エイ文庫の新刊「120%オートハーフを楽しむ本」(Ryu Itsuki)を読みました。
そろそろデジタルカメラしか知らない世代が出てきそうな時代に,オートハーフとは・・・懐かしいですな。我が家にも1台残っていますし,ジーコジーコゼンマイを巻いてみたら,ちゃんと動くようです。いまでもモダンなスタイルに見えるオートハーフは時代を超えてカワイイヤツです。
そんな35mmフィルム1コマの半分を使うハーフカメラのロングセラー,リコーオートハーフは1962年生まれ。私の子供の頃は全盛期でした。なんといっても1本のフィルムでたくさん撮れるのが利点ですが,当時はまだフィルムが貴重だった時代の名残で,今のように高速連写などというわけにはいかず,72枚撮り終わる頃には1年経っていました,なんてことも。
本書は,オートハーフの歴史を中心に,開発者へのインタビュー,バリエーション紹介,取説の復刻,分解メンテナンスの手順,オリジナルな外装製作など,さまざまな楽しみ方を紹介しています。著者の作例も豊富に載っており,最近のフィルムを使った意外にシャープで鮮やかな写真を見ると,自分でももう一度撮ってみたいと思わされます。