西遊記第1巻

岩波文庫の新刊「西遊記」第1巻を読みました。書店に行くと気づくように,本書は岩波文庫旧版の西遊記第2巻~第10巻と併売されており,あたかも旧版の第1巻であるかのように棚に並んでいます。全巻購入しようとする人が間違えて揃いだと思って買ってしまわないか心配….。
緒言にも書かれているように,岩波文庫の西遊記は1977年に刊行が始まった旧版が,訳者小野忍氏の急逝により第3巻で中断し,その後をうけて中野美代子氏が1986~98年に全10巻を完結させたもの。
完結してからはまだ7年しか経っていないので,先のような併売となっているのですが,今回の中野美代子氏による新訳は,刊行開始から28年間における内外の西遊記研究の長足の進歩を反映したものとのこと。
一読,大変分かりやすい訳で(少々スベリ気味のところもありますがご愛敬),注釈も充実しているので,はじめて「西遊記」に取り組もうという人でも大丈夫です。
※ちなみに25年ほど前,学生時代の私は中野先生から「優」をいただきました。門外漢の学生にも楽しめる講義でした。
○西遊記に関しては,「中国御伽草子西遊記」に,あらすじや登場人物紹介などがあります。
Amazonで,岩波文庫の西遊記(1)が小野訳しか出てこないのはなぜ?