ジュンク堂と丸善の共同企画、アテネ文庫限定復刻版の一冊、「タバコ文化史」(加茂儀一)を読む。
この薄さ(100ページ弱、創刊の言葉なども復刻されている)で800円だから、普通の文庫本からすれば相当割高。表紙が変わっていて、触ってみるとごわごわしていて堅い。顔を近づけると木の香りがぷんとして、木を薄く削いだものを使っているのがわかる。当然、おなじタイトルでも一冊ずつ木目が違い、印刷ではないようだ。
アテネ文庫はもともと、東京の出版社である弘文堂が昭和23年に創刊した文庫本シリーズ。啓蒙的な内容が多く、64ページと最小限のページ数で301点を刊行した。今回はそのうち40点が復刊された。
刊行当時の様子については、アテネ文庫創刊の頃に詳しく書かれている。