久しぶりのチョートク本。岩波書店の新刊「晴れたらライカ,雨ならデジカメ」を読みました。
フィルムの一眼レフからデジカメに乗り換えて以来,カメラ自体には何となく興味を失いつつあり,いざとなればケータイのカメラがあるからいいや・・・という安易なところに流されている私。だが,フィルムカメラは,こだわりのある若い人に人気が出つつあるとのことで,本書もあらためてフィルムカメラ(アナログカメラ)の楽しみを訴えるものとなっています。著者の言うところでは,デジタルカメラとアナログカメラの両立による「知的な映像ライフスタイル」の提唱,なんですな。
題名の「晴れたら・・・」は,(光の)悪条件に強いデジカメに対して,光を選ぶアナログカメラという意味のほか,「ハレの日」のカメラにはライカが相応しいという著者のこだわりでもあります。それぞれの長所短所はともかく,実際には,アナログとデジタルは自ずから使い分けされるのであって,理屈付けをする必要もないと思うのですが,ライカ好きにはどんな話題であっても嬉しいものなんでしょう。
実際に読みでがあるのはライカに関する部分で,ライカにフィルムを装填する行為はアートなのである,世界最初のライカUR Leicaをソルムスで手にとって分かったこと,ゴールドライカの「品格」,ソ連製ライカとレンズをもっと活用しよう,銀座八丁庵でのライカ道は茶道のお道具選びに通じる,デジカメは手帳代わり,ライカはアート指向,といったチョートク調は健在。「銀塩カメラの未来は案外に明るい」とまとめられています。
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