東京三世社9月で営業停止

新文化紙ほかによると,東京三世社は,9月末に営業を停止し,会社を存続させながら残務処理に移る。平成17年8月期には売上高45億円とピークをむかえていたが,ネット情報の進化や小口シール止めの実施,書店返品率の増加などで同18年8月期から4年連続で赤字となっていた。同22年8月期には売上高30億円の見通しという。

同社では,今後2年間にわたって返品処理など清算業務を行う。書店には市中在庫の継続販売を呼びかけている。山岡真一郎同社会長は,「業界関係者に迷惑をかけられない。断腸の思いです」と語っている。

東京三世社は,ゲームやコミックス関連のほか,「オレンジ通信」や「CITY PRESS」など,主にアダルト系情報誌を手がけ,しばしば有害図書指定されるなど,その方面ではメジャーな出版社だった。