静山社は今月(10月),新たに文庫シリーズを創刊する。
そのため,6月から編集局長に,講談社+α文庫やだいわ文庫の創刊に関わってきた古屋信吾を迎え,書き下ろしを中心に,ノンフィクション,フィクション,実用と幅広い分野の作品を扱う予定。
静山社は,おなじみハリー・ポッターシリーズの版元。これが昨年で完結したため,あらたな展開として,従来の児童書などに加えて,今回の文庫創刊に取り組くむもの。
古屋局長は,「読者ニーズや制作コストから,文庫はいまも可能性が大きいと思う。ただ,単行本の廉価版ではダメ」抱負をと語る。創刊時は立川談志など7点,第2回は6点の発刊を予定している。
また,買切り・満数配本で注目を集めた「ハリポタ」での販売経験をいかして,販売面でも新たな戦略を検討中とのこと。(文化通信紙ほか)