著者番号Nの登場

岩波文庫3月の新刊をご覧になった方はお気づきの通り,ついにフランス文学(赤帯500番台)の著者番号がフラピエ「女生徒」
(赤599-1)で満席となり,新著者番号N501が登場した。

栄えある一番乗りは「フランス名詩選」….というのではちょっと盛り上がらないが,
とにかく現在の著者番号制をとるようになってから,初めての出来事である。

岩波の著者番号は,各ジャンル別に分かれており,現在のところ下の表のように割り振られている。これを見ると,
黄帯や緑帯では著者番号に余裕があるが,赤帯は各国別に99人分しか用意されていないので,
早晩満員になる可能性があるということがわかる。

(各ジャンルとも0番は欠番なので赤500は無い。ただし100番を超えて連番となっている黄帯,緑帯,青帯には黄100(鴨長明),
黄200(毛吹草),緑100(木下順二),青100(勝海舟)がある)

今回フランス文学が最初に埋まってしまったが,このほかでは,日本思想(残り4),イギリス文学(残り15)
あたりが残り少なくなっている。どちらにしても,当初の主旨であるはずの,
年代順著者番号制を崩してしまう今回のは,スッキリしないやり方ではある….。

 

最初 最後 ジャンル
999 日本古典文学
999 現代日本文学
99 東洋文学
101 199 ギリシャ・ラテン文学
201 299 イギリス文学
301 399 アメリカ文学
401 499 ドイツ文学
501 599 フランス文学
601 699 ロシア文学
701 799 南北ヨーロッパ文学ほか
199 日本思想
201 299 東洋思想
301 399 仏教
401 499 歴史・地理
501 599 音楽・美術
601 699 哲学
701 799 教育
801 899 宗教
901 999 自然科学
99 法律・政治
101 199 経済
201 299 社会