週刊 街道をゆく

週刊 「 司馬遼太郎 街道をゆく 」 1号 1/30号 檮原街道 [雑誌]朝日新聞社から週刊「司馬遼太郎 街道をゆく」の刊行が始まった。これは,書店にいけばいやでも目につく朝日文庫の同書シリーズを,写真とエッセイで再構成するもの。全50冊予定。
司馬遼太郎なんて,ここで話に出てきたことがないぞ,おまえホントに読んでるのか?という疑問もありましょうが….たしかにほとんど読んでいませんでした。反省。しかし,昨夜,刊行記念のシンポジウムが有楽町であり,行ってきたのですね。
作家の井上ひさしさんと関川夏央さんが,「街道をゆく」について語り,辺境へのこだわりや,関西人としての視点などのほか,『旅に出ても美味い物や温泉や老舗の旅館などには全然興味がなかった。偏食だからカツドンとカレーを食って,清潔なホテルに泊まれればそれでよかった』 『旅の前の下調べは徹底していて,いってみれば,実際に旅をする必要もないくらいだった。ただ,確認のため,またハプニングを期待しての旅だった。そのため,その土地で一番古いタクシーの運転手を捜したりもした』といったエピソードも出てきました。
担当編集者の思い出話や,松本健一さん,下重暁子さんを交えてのパネルもあったのですが,聴衆も司馬ファンのプロ?ばかりで,私が最年少と思うくらい。坂の上の雲,とか,竜馬がゆく,とか出てくるたびにいちいち一斉に頷くので,初心者としては少々肩身が狭い思いをしました。