シャトウ ルージュ

シャトウルージュだいたい,せっぱ詰まっているときには,本を読みたくなるもので,学生時代など,テストが迫っているときに限って,いろいろ読みたくなったものです。明らかに現実逃避ですね。
そんなわけで,岩波文庫の「西遊記」(1)を途中まで読みながら,ちょっと寄り道して「シャトウ ルージュ」(文春文庫)に手を出したりするのも,実は余裕がないせいだったりします。なんたって,King of 現実逃避の渡辺淳一ですから。
『妻との性の不一致に悩んだ医師が,妻を誘拐事件を装ってフランスの城へ拉致し,そこで性的な調教が行われる。性的に変貌を遂げた妻が夫のもとに戻ったとき,夫婦の間に何がおこるのか?』 ご想像の通り,妻は離れていってしまうのですね。
話題性があるし,テーマは理解できるのですが,過激な設定をとりあえず綺麗な表現にまとめてみました,というような気楽さが見えてしまい,少々気持ちが悪い。そもそも舞台をフランスの城にしたのもお手軽な感じ。もっと,どろどろしたものが出てきて欲しいと思いますが,それではウケが悪いのだろうね。
○正直言って,最後まで読み通すことが出来ませんでした。こういうのを,中間小説って言うのでしょうか。
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