フルトヴェングラー (1984年) (岩波新書)
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脇 圭平 芦津 丈夫
岩波書店
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掲示板で小向さんが丸山真男と音楽のことを書いて下さいました。その新書は読んでいないのですが,丸山真男と言えば,フルトベングラ-とベートーヴェン。自分でもピアノを弾き,古いSP盤のコレクターでもありました。『現代の演奏家は「何を演奏するか」ではなく,「いかに表現するか」だけを考えている』などと至極当たり前なことを大まじめに言ったりもしていますが,とにかくその音楽に対する思い入れは,大したものだったようです。
関連して,岩波新書「フルトヴェングラー」(脇 圭平・芦津丈夫著)の一節,「フルトヴェングラーをめぐって」(音楽・人間・精神の位相)にも丸山真男を交えた座談会が載っていて,逝去の報に接した際の気持ちなど,フルトヴェングラーへの傾倒ぶりがよく出ています。私はフルトヴェングラーの音楽自体には,なかなか馴染めないところがあるけれど,大好きなワルターとの比較や,ナチスドイツとの関係では興味があります。