2011年7月の岩波文庫復刊(7/15発売)

7月の岩波文庫復刊は以下の4点。

小説集 夏の花 (岩波文庫)
原 民喜
岩波書店
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■小説集 夏の花(原 民喜)(1988年6月16日発行)
広島で被爆した原民喜(1905‐51)は、見たものすべてを書き尽すことのみを心に決め、激することなく静かに物語った。だからこそ「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」等の作品が伝える原爆の凄惨さと作者の悲しみを、いっそう強く深いものにしている。生前の作者自身の編集による能楽書林版(1945)を底本とした。

パロマーの巨人望遠鏡〈上〉 (岩波文庫)
D.O. ウッドベリー
岩波書店
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■パロマーの巨人望遠鏡 (上)(D.O.ウッドベリー/関正雄,湯澤博,成相恭二訳)(2002年6月14日発行)
20世紀、新時代の天文学の発展は、望遠鏡の進化とともにあった。その基礎を築いたヘールは、資金・材料集めや技術上の様々な困難を乗り越え、次々と巨大望遠鏡の建設を進めた。本書には彼の尽力で始められ、アメリカの人材・技術力を結集して作られたパロマーの200インチ望遠鏡の物語が記される。

パロマーの巨人望遠鏡〈下〉 (岩波文庫 青 942-2)
D.O.ウッドベリー
岩波書店
売り上げランキング: 346994

■パロマーの巨人望遠鏡 (下)(同上)(2002年7月16日発行)
200インチ望遠鏡の計画がはじまって6年、心配された反射鏡の巨大ガラス盤もようやく出来、ヘールを中心に巨人望遠鏡建設の準備は着実に進められる。しかし、建設地の選択、ガラス盤の輸送、望遠鏡の取り付けなど、残された課題は多く、科学者、技術者をはじめとするひとびとの努力は並み大抵のものではなかった。

マルテの手記 (岩波文庫)
リルケ
岩波書店
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■マルテの手記(リルケ/望月市恵訳)(1946年1月20日発行)
青年詩人マルテは一人故郷を去ってパリに出た。不安と恐怖、絶望と焦燥―孤独な生活の中で、マルテは深く内的な世界に沈潜し、日々の経験と幼き日の思い出を書き綴る。リルケ(1875‐1926)は自身がパリの現実に直面して受けた衝撃を、一詩人の内面告白という形でこうして形象化した。リルケの特質を最も明快に示す作品。