2003年2月

2月27~28日

「ロシアカメラがむせぶ夜は チョートクの赤色カメラ中毒者の作り方」(田中長徳,グリーンアロー出版)を読む。旧ソ連,
東ドイツ製のカメラといえば,ライカのコピーがフェド,コンタックスのコピーがキエフ,フォクトレンダーのコピーがニゼットというように,
西側製品のコピーというイメージがある。ところが,実際に使ってみると本物以上に優れているものがあり,
それは第2次大戦後の東西分裂のとき,東ドイツ側にあったこれら有名カメラの生産設備や人員をまるごとソ連へ運んだからであり,
また社会主義独特の割り切り(高級品は手間をかけ,大衆品は徹底して単純化,コストダウンするという)があったせいであるという。本書は,
若い頃よりこれらロシアカメラを愛用していたチョートク氏の蘊蓄話だが,当時の社会状況なども盛り込み,なかなか読ませる。

 

2月26日

また,こんなの読んで!って自分でも思うが,なかなか面白かった祥伝社黄金文庫の新刊「不肖・宮嶋 撮ってくるぞと喧しく!」
(宮嶋茂樹)。内容は,角投手の愛人マンション張り込み,フロリダ・ディズニーワールドでの悲惨な取材,竹下景子の復帰作撮影現場,
三田寛子の大学入試会場潜入,森進一・昌子の熱海温泉旅行を強撮,南極観測隊同行ウラ日記,ベンツの覆面パトカー大追跡,
オウム石井久子許すまじ。フライデーカメラマン不肖宮嶋が,相変わらずのテンションの高さで,次々と獲物をゲット。ホームページも参照のこと。

 

2月25日

ちくま文庫の新刊「老人とカメラ-散歩の愉しみ」(赤瀬川原平)を読む。「週刊小説」連載の「路上写真 キョロキョロ堂」
というフォトエッセイを集成したもの。老人の趣味としてカメラ・写真というのは,いかにもであるが,本書は
「路上観察でちょっと気になったもの」を写真とコメントで紹介したエッセイ集。立派なカメラをもつと,
若い人でもなんとなくオヤジっぽくなってしまうが,赤瀬川氏も最近の若い人の中には,老人力を持つ者が増えていると言っている。この「散歩」
は,日本はもとより,ロンドン,ベルリン,ブータンなど海外にまで及んでおり,センスはもちろんだが,これだけの発見をするためには,
決して気楽な散歩というわけにはいかないだろうね。

 

2月24日

岩波書店「私の好きな岩波文庫」投票の中間集計が出ていました。10位までの順位は,こころ,銀の匙,坊っちゃん,
君たちはどう生きるか,忘れられた日本人,古寺巡礼,新訂 福翁自伝,新版 きけわだつみのこえ,吾輩は猫である,モンテ・クリスト伯,
とのこと。もう少し,「岩波」文庫で読むことにこだわって,他の文庫等で出ていないものを推薦するのではないか,と思ったのですが・・・。

 

2月21~23日

週末は幼稚園の餅つき大会。いまにも雪が降りそうな寒い園庭で,それでも一所懸命子供達は餅をついていました。
JAZZ本が多くなりますけれど,双葉文庫「マイルスを聴け!」(中山康樹)は,私の愛読書の一つ。このマイルス・
デイビスの膨大な録音に関する優れたデータベースに,アルバム名や曲名の索引が一切ないというのは非常に残念。索引も膨大になるから・・・
ということかもしれませんが,「JAZZではマイルス以外聴く必要はない」という信念の人ですから,もうひとがんばりして欲しいところ。

 

2月20日

えい文庫の新刊「M型ライカヒストリーブック」(ライカ通信編集部)を読む。別段目新しいことは何も書いていないのだが,
それでも買ってしまうのが趣味本の所以。しかし,「えい」出版社という文字は,インターネットの検索や何やらで何かと不自由ですな。

 

2月19日

講談社現代新書「マイルス・デイヴィス-ジャズを超えて」(中山康樹)を図書館で借りて読む。代表的なアルバムを紹介しながら,
50年にわたりJAZZを牽引してきたマイルスの歩みを解説したもの。同氏の数多あるマイルス本と何処が違うのか?といわれると,
確かに何処も違わないのだが,この人のは勢いに押されて読んでしまうのですね。

 

2月18日

モンブラン万年筆が,3月1日より小売価格の大幅値上げを発表した。昨年来,
モンブラン社は小売店によるインターネットでの値引き販売等を一切認めず,販売店自体も直営店のほか,
ごく限られた店舗のみに絞り込んできている。これは,モンブランのブランドイメージを維持するための戦略とのことだが,旧来のファンからは,
為替変動の影響があるにしても,インクなどの消耗品も対象となる今回の大幅値上げには,
筆記具から単なる装飾品に成り下がったモンブランへの失望の声がしきりである。かけこみ需要で品切れが出ているとのこと。これを機会に,
イタリアものに乗り換えようか….。

 

2月17日

旧作だが,「JAZZオーディオ「快楽地獄」ガイド」(寺島靖国,講談社)を読む。著者のオーディオにおける理想は,ズバリ「「生」
よりいい音で聴きたい」,それだけである。そのために,400万円のスピーカー,1m10万円のケーブルなど,次々と高級機材を投入するも,
なかなかイメージ通りの音にはたどり着けない。ショールームはもちろん,良い音を出している人がいるとの噂をきけば,
せっせとお宅訪問にもいそしむ。これは,やはりオーディオ「道」ですな。

 

2月16日

文部科学省では,「子どもの読書活動推進ホームページ
を開設しました。それによると,『平成14年5月に行われた調査で,児童生徒の1ヶ月の平均読書冊数は,小学生が7.5冊,中学生が2.
5冊,高校生が1.5冊。また,1冊も読まなかった子どもたちの割合は小学生9%,中学生33%,高校生56%となっており,
中学校以降極端に読書量が減少しています。また,平成12年に行われた経済協力開発機構(OECD)生徒の学習到達度調査によれば,
「趣味としての読書をしない」と答えた生徒は,OECD平均では31.7%ですが,日本では55%となっており,
「どうしても読まなければならないときしか,本は読まない」と答えた生徒は,OECD平均では12.6%であるが,日本では22%
となっています。』とのこと。私自身は,趣味以外の読書は,勉強あるいは仕事と呼んでおります。

 

2月13~15日

本棚の整理をしました。といっても,スペースがないので,2重に押し込められている文庫本や新書の前後を入れ替えたり,
つけっぱなしになっていた書店カバーを外したりといった程度ですが。それでも,部屋の風景が変わって,新鮮な気分にはなりました。週末は,
文春文庫の新刊「明るいクヨクヨ教」(東海林さだお)を読み,相変わらずのユニークな視点に,ニヤニヤ。築地魚河岸見学,鹿児島さつま揚げ,
信州松茸三昧など,食を求めてのツアーものが多いのですが,なぜか猪突に南 伸坊との「巨顔学」対談も。これは長い割には,
あまり面白くなかったなぁ。

 

2月12日

「超ブルーノート入門」を読み終わり,さっそくブルーノート1502番,マイルス・
デイビスvol.2のCDを引っ張り出して聴いています。夜は,銀座のYAMAHAにカミサンの楽譜を買いに行ったのですが,
日本の楽譜っていうのは,色気ありませんね。紙質は良くないし,飾りっ気もない輸入楽譜の方が,魅力的に感じるのはなぜ?
 別に楽譜に限らず,センスの問題と言ってしまえばそれまでですが。文庫本だって,昔のパラフィン装のうす茶色の装丁には,
品がありましたよね。毅然,清貧,といった感じが….。いまは,装丁が気に入って買う文庫本なんて,なかなかありません。
ギラギラ光る表紙は,中身とともに下品になったということかしら。

 

2月10~11日

あなたがロックやポップス,クラッシック音楽のファンだとして,自分のもっているCDやレコードの番号に関心がありますか?
 絶盤やレーベルは気にしていても,番号までは….という人がほとんどではないでしょうか。ジャズは違います。
ブルーノートの1500番台が….といえば,ああそういう話ね,と皆が了解する変な世界なのです。「超ブルーノート入門-
ジャズの究極1500番台のすすめ-」(中山康樹,集英社新書)は,そんなブルーノート(というジャズレーベル)
のレコード番号1500番台の98枚を1枚1枚解説したもの。ここにおさめられている1950年代のジャズの名盤と,ブルーノート・
レコードの創設者アルフレッド・ライオンや多くのミュージシャンのエピソードは,ジャズに詳しくない人でも,充分に楽しめます。
極めてマニアックな入門書という,不思議な魅力のある本。

 

2月5~9日

カミサンが階段から落ちて捻挫してしまったため,子供の送り迎えや食事作りなどで,バタバタしていました。そんな中,
土曜日にポケモンセンター東京へ行ったのですが,ものすごい人でびっくり。11時過ぎに到着したのに,入場制限中で,
18時から入場出来る整理券しかありませんでした。それでも並んでいれば少しは早いかも,と寒風の中,子供と一緒に3時間以上並んで,
ようやく入場。並んでいた父親達の中には,やむなく向かいの丸善で本を買ってきて読んでいる人多数。私も本を抱えていけばよかった。

 

2月4日

中島らも逮捕か….。『調べによると,中島容疑者は4日午後,兵庫県宝塚市南ひばりガ丘の自宅を捜索した際,
冷蔵庫に幻覚作用を引き起こすキノコ「マジックマッシュルーム」3グラムを,
執筆に使っていた居間の机などに紙巻きたばこに詰めるなどした大麻計6グラムを,それぞれ持っていた」とのこと。
「麻薬も覚醒剤も完全に合法化すべき。悪法(麻薬取締法等)の犠牲になった人には補償金を出すべき」などと言ってはいたが,
「私は大麻ごときで捕まるのは嫌なので日本ではやらない」というのはどうした?

 

2月3日

すでに「図書」等でご承知でしょうが,今月は岩波文庫の一括復刊があります。「アルプスのタルタラン」(ドーデー),「ヴァニナ・
ヴァニニ」(スタンダール),「婚約者全3冊」(マンゾーニ),「農業全書」(宮崎安貞),「文学趣味」(ベネット)など37点。
この機会にどうぞ。21日発売予定。

 

2月2日

新書判「自炊しまショウ定番メニュー作り方読本」(池田書店)を読む。別にカミサンに逃げられたわけではないが,
家にある大きいレシピ集を開きながら料理するのが面倒なので,調理台の上にでも広げておける本が欲しかったのだ。
『まったく料理をしたことのない人でもきちんと作れるように,わかりやすく解説! 収録レシピは,豚肉のしょうが焼き,さばの味噌煮,
ハンバーグステーキ,プレーンオムレツ,焼きギョーザ,レバニラ炒め…etc.」ということで,全くの初心者向きだが,
要領よく説明されているので,外食に飽きた一人暮らしの学生さんなどにはお薦め。

 

2月1日

朝6時頃のニュース番組を毎日見ているのですが,どの番組でも今日の運勢みたいなのをやっていますね。私,
あれが気になってしまうので見たくないのです。運勢が良いときはいいのですが,悪いときは,やっぱり悪いのか….とがっかりするので。
私にとっては,一種の暴力行為^^;;だと思うので,そのコーナーに入る前には,充分な予告をして欲しいと願っております。
岩波書店のホームページに,バレンタイン特集「アンケートにより,あなたの恋愛タイプを岩波の本で判定」というのができています。
私の判定は,「人生は一度きり,愛のためならどんなこともためらわない,というあなたにおすすめする本は『カルメン』です」だって。