新潮文庫

 

新潮文庫は,一番歴史の古い文庫である。最初の刊行は1914年(大正3年)9月。これを含めて現在までに4度出されており,
1914年版は四六半裁(だいたいB7ぐらいで現在の文庫よりも小さめ;裁は代字),1928年版は新四六判(現在の文庫より縦長),
1933年版は菊判半裁(現在の文庫より少し大きめ),1947年版はA6(現在の文庫の大きさ)と,
新スタートのたびに判型が変化している。現在の新潮文庫は第4次の文庫で,戦前のものを絶版にしての再スタート。第1冊目は川端康成の
「雪国」だった。