ジュール・ベルヌ関係文庫本の蒐集をしている阿波勉強堂さんのページに,「十五少年漂流記コレクション」の話が出ている。岩波文庫も含めた各社文庫本の紹介もあるが,面白いのはその古本日記(散財の記)や探索の記録。最近あまり更新されていないのが残念だが,なかなかユニークなので,一読をお薦め。
ちなみに,岩波文庫の「十五少年」(1938年刊)は,森田思軒による明治期の歴史的な訳(1896年英語からの重訳)を収めたもので,「二年間の休暇」(原題)が我が国で「十五少年(漂流記)」として親しまれているのは,この思軒訳のタイトルに基づく。
国際児童文学館によると,『「十五少年」は,1896年3月から10月にかけて,博文館発行の『少年世界』に「冒険奇談十五少年」として連載された。この作品は,以前から少年たちの間で人気のあった漂流譚の流れを汲むもので,科学的知識などが豊富に盛り込まれ,絶大なる支持をうけた。連載終了からそれほどの時を待たずに「十五少年」と改題され,博文館から単行本として出版され,重版を重ねてベスト・セラーとなった。「十五少年」では,単行本の「例言」に思軒が「訳法は詞訳を捨てて義訳を取れり」と記したように,それまでの翻訳には見られないような自由さがある。この思軒訳は言文一致体へのステップとなり,当時の翻訳事情に新たな局面をもたらした。』
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ジュール・ベルヌの没後100年と言うことでフランスが大キャンペーンを国を挙げて組んでいることご存知ですか。
そんなことをブログしています。良かったらお立ち寄りください。
TBしていきますね。
△▼△▼ジュール・ベルヌといえば−海底二万里or八十日間世界一…
1.是非 読んで! ジュール・ベルヌといえば、「海底二万里」ですか、「八十日間世界一周」ですか? 多くの科学空想(夢のある冒険)小説を世に送った彼が、100年も昔に亡…
十五少年の英語版を読みたいのですが
a two years’ vacation で検索しても、スペイン語版しか出てきません。
森田氏が原書として使用された英語版は
なんというタイトルになるのでしょうか。
どこで手に入れられるかもご存知でしたら
教えて下さい。
英語版のタイトルはAdrift in the Pacific: Two Years Holidayです。アメリカのAmazon.comから買えます。