以前にも(20世紀の終わり頃)書いたのだけれど,小松左京の「空中都市008」とドリトル先生のシリーズが,私の小学生時代の愛読書だったのですね。高層ビルに超音速旅客機,エアカーに家事ロボット,月への移民と旅行….21世紀の未来を描いた本書の予想は,いくつかが未だ実現されていません。
その「空中都市008」は,講談社から2003年に新書判で出版され,それは嬉しいことなのですが,昭和44年,私が読んだ和田誠さんの絵も懐かしい,「その本」が手に入らないかと探してみました。
ありましたよ。落穂舎に函・帯付きの完本が。しかし….3万円。それはいくら何でも高いだろう,と思いましたが,小松左京の毛筆署名入りでした。
いま目の前に出されたら,買ってしまうことは間違いないけれど,幸いネットで検索しただけだから,思いとどまっています。自分の子どもが,当時の私と同じ年頃になったから,これを読んで,どんな感想を持つのか,興味があるのですね。