梅雨の合間,海で子供と一日サッカーや穴掘りをやっていたら,真っ赤に日焼けしてしまいました。来週末は,幕張メッセのワールドホビーフェアに出撃するので,この休み中にやらなければならないこともあったのですが,気力が充実せず,サボりを決め込んでいました。ちくま文庫の新刊「内田百間集成9 ノラや」について。『そもそも私は猫好きと云ふ一般の部類には這入らないだらう』という百間ですが,昭和31年の春,可愛がっていた野良の子猫「ノラ」がいなくなった日から,ずっと涙が止まらず,ノラを思い出すからと好物の鮨も止め,新聞広告を出し,区役所に頼みこんで,死んだ猫を掘り返させて貰ったりもしています。なぜそれほどまでにノラにこだわったのか・・・読み進むうちに,百間の悲しみは,単なる猫好きのそれに留まらない,少々怖ろしさを感じさせるようなものだと思えてきます。「岩波日本語使い方考え方辞典」が欲しいけれど,ここのところ貧乏なので,思案中。