江戸川乱歩「ふしぎな人」

江戸川乱歩全集 第21巻 ふしぎな人先週はいよいよ春到来,といった感じでしたのに,昨日は一日中雪模様。今朝も道路が凍り付いていました。そんな中,光文社文庫江戸川乱歩全集の新刊「ふしぎな人」を読みました。もう第20回配本になります。
本書は,犯人あて新聞連載「妻に失恋した男」,『少年クラブ』連載「奇面城の秘密」,『少年』連載「夜光人間」,『少女クラブ』連載「塔上の奇術師」,『面白倶楽部』出題編の「秘中の秘」,同じく「魔王殺人事件」,『たのしい二年生,三年生』連載「ふしぎな人」,『たのしい一年生,二年生』連載「かいじん二十めんそう」(2編)を所収。
昭和30年代前半の子供向け作品で,明智と二十面相の戦いがメイン。さすがに,この歳になって楽しく読みました・・・とは言えませんが,私よりもう少し年長の子供たちが夢中になって読んだであろう,その時代の雰囲気はよく伝わってきます。
そういえば,この週末,ケーブルテレビで「巨人の星」が連続放送されており,たまたま巨人軍入団テストの回を見たのですが,いやぁ,興奮しました。当時リアルタイムで見ていた思い出がよみがえり,魔送球を投げてしまうところでは,思わず涙でしたね。一緒に見ていた息子の方は,ふーん,といった感じで,あまり関心がなさそうでしたが。