新文化紙によると,「婦人画報」7月号が完売店続出のため重版された。
アシェット婦人画報社発行の同誌7月号が,紀伊國屋書店の各店舗など全国の書店で完売店が続出し,1万部重版した。また,同誌8月号も実売率95%に達し,完売書店が相次いでいるという。
同社では,「創刊105周年記念」として,7月号には「おいしい京都137軒」と題した132ページの別冊付録を,8月号には京都の老舗呉服店「岡重」の扇子と扇子袋,さらに別冊「買いたい京都 名品100選」を付録としたことなどが要因と見ている。
ちなみに,「婦人画報」は明治38年7月3日に国木田独歩により創刊。独歩は初代編集長も務めている。ただし,当初の独歩社は独歩がたくさんの雑誌を出し過ぎて破産し,同社の編集者だった鷹見久太郎らが「婦人画報」を引き継ぐため,明治40年に東京社を設立した。この東京社も昭和6年に一時経営が破綻したが,その後再建され昭和23年に婦人画報社に社名変更。平成11年からはフランスの出版社の資本下で,アシェット婦人画報社となっている。