毎日新聞宮城版に,元高校教諭の内海信さん(60歳)の経営する日本人作家の小説を中心に約2万冊の文庫本を収めた書庫付きのブックカフェ「茶房うちみ」が紹介されている。内海さんは子供のころから本好きで,30代には自宅の書斎に集め積んだ単行本の重みで柱がたわんだ。「これはいかん」と単行本より軽量の文庫本の収集に切り替えたとのこと。定年後は好きな本に囲まれた暮らしをと,30代後半で集めた文庫本を収蔵したブックカフェの開店を心に決めた。資金計画を練り40歳で土地を購入。55歳で退職し書庫付き建物を特注し06年9月開業した。
喫茶室でコーヒー(1杯400円)を注文し,隣の書庫に入って目当ての本を探し出しす。午前11時~午後6時の間は無料で本を読め,年会費500円の会員には無料で貸し出しもしている。1928年に岩波文庫が出版した「マルクス・エンゲルス伝」といった昭和初期の初版本など希少本も多い。経営的には割が合わないようだが,「お客と小説について語り合い、暇な時は本を読みふける。これ以上の幸せはない」と話している。火曜定休。
2万冊の文庫本はさすがにすごいですね。85年間刊行されてきた岩波文庫を全部揃えても5千冊余りだから,確かに図書館も劣らない品揃えでしょう。なにより,それを保管できる場所を確保できたのが立派。一方,本が床まであふれかえった我が家の書庫は今後どうなるのだろうか?
ちなみに東京のブックカフェはこんな感じ L-Cruise
(写真は半蔵門のARGO)