本の特集-もう本なんか読まない!?

「BRUTUS」最新号は,「本の特集-もう本なんか読まない!?」。活字離れをいまさらのように嘆くわけではなく,製作現場からみた本(雑誌)の現状といった感じ。編集部によると,『BRUTUSの編集工程は,基本的にタイトルや写真を含めたデザインの決定が先で,文章はそれに合わせて最後に入れる。だからライターは好き勝手な長さで文章を書くことが出来ない。』とのこと。これは文章の長さによって全体のページ数を増やしたり,記事が長すぎると写真を真っ先に切ってしまう私の仕事とは180度違うわけで,同じ編集でもいろいろあるのですね。
雑誌の校正の過程などもうまく取り込んでいて,編集に興味のある人には面白いでしょう。表紙も「レイアウト」をそのままデザインしてあり,ユニークです。『今回の特集のとっかかりは“読書はすでに癖である”ということでした。この情報がデジタル化された時代に,わざわざ手でページをめくってみたり「私の趣味は読書です」なんて言ったりするのは,やっぱりイケてないのです。でもやめられないのです。禁煙や禁酒とはワケがちがうのです。それが読書なのです。』
ちょっと変わった分野ごとに5冊ずつお薦め本を選んだ読書ガイドも付いています。