岩波少年文庫の番号取りについて,ASCATさんが詳しく調べているので,一部を紹介。岩波少年文庫の刊行史に関する詳しい紹介もあります。
○刊行順番号と岩波書店の通巻番号が食い違っているもの-第1期において2分冊であるにもかかわらず,岩波書店側が上下巻に同一の巻番号をつけている場合。これらの本は2冊セ ットでのみ販売され単独では販売されなかった模様。
○通巻番号191が欠番。これは刊行が予定されていた「イギリ ス民話選」(木下順二編訳)が原稿の遅れから結局刊行されなかったため。なおこの本は後に愛蔵版として別に発行された。
○目録番号-1974年以降,岩波書店は巻番号表記をやめ,対象年齢によるグレード表示に切 り替えた。目録番号1000番台が小学3,4年生以上向け,2000番台が小学5,6年生以上向け,3000番台が中学生以上向け。
○目録番号のつけかたはかなりいい加減で,違う本に同一の番号がついてい たり,1冊の本に2つの番号がついている場合がある。
・1冊の本に2つ以上の番号がついている場合,グレードが変更になったり,シリーズもので後に巻数が変わったよう な場合,シリーズ全作品に通しの目録番号をふるために番号が変更されたもの。
・違う本に全く同じ目録番号がついている例としては,2046番。これはもともと 「コウノトリと六人の子どもたち」につけられていた番号だったが,のちに「小人たちの新しい家」に全く同じ目録番号が割り当てられた。
・分冊形態が変わったため,古い番号が欠番になることもある。