ジョウゼフ・アンドルーズ(フィールディング)

ジョウゼフ・アンドルーズ〈上〉 (岩波文庫)岩波文庫「ジョウゼフ・アンドルーズ」(全2巻)を読む。
著者ヘンリー・フィールディングは,18世紀イギリスの作家。「トム・ジョーンズ」で知られ,イギリス小説の父と言われるが,作品としては,ほかに「シャメラ」,「ジョナサン・ワイルド」と「アミーリア」があるだけ。もともとフィールディングは劇作家であり,小説を書き始めたのは47年の生涯のうち,30代後半からだった。
本書は,フィールディング最初の長編小説で,副題に「he History of the Adventures of Joseph Andrews and of His Friend Mr. Abraham Adams」とあるように,奉公先の未亡人に言い寄られ,それを拒否したため屋敷を追放された若きアンドルーズと彼を助けるアダムス牧師の物語。健忘症の牧師のおかげで,妙なトラブルに巻き込まれながらも,最後はアンドルーズが相思相愛の幼なじみファニーと結ばれ大団円という英国流のユーモア小説だ。
訳は,岩波文庫「トム・ジョーンズ」ほかの翻訳でもおなじみ,亡き朱牟田夏雄氏で,全く古くさい感じがなく読みやすいもの。ただし,当時の読者にはすぐに理解されただろうライバルの作家作品に係わるパロディも,解説によって判るだけなので,この18世紀のユーモアをどれだけ楽しめるかというと,なかなかハードルは高い。

コメント

  1. ご無沙汰です。購入はしたんですが、まだ未読です。『トム・ジョーンズ』は来月に1、2、9月に3、4が重版されますね。

  2. 英国小説はじっくり読めば味があって面白いと思いますが,そのペースになれるまでが大変ですね。やっぱり,大人のためのお話しなんでしょうね。

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