小説登場人物を希望の名前に

読売新聞等によると、大日本印刷と角川書店はオンデマンド印刷(POD)を利用して、小説の登場人物の名前を申込者が希望する名前に変更して印刷するオリジナル本の制作を開始すると発表した。有名作家の小説作品において個別にカスタマイズした本を提供する試みは、これが国内初だという。

POD とは、注文に応じて、必要な部数を出版物のデジタルデータから直接印刷する製造方式。製版や刷版などの工程を必要とする従来の製造方法は、大部数の印刷には適していますが、「必要なものを、必要なときに、必要な数だけ」印刷する小部数への対応が困難だった。POD は、1~500冊程度の小部数、オーダーメイド品の製造に適しており、読者ニーズにきめ細かく対応した印刷サービスが提供できる。

大日本印刷は、出版物の再版や絶版本の復刻など、小部数での製造を希望する顧客の増加に伴い、2009年に市谷工場に POD の設備を本格導入して対応してきた。また、オーダーメイド品を短納期で提供できるという POD の強みを生かし、雑誌の特定の記事だけを印刷する「抜き刷り」のように、セミオーダー感覚で個別にカスタマイズして印刷するバリアブル製品も顧客に提供してきた。

角川書店は今年、作家 内田康夫氏の作家生活30周年記念プロジェクトの企画として、11月末より「内田康夫ベストセレクション」全15巻を刊行する。今回、この全巻予約申込者特典として、内田氏の小説に登場する人物の名前を、申込者が希望する名前に変更して POD で印刷したオリジナル本を、DNP と共同で制作し、プレゼントする。