岩波文庫2011年7月復刊

岩波文庫7月の復刊は以下の4点(7月15日発売)

小説集 夏の花 (岩波文庫)
原 民喜
岩波書店
売り上げランキング: 428707

■小説集 夏の花(原 民喜)定価 630円(1988年6月16日発行)
広島で被爆した原民喜は,見たものすべてを書き尽すことのみを心に決め,激することなく静かに物語った.だからこそ「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」等の作品が伝える原爆の凄惨さと作者の悲しみを,いっそう強く深いものにしている.生前の作者自身の編集による能楽書林版を底本とした.

パロマーの巨人望遠鏡〈上〉 (岩波文庫)
D.O. ウッドベリー
岩波書店
売り上げランキング: 257719

■パロマーの巨人望遠鏡(上)(ウッドベリー/関 正雄訳)定価 903円(2002年6月14日発行)
20世紀,新時代の天文学の発展は,望遠鏡の進化とともにあった.その基礎を築いたヘール(1868-1938)は,資金・材料集めから技術上の様々な困難を乗り越え,次々と巨大望遠鏡の建設を進めた.本書には彼の尽力で始められ,アメリカの人材・技術力を結集して作られたパロマーの200インチ望遠鏡の物語が記される.

パロマーの巨人望遠鏡〈下〉 (岩波文庫 青 942-2)
D.O.ウッドベリー
岩波書店
売り上げランキング: 258291

■パロマーの巨人望遠鏡(下)(ウッドベリー/関 正雄訳)定価 840円(2002年7月16日発行)
200インチ望遠鏡の計画がはじまって6年,心配された反射鏡の巨大ガラス盤もようやく出来,ヘールを中心に巨人望遠鏡建設の準備は着実に進められる.しかし,建設地の選択,ガラス盤の輸送,望遠鏡の取り付けなど,残された課題は多く,科学者,技術者をはじめとするひとびとの努力は並大抵のものではなかった.

マルテの手記 (岩波文庫)
リルケ
岩波書店
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■マルテの手記(リルケ/望月市恵訳)定価 735円(1946年1月20日発行)
ドイツの詩を新しく切り拓いたリルケの特質を最も明快に示す作品である.ここには悲歌の苦悩の頌歌と,ソネットの生の頌歌が流れている.すなわち彼はこの作品で,「堪えられないほどに増大した苦悩に,形を与えることによって,その大きな苦悩の量から生みだすことのできる幸福が,いかに高い幸福になり得るか」を示そうとした.
(岩波書店新刊紹介による)