岩波書店では,ときどき岩波文庫を読むためのガイドとなるような小冊子を作っています。体裁は岩波文庫と同じで非売品。書店でご自由にお取り下さい,というもので,編集部が独自に作ったお薦め文庫リスト(とくに青少年向きが多い)であったり,著名人が私の好きな文庫を紹介したりするものです。(写真は現在店頭で配られている「私と岩波文庫」1997)
解説目録より詳しい紹介文や,面白いエッセイも載っていて,岩波文庫ファンには嬉しいものなのですが,タダ&薄い本なのでパンフレット感覚で読み捨てにされることも多く,古いものはなかなか見つかりません。ここでは,私の書棚にあるものよりご紹介しますが,ほかにもこんなのがあるよ,という方は,ぜひ教えて下さい。
古典の読み方-岩波文庫創刊25年記念(岩波書店編1953) 小泉信三,清水幾太郎,大内兵衛ら7名による西洋や中国の古典読書のすすめ。
古典を読もう(岩波書店編1955) 野間 宏,亀井勝一郎,宇野重吉らによるエッセイ集。最近の読書界の傾向についての座談会や,梅原龍三郎による文庫の装幀の話など,なかなか面白い。当時の在庫目録一覧付き。
読書案内-若い人々のために(岩波書店編1956) 谷川徹三,片岡良一,桑原武夫,清水幾太郎の読書論と岩波文庫目録選,岩波文庫略史(雑誌「文庫」に連載されたものと同じ),在庫目録。
読書のすすめ(岩波文庫編集部1991) 安野光雅,大江健三郎,大岡 信,大野 晋,加藤周一,坂本義和,田辺聖子,遠山茂樹,なだいなだ,養老孟司というおなじみのメンバーによる読書論。「若い世代に一度は読んでおきたい本-岩波文庫NEW101」とのタイアップ企画。
おもしろい。でもヒトには勧められない
このアナバシスをいくらワタシが面白いと思っても
「友だちに読んでとは言えない」
現代人は忙しいんです。ヽ(`Д´)ノ
それに、よ…