岩波文庫の新訳「リチャード三世」を読む。もとより原文と逐一あたるわけではない自分にとって,シェークスピアの訳の良し悪しは,読んでいて違和感を感じるかどうかにかかっている。その点,この木下順二訳は,かなり自然に読むことができた。
木下順二は,昭和11年東京大学英文科に入学し,中野好夫のもとでエリザベス朝期の演劇史,なかでもシェイクスピアを専攻。在学中は東大YMCAのメンバーとして活躍し,その指導をしていた女優・山本安英の影響で演劇に関心を持ち,その後戯曲創作に専念。
リチャード三世の文庫本には,新潮文庫に福田恒存訳,角川文庫に福原麟太郎・大山俊一(旧訳)と三神 勲(新訳),旺文社文庫に大山俊一訳がある。
「リチャード三世」は,明解なストーリーで,歴史的な背景が分からなくても楽しく読めるが,この時代の薔薇戦争については。「文学・歴史の20」か,「英国の歴史」が参考となる。
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