2001年に完結した筑摩書房版全集。1冊5千数百円で13冊だから….と手が出ず,そのうち近所の古書店が1冊3千円で売りだした。それでも買わずに迷っているということは,結局揃いの全集が欲しいだけで(クラフト・エヴィング商會の装丁だからか),自分には20年ほど前からぼちぼち集めている河出文庫のシリーズで十分ということなのだろう。と思っていたら,1月からちくま文庫「稲垣足穂コレクション」全8巻の刊行が始まった。2月の新刊は「ヰタ・マキニカリス」。河出文庫が未だ書店にたくさん並んでいるのに同じような内容で出すなんて,そこのところどうなっているのか?と思ったのだが,河出文庫は版元絶版とのこと。ちくま文庫版は,全集そのまま出してくれれば最高だったのになぁ。
コメント
コメントは受け付けていません。
足穂の文庫本版全集の刊行が始まり、表紙の図柄も含めて期待がもてます。本好きには堪らないコレクションですね。
足穂の全集といえば、1969年現代思潮社版、1970年新潮社版、2000年筑摩書房版など、どれも垂涎の的。図書館の貸し出しで納得していましたが、漸く自前の全集が持てそうです。
筑摩書房の企画担当の方。次は文庫本版森茉莉全集は如何でしょうか。期待しています。