岩波書店では,「星の王子さま」日本語版刊行50年・600万部を記念して,「私の好きなワン・フレーズ」を募集しています。「星の王子さま」のなかの大好きな一節,忘れられない一節,考えさせられた一節などを選び(50字程度),その理由とともに応募すると「オリジナル日記」,「ポストカード・ブック」が当たるとのこと。すぐ思い浮かぶのは,「心で見なくちゃ,ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは,目に見えないんだよ。」,「砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているからだよ・・・」,「新しくできた友だちの話をするとき,おとなの人はかんじんかなめのことはききません。・・・」から始まる一節などなど。私自身,サン・テグジュペリの作品としては「夜間飛行」や「人間の土地」,「戦う操縦士」などの方が親しいのですが,久しぶりに「王子さま」を書棚から取り出して読んでみたいと思います。