岩波文庫の80年

今月の新刊「岩波文庫の80年」(岩波文庫編集部)は,1927年7月の創刊から2006年12月までの岩波文庫刊行順全書目リストと索引.「ワイド版岩波文庫総目録」,「岩波文庫略年表」,「岩波文庫略史」,「岩波文庫論」(岩波茂雄),「岩波文庫の定価の基準の変遷」,「岩波文庫の整理番号について」等を収録した岩波文庫資料集。文庫ファンにとっては楽しみな本だ。
ちなみに創刊以来2006年12月までに刊行された岩波文庫総点数は5401冊とのこと。そもそも売価が安い文庫本ゆえ,お金の点では全点そろえるのも難しくないだろう。しかし,頻繁に復刊される本がある一方,戦前から一向に復刊,改版されないものも多い。他社の戦前版に比べれば残っている可能性は多いものの,戦後60年を過ぎて専門古書店でもなかなかお目にかかれない書目が増えてきた感じがする。
今回の資料集を眺めながら,自分の書棚を再点検してみようかと思う。こんな本が買ってあったのか・・・という意外な岩波文庫が出てくる可能性大。単に,ずぼらなせいかもしれないが。

コメント

  1.  『岩波文庫の80年』、早速買いました。あとは総目録を待つこととします。
     ところで、今回の各フェアに付いている帯、オレンジといい水色といい、何だか落ち着かないんですが。背の部分が無地だからでしょうか。講談社現代新書のようで、書棚に並べると違和感があります。

  2. Yossieさま
    我が家では,DSの新作ヨッシーが流行っていますよ。懐かしい感じでよいですね。帯は丁寧にとっているほうですか? 私は結構ずたずたにしてしまうので,あとになって,あ~あということが多いです。ずっと書店カバーをしておくのも難しいし。

  3.  ほのぼのとした返信、ありがとうございます。
     帯は、基本的には、購入したままの状態でとっています。この場合、帯の背の窓のようになっている所だけカバーが焼けてしまうというデメリットが生じますね。帯の破損を防ぐため、折って栞のように挟んで保存する(一部の古書店でしているように)という方法もありますが、「折る」という行為にはためらいがあります。
     リクエスト復刊や一括重版の帯は、付いていないと落ち着かないのですが(そのため、状態の良い帯つきの古書を見つけると重複買いをしてしまいます)、他のフェア、例えばこの前の「映画になった岩波文庫(でしたっけ?)」のような帯の場合、書店が帯を外してくれる時期が来るのを待っていたりしました。
     リクエスト復刊が平積みされているのを見るのは嬉しいのですが、隣の本に帯のオレンジ色が擦れて付いてしまっているのを見ると残念に思うようになったり、本に対しては随分と潔癖症になってしまいました(他の物事にはかなりずぼらですが)。
     

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