理して探していたのですが、確かに第三期の新潮文庫に、「小熊のプー公」(1941/9)と「プー公横丁の家」(1942/5)が収められている事を知って驚きました。残念ながら、両方とも持っていませんでした。
こんにちは。その訳者の松本恵子さんは,戦前探偵小説なども書き,児童文学の翻訳もたくさんあるようです。子供の頃,読んだ本があるかもしれません。
http://homepage3.nifty.com/iwawi/dozou/kansou2/matukeik.htm