太宰治の生誕100周年

走れメロス (SDP Bunko)6月19日は、太宰治の生誕100周年。今年は、太宰関係の文庫増刷が続いているという(読売新聞ほか)。
新潮文庫は、初期短編集「地図」を刊行したほか、計18タイトルを例年の4倍の50万部増刷。太宰の文庫本は、ちくま、文春、岩波、集英社、角川、光文社、PHP、河出、講談社(英語版)、新参のSDP(399円!)などを含め多数出ているが、全体で増刷は75万部を突破したとのこと。
集英社文庫は、「テニスの王子様」許斐剛のイラストを使った「走れメロス」を刊行。角川文庫は、太宰作品10冊の表紙を、写真家・梅佳代の写真に一新。帯には「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」という「津軽」の結びの一節を使っている。
長部日出雄氏は、「太宰はユーモアにあふれた“人を笑わせる作家”。若い人が読んでも意味が分からないところが一つもない文章と、文学性が両立している」と魅力を分析。

コメント

  1. 生誕100年ということで、岩波文庫の太宰の作品が、美装ケース入りでも刊行されるとのことです。太宰の作品は学生時代に読んでしまったので、これを機に少しずつ読み返していきたいです。
    余談ですが、角川文庫の太宰の作品のカバーに使われている写真ですが、私と同じ石川県出身の梅佳代さん撮影によるものです。地元の新聞では連載もしています。

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